オーダースーツ 銀座英國屋コラム60代男性のスーツの着こなしとオーダースーツ専門店の選び方|スーツの基礎知識
60代男性のスーツの着こなしとオーダースーツ専門店の選び方|スーツの基礎知識
60代といえば、リーダーとして会社や組織を導き、社会的な役割も増え、公私にわたりますますスーツの着用機会が多い年代ではないでしょうか。
しかし、長年スーツを着用してきた方の中には
・着こなしに自信がない
・今のスーツが似合っているか分からない
・役職が変わり、今以上に装いを洗練させたい
といった悩みを持たれている方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回の記事では「60代にオススメのコーディネート」「オススメのオーダースーツ専門店(テーラー)の選び方」についてご紹介いたします。
先にポイントをお伝えしますと、
・「着る目的の明確化」
・コーディネートの基準は「どなたからの信頼が必要か?」
・60代にオススメのコーディネート
・60代にオススメの生地ブランド
・オーダースーツ専門店の選び方
・オーダースーツを仕立てるコツ
という流れとなります。
この記事が、60代の皆様がより良くスーツを着こなし、ワンランク上の装いをするための参考となりましたら幸いです。
それでは、早速みていきましょう。
目次
ビジネスでは「会社・組織の柱」として活躍
ビジネスにおいて60代と言えば、重要なポストに就き、組織の柱として会社を支え、そして引っ張っていく年代と言えるのではないでしょうか。
取引先の重役と商談をスムーズに進めたり、部下からの信頼を獲得したりするにあたって、「より洗練された装い」が求められるようになってきます。
まず「着る目的の明確化」が大事
スーツを選び、コーディネートするにあたって初めにしなければならない事は「着る目的を明確化する」ことです。
着る目的が明確化されていることで、スムーズにお店を選ぶことができ、スーツの生地やデザインを選ぶ際にもしっかりとした判断基準を持つことができます。
また実際にスーツを着用する際、ワイシャツ、ネクタイ、その他の小物とのコーディネートにおいて、誤った判断をするリスクを下げることにも繋がります。
また、それはそのショップが自分に合っているかの判断もしやすくもなり、
加えて、スーツを販売するスタイリストにとっても、着る目的がはっきりしていることよって、より「具体的な提案」をしやすくなります。
まずは「着る目的の明確化」を心がけてみてください。
「着る目的の明確化」のカギは「どなたからの信頼が必要か?」
では、具体的に着る目的を明確にするにあたって、どのような点がポイントとなるのでしょうか? その答えの一つに「どなたからの信頼が必要か」という視点があります。
コーディネートのオススメ基準も「どなたからの信頼が必要か?」
ビジネスシーンにおいて、スーツは「仕事をサポートするための道具」と考えることができます。
具体的には、きちんとしたスーツを着ることで「取引相手に信頼感を与え、商談がスムーズに進む」「部下からの信頼を獲得できる」といったことが挙げられるでしょう。
ビジネスを円滑に進めるに当たって「仕事の中身・内容」が最も重要であることはいうまでもありません。しかし同様に、「相手への敬意」を持ち、「自分自身に対する自信」をさらに高めることで、相手との「信頼」を築いていくことは、ビジネスにおいて重要な要素と言えるのではないでしょうか。
スーツは、そのサポートとして最適な役割を担ってくれます。
スーツの色柄を選んだり、コーディネートする際には、ぜひ「どなたからの信頼が必要か」という視点を思い出してみてください。
60代にオススメのスーツコーディネートは「ダークネイビー」
60代になると、風貌や佇まいそのものにもますます重厚感や貫禄が出てきます。
その魅力をさらに引き立ててくれるのが「ダークネイビースーツ」です。
ここでは、60代にオススメの「ダークネイビースーツのコーディネート」について解説いたします。
スーツは、ダークネイビースーツ。柄は無地 or シャドー柄。
スーツの色は、ダークネイビースーツ
ダークネイビースーツはあらゆるスーツの中で格式の高さ・信頼感・重厚感・華やかさを醸し出すカラーです。また、年代を問わず重宝される色でもあります。
スーツの柄は、無地 or シャドー柄
ダークネイビースーツの中でもオススメなのが、「無地」もしくは「シャドー柄」。
無地のダークネイビースーツは、最もオーソドックスなスタイル。必ず1着は持っておきたいアイテムです。礼服に次いでフォーマルなスーツであり、特にスリーピースであれば、ドレスコードがない限りほとんどの場面で着用することができます。
また、「シャドー柄」は「織り柄」とも呼ばれ、糸を変えずに生地の織り方だけで柄を表現しています。落ち着いた雰囲気を持ちながらも、光の当たり具合によって現れる穏やかな柄は、無地のスーツにはない華やかさを演出してくれます。
ジャケットは、シングルブレスト2ボタン・スリーピーススーツ
ジャケットのデザインは、シングルブレスト2ボタン、そしてベストも併せたスリーピーススーツがオススメです。
3つボタンのジャケットは、体型によって合う・合わないがありますが、2ボタンのジャケットは着る人を選ばないスタンダードなデザインです。また、よりフォーマル度が高くなるベスト付きのスリーピーススーツは、信頼感と重厚感を演出してくれます。
スーツ上級者の皆さまは、前ボタンが横2列に配したダブルブレストのジャケットも選択肢に入れてみましょう。前身の重なりが大きいダブルのジャケットは、着こなしに更なる貫禄をもたらしてくれます。
ダブルのジャケットの場合、体型によってはお似合いになるボタンの数や位置が異なりますので、店舗スタイリストと相談して決めると良いでしょう。また、ダブルのジャケットを着用する際は、ベストは基本的に不要です。
時には少し明るめのネイビーのコーディネートも、用意。
ダークネイビースーツの他に、少し明るめのネイビースーツを用意しておくのもオススメです。
先程もお話しをした通り、60代になると佇まいそのものに貫禄が出てきます。
そのため、明るめのネイビースーツでも軽薄な印象になりづらくなり、また顔色を明るく映す効果も得られますので、きっと、日常使いの一着として活躍してくれるでしょう。
スーツの色味が華やかになる分、シャツや小物とのコーディネートは、少し落ち着いたものを選ぶことで、バランスを取るようにしましょう。
ワイシャツは、白のシャドーストライプのワイドカラー
ワイシャツの色は「白」
最もフォーマルで、最も相手に敬意を与えられる色です。
ワイシャツの柄は、無地か、シャドーストライプ。
スーツの柄と同じく、フォーマルな無地や、派手になりすぎないシャドーストライプがオススメです。
ワイシャツの襟型は、ワイドカラー or セミワイドカラー
ワイシャツの襟型は、ワイドカラーもしくはセミワイドカラーがオススメです。
シャツといえば「レギュラーカラー」を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、襟が小ぶりで開きも狭いレギュラーカラーは、現代ではやや古く見えてしまうことがあります。
開きが大きく襟の剣先も長いワイド系の襟であれば、現代のジャケットによくフィットし、Vゾーンからシャツの襟先が飛び出てしまう心配もありません。
ネクタイは青系or赤系のピンドット or 小紋柄
ネクタイの色は、青系or赤系
ネクタイの色は青系か赤系を基本にしましょう。
青色のネクタイは清潔感や誠実さを。赤色のネクタイは情熱や積極性を表現でき、ビジネスにおいてこれらの性質はどちらも必要です。
どちらの色にするかは、シチュエーションやお会いする方に合わせて決めるのがオススメです。ここでもやはり、「どなたからの信頼が必要か」という視点を忘れないようにしましょう。
尚、会社のコーポレートカラーがある場合は、その色のネクタイを用意しておくとコーディネートの幅が広がります。特に「会社の顔」として商談に臨む場合は、積極的に身につけていただきたいと思います。
ネクタイの柄は、ピンドット or 小紋柄
ネクタイの柄は、無地が基本ですが、少し華やかな「ピンドット」か「小紋柄」もオススメです。
この時注意することは、「ドットや柄が大き過ぎないものを選ぶ」ことです。
ドットや柄か大きくなるとカジュアルさが増し、信頼からは離れてしまうからです。
あくまでも「ピンドット(=小さいドット)」「小紋(=小さい紋)」のネクタイを選びましょう。
小紋柄の種類は、幾何学模様(丸、三角形、多角形、菱形など)か、会社の事業に関係のある図形をお選びください。
ポケットチーフは「白」。挿し方はTVホールド
胸ポケットにポケットチーフを挿すことで、ジャケットの胸元に立体感が生まれます。
オススメの色はシーンを選ばない「白」。四角く折り畳むTVフォールドであれば、清潔感、誠実さも同時に表現することができます。
上半身のインナーは、ベージュ。
しかし高温多湿の日本においては、汗染みや肌透け、シャツやジャケットの痛みを防ぐためにも、シャツの中にインナーを着用するのがベターです。
「シャツはもともとスーツの下着なので、その中にさらにインナーを着る必要はない」と言われることもあります。
その際には、定番の黒や白ではなく、肌との色味の違いの小さい「ベージュ」を選び、インナーが目立たないようにすると良いでしょう。
靴下は、ダークネイビー無地のロングホーズ
靴下の色は、スーツに合わせると、脚長効果。
靴下の色をスーツの色と合わせることで、「ズボンと靴下の境目」が分かりにくくなり、脚長効果を期待できます。
「すね毛がチラリ」を防ぐため、ロングホーズ一択。
椅子に腰掛けた時に、上がったズボンの裾と靴下の間から肌が見えてしまっては、せっかくのコーディネートも台無しになってしまいます。「すね毛がチラリ」を防ぐためにも、丈が膝下まであるロングホーズを選びましょう。
ベルトは「黒」。オーソドックスなバックルで、幅は3.0㎝~3.5㎝。
「ベルトの革は黒、バックルはシルバーで統一」がオススメ
ベルトの革の色は、靴の色に合わせるのが基本です。
ダークネイビーのスーツには「黒い靴」を合わせることが多いですから(後述)、ベルトもそれに合わせて黒いものを用意しましょう。
また、バックルの色はシルバーがオススメです。
市販されているゴールドの中には、イエローゴールド、ピンクゴールドなどさまざまな色のバックルがありますが、シルバーはスーツを選ばず、上品であり日本人の肌にもよく合います。
ベルトのバックルは、オーソドックスなバックル。
ブランドロゴなどが目立つようなバックルは主張が強すぎです。
「信頼」や「貫禄」からは離れてしまいますので、オーソドックスな長方形のバックルを選びましょう。
ベルトの幅は、3.0cm~3.5cm
ベルトの幅は、3.0㎝~3.5㎝がオススメ。細すぎず、太すぎずが大切です。
靴は、黒のストレートチップで内羽根式
靴の色は、黒。
靴は、スーツよりも濃い色のものを選ぶと足元が引き締まり、コーディネートのバランスが良くなります。ダークネイビーをはじめとするネイビー系のスーツには、黒の靴を合わせれば間違いありません。
靴の形は、ストレートチップで内羽根式。
革靴には様々なデザインがありますが、つま先に”一文字”の切り替えが入ったものを「ストレートチップ」と呼びます。また、靴紐を通す部分が甲側の内側に収納されたデザインの靴を、「内羽根式」と呼びます。
あらゆる革靴の中で、最もフォーマルで最も敬意の届くデザインは、この二つが揃った「ストレートチップ・内羽根式」の靴です。
重厚なスーツには、このスタイルの靴を合わせることで、より信頼感を与えることができます。
60代におすすめの生地ブランド
フィンテックス・オブ・ロンドン
フィンテックス・オブ・ロンドンは、1881年に創業されたイギリスの老舗服地メーカーです。英国風の正統なスタイルを基本とし、普遍的な魅力を持つ服地を生産し続ける「クラシック」の最高峰と言えるでしょう。
詳しくは、フィンテックス・オブ・ロンドンとは?|オーダースーツ生地ブランドの解説をご覧ください。
ドミニック・フランス
ドミニック・フランスは「王様の生地」と世界中で賞賛される、最高級の服地メーカーです。ネクタイブランドとしても有名なこのメーカーの服地は、常に最高水準の品質を保ち、どのシリーズも真のエグゼクティブに相応しい品ばかりです。
ゼニア
エルメネジルド・ゼニアは、世界中のエグゼクティブから愛されるラグジュアリーブランドの1つです。オーダースーツの生地のクオリティにも特筆すべきところがあり、その着心地と見た目の華やかさは唯一無二です。
テーラーのオリジナル生地
テーラーによっては、生地メーカーと共同開発した「オリジナル生地」を扱うお店もあります。
そのテーラーのお客様層・フィッティング方法・縫製方法といった要素を全て加味し、「そのテーラーで、特に仕立て映えがするオススメの逸品」として開発しているため、一度は検討してみる価値はあります。
銀座英國屋も、イギリスのバワーローバック社とダークネイビー無地の「エレガントブルー(税込484,000円~)」を開発しました。銀座英國屋の歴史上で最もご用命いただいている生地ですので、是非ご覧くださいませ。
また、春夏シーズン用のダークネイビー無地の「グランブルー(税込308,000円~)」も、長年に渡り、ご好評いただいています。
(ご参考:【人気】オーダースーツ生地ランキング売上トップ10)
ビジネスシーン以外での「60代の装い」
60代ともなれば、ビジネスシーン以外でも、装いに気を配らなければならない場面が増えてきます。ここからは、「ビジネスシーン以外での60代の装い」についてご紹介いたします。
ビジネスシーン以外で、 60代で装いに心を配りたい主なライフイベントとしては
・「会社・組織の顔」としてのゴルフ
・結婚式に、新郎新婦の父親として出席
・両親の葬儀を喪主として執り仕切る
などがあげられます。
1つずつ見ていきましょう。
「会社・組織の代表」としてのゴルフ
60代となると「会社・組織の代表」としてゴルフに参加されることが増える方もいらっしゃいます。ここでは、各ゴルフ場のマナーを守りながら、さらに親睦が深まる楽しい時間を過ごしたいものです。
ゴルフ場のクラブハウスで着用するジャケットについては、ゴルフではジャケット着用がマナー?|名門ゴルフ倶楽部での、おすすめコーディネートをご覧ください。
子供の結婚式に、新郎新婦の父親として出席
子供の結婚式に「新郎新婦」の父親として出席する方もいらっしゃるのではないでしょうか。「新郎新婦の父親」として出席される際には、モーニングの着用が一般的です。
※モーニングの着こなしについては、別コラムとして掲載予定(時期未定)です。
※レンタルモーニングを検討される方は、モーニングをレンタルするショップの4つの比較ポイントをご覧ください。
ご両親の葬儀を喪主として執り仕切る
あまり考えたくはないことですが、ご両親やご家族が亡くなられて、葬儀を喪主として執り仕切ることもあるかもしれません。
喪主の場合、正式な洋礼装は、ブラックのモーニングです。
準喪服として、ブラックスーツにすることも可能です。
準喪服になさる場合には男性の喪服の選び方と、コーディネート|準喪服(ブラックスーツ)が基本をご覧ください。
ここでは、「一般参列者としての準喪服」として記述していますが、「喪主としての準喪服」も同じです。
オーダースーツ専門店(テーラー)の選び方。カギは「着る目的の明確化」&「無料相談」
ここまでは「60代にオススメのコーディネート」についてご紹介しました。
既製品のスーツでも、これまでご紹介してきたポイントを押さえれば、60代に相応しい洗練された着こなしをすることは十分可能です。しかし、オーダーメイドのスーツを仕立てることで、もうワンランク上の装いを実現することができます。
ここからは「オーダースーツ専門店を選ぶポイント」をご紹介します。
ポイントは
・着る目的の明確化
・無料相談や無料オーダー体験の活用
の2点です。
それでは1つずつみていきましょう。
まず何よりも「着る目的の明確化」が大切
コーディネートの際と同じように、オーダースーツ専門店を選ぶときにも「着る目的の明確化」がとても大切です。
オーダースーツでは、生地をはじめとして、デザイン、シルエット、ボタン、裏地など、さまざまな項目を自分で選ぶことができます。
自由度が高くなるからこそ、着る目的が明確化されていることによって、お店選びから注文までスムーズに行うことができます。
無料相談・無料オーダー体験の利用がオススメ
オーダースーツを仕立てるにあたり、わからないことや疑問に思うこと、不安に感じることがあれば、店舗の無料相談や無料オーダー体験などを利用してみましょう。
実際に店舗スタイリストと話をし、都度質問することによって、そのテーラーがどのような装いを提供しているか、そしてそれが自分にあっているかを判断することができます。
また、オーダー体験を実施しているテーラーでは、注文の流れをたどることで、実際に注文する際のイメージがより沸きやすくなります。
無料相談や無料オーダー体験を実施している店舗があれば、積極的に活用してみましょう。
オーダースーツを仕立てるコツ
テーラーが決まった後は、いよいよ注文です。
続いて、実際にスーツを仕立てる際のポイントをご紹介いたします。
「どなたからの信頼が必要か?」と「予算感」を伝える。
オーダースーツを仕立てる際にも、店舗スタイリストに「どなたからの信頼が必要か」を最初に伝えるようにしましよう。
この項目が伝わることで、スタイリストもより適切で、より具体的な提案をすることができ、自分に合ったスーツを仕立てやすくなります。
2つ目のポイントは「予算感を伝える」ということです。
スーツ生地の価格は、見た目だけではほぼ判断がつきませんし、テーラーによってはオプションによって追加料金が発生する場合もあります。
注文し終わった後の会計時にトラブルが発生することを防ぐためにも、初めに予算感を伝えておきましょう。
「お気に入りのシルエット」のスーツを着ていく。
注文時に、「お気に入りのシルエット」のスーツを着て行くことも、一つのアイデアです。自分の好みを言葉だけで説明するのは難しいですが、実際に着用していれば一目瞭然です。また、普段そのスーツを着ていて気になることがあれば、こちらも具体的に伝えることができます。
ただし、長年愛用されているスーツの場合は、少し注意が必要です。流行の変化によって、同じように仕立てるとデザインが少し古く見えてしまう可能性があるからです。
無理に流行に合わせる必要はありませんが、時代に合わせて微調整したほうが好ましい場合もありますので、問題がないかどうか確認するのが良いでしょう。
コーディネートでまとめて購入する。
スーツスタイルには、シャツやネクタイといった「必要不可欠な付属アイテム」があります。これらのアイテムは、スーツと同時にまとめて購入するのがオススメです。
後から「スーツとネクタイが合わない」などといった問題を防ぐことができます。
また、一緒に購入することで、スタイリストから具体的なコーディネートのアドバイスをもらいやすくなる、という利点もあります。
1回で複数着よりも、1シーズン1着(1セット)ずつ
オーダースーツは、最初から完璧なものができると思われがちですが、実はそうではありません。
もちろん既製のものに比べてフィットしたスーツが最終的に手に入ることは間違いありませんが、人それぞれに好みの違いもあり、何日か着用してみて気が付く点も出てきたり、1回目のオーダーでは買い手も作り手も分からないものです。
オーダースーツは、着る人と作り手とのコミュニケーションによって、時間をかけて、注文される人の身体に合ったものへと熟成されていくものです。そのためには、一回で複数着まとめ買いするよりも、1シーズンに1着ずつオーダーする事をオススメします。
お得にオーダースーツを仕立てる方法
最後に、お得にオーダースーツを仕立てる方法をご紹介いたします。
閑散期を活用する。
まず1つ目は、閑散期を活用するということです。
閑散期には、普段よりお手頃な価格でスーツを購入できる可能性があります。
また、工房や職人の体制にも余裕があり、通常の納期よりも短期間でスーツが仕上がることもあるかもしれません。
テーラーによって閑散期もそれぞれ違いがありますので、閑散期を活用したいと思われている方は、あらかじめ確認しておきましょう。
ふるさと納税を活用する。
近年では、ふるさと納税の返礼品が多様化しており、その中にはオーダースーツのお仕立券、お仕立て補助券も用意されるようになってきました。こうしたふるさと納税を利用することで、お得にスーツを仕立てることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では「60代男性のスーツの着こなしとオーダースーツ専門店の選び方」をご紹介いたしました。
60代にオススメのスーツコーディネートのポイントは、以下の通りです。
・着る目的の明確化が大切
・着る目的の明確化へのカギは「どなたからの信頼が必要か?」
・60代にオススメのスーツはダークネイビーの無地orシャドー柄
また、オーダースーツ専門店の選び方と仕立てる際のポイントは以下の通りです。
・無料相談、無料オーダー体験を利用する
・「どなたからの信頼が必要か?」と「予算感」を伝える
・1回で複数着よりも1シーズン1着(1セット)ずつ
・閑散期やふるさと納税を活用する
今回の記事が、60代の皆さまがスーツを着こなし、より洗練された装いをするための参考となりましたら幸いです。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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