オーダースーツ 銀座英國屋コラムドミニック・フランスとは?|有名スーツ生地ブランド解説|オーダースーツの基礎知識

ドミニック・フランスとは?|有名スーツ生地ブランド解説|オーダースーツの基礎知識

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世界中のテーラーから「王様の生地」という、この上ない賞賛をがこめられた名で呼ばれる最高級生地ブランドが、ドミニック・フランス(Dominique France)です。(ドミニク・フランスと呼ぶこともあります。)ベスト・オブ・ザ・ベストの圧倒的な品質の高さと華麗な美しさは、他の追随を一切許しません。

あまりにもハイクラス過ぎるため、エルメネジルド・ゼニアやロロピアーナは知っているけどドミニック・フランスは知らないという声が多いのも無理もないでしょう。

今回の記事では、このハイパーラグジュアリーブランドであるドミニック・フランスの特徴と魅力を、その服地づくりの歴史を紐解きながら詳しく紹介します。

ゼニアやロロピアーナの真価を充分に体感し、本物の素晴らしさを知り尽くしたスーパーエグゼクティブのみなさんは、この世に存在する究極の生地、ドミニック・フランスにぜひ目を向けてみましょう。

ネクタイから始まったドミニック・フランスの栄光の軌跡

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1939年にフランスのパリで創業されたドミニック・フランス(Dominique France)は、紳士服地の供給者である前に、ネクタイブランドとして世界的に高い名声を馳せています。

まずはドミニック・フランスの、ネクタイブランドとしての側面から紹介しましょう。

最高級ヘヴィシルクのネクタイ

ドミニック・フランスで有名なネクタイは、最高級ヘヴィシルクの表面にきめ細かく美麗な刺繍が、丹念な手作業によって施されている超高級ネクタイです。

ヘヴィシルクとは通常のシルクの3倍近い打ち込みがなされた、極めて高密度の織組織を持つシルクです。同じ色柄の生地は1反限定で、しかも35メートルしか織りません。

量産してコストを下げる考えなら、50メートルやそれ以上の長尺で反物を作るのが一般的です。しかし、35メートルに限定するのは、一つの柄を大切にするからでしょう。

それを正バイアスだけの贅沢な裁断により、一反から作られるネクタイはわずか140本です。つまりドミニック・フランスの同じ色柄のネクタイは、この世界に多くても140本しか存在しません。

ちなみに、逆のバイアス含めて裁断すれば、より多くの製品が同じ反物から作れます。しかも、服の玄人でなければ特に見分けがつかないので、そういう作り方をするメーカーも多いです。

しかし、ドミニック・フランスは徹底して、そういったこだわりを持ってネクタイを作ってきました。

凝った織り柄中心のドミニックニック・フランスのネクタイは、打ち込みの良さと絹糸の良質さから大変丈夫でしなやかで、シワにもなりにくいです。何よりも高貴な美しさがあって、見る者の眼を見張らせる魅力があります。

創業者はネクタイ業界の有名人「スルカ社のブランドー」

創業者ルネ・ブランドーがネクタイについて学んだのは、ネクタイとシャツで名高いアメリカのスルカ社のパリ支店に勤めた10年間でした。彼は旺盛な探究心で、ネクタイに関するあらゆる知識とノウハウを誰よりも深く身につけたのです。

その結果彼は「スルカ社のブランドー」と名指しで呼ばれるほど、業界内では有名なネクタイのスペシャリストとなりました。

そんなルネ・ブランドーはスルカ社で10年間勤めた後、1939年にパリのピエール・シャロン街58番地にて自分のブティックを立ち上げたのです。

ドミニック・フランスのブランド名の由来

「スルカ社のブランドー」の名が業界でも知られ過ぎていたことから、彼はブランド名に「ルネ・ブランドー」の名を冠することについて道義上の問題を考慮しました。

そして商標として彼が考案したのは「ドミニック」です。聖人の名「ドミニック」は、男女両方に用いられる親しみやすい名前であり、音の響きも良いので選ばれました。

それに加えて、英国でもイタリアでもなく、フランス製であることを明確に示す「フランス」を組み合わせた「ドミニック・フランス」というブランド名が誕生したのです。

創業者ルネ・ブランドーは製造に徹底したこだわりを持ち、それまで培ってきたすべてのノウハウを注ぎ込みました。

素材の絹糸選びから、リヨンにある専属工場での織り柄のデザイン、そして裁断から縫製までのすべてのプロセスを自らプロデュースしたのです。

価格も当時から最高ランクに属していましたが、オーセンティックなデザインとシックなフランスらしい色合いは一時の流行に左右されることがない、普遍的なファッション性がありました。

打ち込みの良さ方からくるネクタイの耐久性も相まって、長い目で見れば決して高くないと評価する人も多くいたのです。

ドミニック・フランス、究極の紳士服地の歴史

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創業以来ネクタイを中心に、ドレッシーなアクセサリーを展開してきたドミニック・フランスは、1984年から新たな分野として紳士服地を手がけるようになりました。

彼を突き動かしたのは、背負っている伝統の重みをものともしない新たな挑戦の心意気です。ネクタイの第一人者として蓄積してきた、モノづくりの珠玉の知恵を活かしつつ、時代を超越する紳士服地を世に送り出し始めました。

創業者のブランド哲学を受け継いで

ドミニック・フランスの紳士服地の織り手として白羽の矢が立ったのは、世界的織物産地の英国のハダーズフィールドやイタリアのビエラにある一流の老舗ミルでした。

今ほど世界がグローバル化していなかった当時でも、ドミニック・フランスの生み出す生地はグローバルスタンダードの最高水準と誰もが認める究極のクオリティを誇っていたのです。

ルネ・ブランドーが1987年に逝去して、彼のオリジナリティーを重んじるブランド哲学は後継者たちが、漏れることなく受け継ぎました。彼らによって、ドミニック・フランスのブランドは守り続けられ、さらに広がりのある展開をしていきます。

この世の贅を尽くしたベルサイユ宮殿での舞踏会をモチーフとした、バラ・ベルサイユ(BAL a VERSAILLES)をドミニック・フランスが発表したのは、紳士服を手がけ始めてから13年を経た1997年です。

バラ・ベルサイユはスーパー150’s(繊維の直径が16.0ミクロン:1ミクロン=1/1,000ミリ)の上質ウールをベースにカシミヤをブレンドしました。ベルサイユ宮殿に似つかわしい優雅な生地です。

新たなミレニアムを迎えて紳士服地の頂点に向かう

新たなミレニアムを迎えた2001年、エロイカ・アルティマ(EROICA ULTIMA)を発表し、満を持して王様のコレクション(LE ROI COLLECTION)を始動しました。至高のラグジュアリー感が格別な晩餐会を演出してくれるラインナップです。

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その翌年、スーパー190’s(繊維の直径が14.0ミクロン)の驚異的に繊細なウール素材を使い、伝統手法「オイルスピニング法」で製造したヴィーナス(VENUS)を発表します。

手作業による匠の技を惜しみなく注ぎ込んだ、ドミニック・フランス銘柄の中でも最高峰の生地です。愛と美の女神の名にふさわしい逸品といえるでしょう。

2003年には、天才音楽家モーツァルトをモチーフにして、モーツァルト(MOZART)を発表します。素朴な風合いと優雅な光沢で、偉大なる音楽家の普遍的な芸術性を表現した服地です。

同年、ヴィーナス・ドゥ(VENUS Ⅱ)によって、前述のオイルスピニング法に加えて厳選された夏の最高素材サマーキッドモヘヤをふんだんに使った、夏向けスーツの究極の風合いを追求しました。

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2005年には世界的希少種で「幻の王家の羊」ともよばれる「エスコリアル」から取れる、最上級のエスコリアルウールを100%使用したドミニック・エスコリアル(DOMINIQUE ESCORIAL)が発表されます。

それがスーパーエグゼクティブのためのスーツ生地、ドミニック・エスコリアル(DOMINIQUE ESCORIAL)です。

また、同年にグァナコ(南米アンデスの山岳地帯の奥深く生息するラクダ科ラマ属の哺乳動物)の毛を丹精込めて織り上げた。希少過ぎる最高級のコート地グァナコ(GUANACO)を20着分限定で発表したのは歴史に残る快挙です。

未だかつてなかった貴金属を織り込む服地に挑戦

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紳士服地の歴史の中で未だかつてない服地に、ドミニック・フランスは挑戦しました。2006年に発表された、セレモニー用として22カラットゴールドを織り込んだテュー・ド・ソワレ・オール・ドゥ・ヴァンドゥ・カラット(TENU DE SOIREE OR DE 22CARAT)です。

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続けてその翌年には、スーパー150’s(繊維の直径が16.0ミクロン)のウールにプラチナPt950を織り込んだテュー・ド・ソワレ ・プラチナ Pt950(TENU DE SOIREE PT950 PLATINUM)を発表します。

この貴金属を織り込んだシリーズはドミニック・フランスを代表する銘柄となりました。

大自然を慈しむ、環境へのメッセージも発信

主要国首脳会議として環境問題をテーマに据えた洞爺湖サミットが開催された2008年、ドミニック・フランスは「自然」をモチーフに掲げたプラージュ・ドゥ・ニース(PLAGE DE NICE)を発表します。

天然素材リネンとコットンを使用した、涼やかでナチュラルな銘柄です。潤沢な色展開から選ぶ楽しさと、さらっとした快適な着心地がニースの浜辺(プラージュ)で過ごす時間を掛け替えのないものにしてくれます。

ラグジュアリーな製品を扱うドミニック・フランスの立ち位置からの、環境への静かなメッセージと捉えることができるでしょう。

技術革新の賜物として更なる高みを目指す

ドミニック・フランスの飽くことなき技術革新は、紳士服地を手掛けて以来10年を超え、20年を超えても止むことなく続いていきました。

2010年には良質素材と紡績・織布技術が、極めて高いレベルで結実したヴィーナス・トロワ(VENUS Ⅲ)を発表します。スーパー200’s(繊維の直径が13.5ミクロン)の超繊細なウールと、南アフリカは東ケープ地方の良質なサマーキッドモヘヤの組み合わせです。

高い技術力を要する超繊細な2素材のコンビネーションによって、類い稀な美しいドレープを生む、煌びやかな光沢を湛えたエレガンスの極地が味わえます。

オーダースーツ・フルオーダースーツ・ドミニック・フランス・エロイカ・アルティマ・サンク

その翌年、ドミニック・フランスはエロイカ・アルティマ・サンク(EROICA ULTIMA Ⅴ)を発表しました。強度が高い糸を組み合わせつつ、仕上げ技術によってカシミヤの繊細さがそのまま味わえるラグジュアリー感は格別です。

2013年に発表されたモンテカルロ・トロワ(MONTECARLO Ⅲ)はスーパー100’s(繊維の直径が18.5ミクロン)のウールを使用して、無地と個性的な柄物のダブルエッジを楽しめる銘柄となりました。

紳士服地製造30周年を経て、ますます意欲的に

オーダースーツ・フルオーダースーツ・ドミニック・フランス・クラシック・セット

紳士服地製造を開始してから30周年を経て、2015年に発表されたクラシック・セット(CLASSIQUE Ⅶ)は、細番手の糸による繻子織(朱子織:しゅすおり)の光沢素材ヴェネシアンタイプの生地です。

しなやかでうっとりする自然な光沢があり、鏡面のように綺麗な仕上がりが人の目を惹きます。

2017年に発表されたグラン・クール(GRAN COEUR)はカシミヤ素材にスーパー170’s(繊維の直径が15.0ミクロン)ウールをブレンドする事により、カシミヤのしなやかさとウールの耐久性を兼ね備えた生地です。

同年に発表されたボルドー(BORDEUX)は、スーパー130’s(繊維の直径17.0ミクロン)のウーステッドのジャケット素材でした。毛羽立ちをカットした3シーズン対応の実用性の高いジャケット地は、華やいだ光沢と抜群のドレープ性が特徴です。

オーダースーツ・フルオーダースーツ・ドミニック・フランス・ボルドー・ドゥ

ボルドー・ドゥ(BORDEAUX Ⅱ)は、早くも翌年に発表されました。強撚の経糸(縦糸)に、空気を多く含んだ絹紡糸の緯糸(横糸)を打ち込むことによる、軽くてしなやかで強靭な素材感が秀逸です。

ドミニック・フランスは2018年に、繊細でしなやかなドレープ感が美しいパレロワイヤル・トロワ(PALAIS ROYAL Ⅲ)を発表します。華やぎがある素材感ながらもクラシカルな柄が乗せられて、優雅な気品が漂う生地です。

モンペリエ・トロワ(MONTPELLIER Ⅲ)はその翌年に発表されました。極上のカシミヤとシルクの双方の優れた特性を最大限に活かし、さらにリネンを加えています。

なめらかな表面にほんのり漂う、リネンのかすれた効果に涼感が引き出された絶妙な風合いです。

ドミニック・フランスのおすすめ生地銘柄

私たちオーダースーツ銀座英國屋は、ドミニック・フランスの紳士服地が歩んできた栄光の歴史を彩る素敵な銘柄の中から、おすすめのものを取り揃えております。

ラインナップは、以下のとおりです。

●ヴィーナス/VENUS

●モーツァルト/MOZART

●テュー・ド・ソワレ・オール・ドゥ・ヴァンドゥ・カラット/TENUE DE SOIREE OR DE 22CARAT

●テュー・ド・ソワレ ・プラチナpt950/TENUE DE SOIREE PLATINUM Pt950

●ドミニック・エスコリアル/DOMINIQUE ESCORIAL

●クラシック・セット/CLASSIQUE Ⅶ

●エロイカ・アルティマ・サンク/EROICA ULTIMA Ⅴ

●パレ・ロワイヤル・トロワ/PALAIS ROYAL Ⅲ

●ボルドー・ドゥ/BORDEAUX Ⅱ

●ボルドー・サンク/BORDEAUX Ⅴ

●ロレーヌ・ナンシー・トロワ/LORRAINE NANCY Ⅲ

さいごに

いかがでしたでしょうか?

もし、ご興味がございましたら、ぜひ、現物の生地を、触って、顔映りをお確かめいただければと思います。 なお、オーダースーツ銀座英國屋では、「無料オーダー体験」(オーダースーツの無料相談+フィッティング体験)をご用意しています。
これをご利用いただければ、ご自身で選ばれた生地・デザインでの価格を確認いただいた後に、改めてお仕立てを検討いただくことも可能です。

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監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・東京赤坂・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・名古屋・京都・奈良に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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