オーダースーツ 銀座英國屋コラムスーツの寿命は何年か?買い替え時期の見極め方を分かりやすく解説

スーツの寿命は何年か?買い替え時期の見極め方を分かりやすく解説

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お仕事でスーツを着るビジネスパーソンにとって、スーツの寿命は気になるところです。本人が「まだ着ることができる」と思っていても、客観的には見栄えが悪くなって買い換えた方が良い場合もあります。

特にビジネスシーンにおいてスーツは第一印象を左右する重要なもの。スーツの寿命を見分けることができれば、お相手に悪い印象を与えることを未然に防ぐことができます。

そこでこのコラムでは、スーツの寿命を見分けるサインを項目ごとに分かりやすく解説。さらに、スーツの寿命が短くなるNG行動やその対策、長持ちするスーツの特徴についてもお伝えします。

このコラムをご覧いただくことで、スーツの寿命について理解を深めていただければ幸いです。

スーツの寿命はどれくらい?

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一般的にスーツの寿命は3〜5年程度と言われています。特に春夏物は、もともと生地が薄いものが多いことに加え、汗や湿気で傷みやすいため、秋冬物と比較すると短い傾向にあります。

ただし、これはあくまで目安です。実際は着用頻度やメンテナンスの有無などによって大きく変わります。例えば、連続して同じスーツばかり着ると、生地へのダメージが蓄積されやすくなって、結果的に寿命が短くなります。反対に、一日着たスーツを丁寧にブラッシングし、数日間休ませた上でローテーションすれば、長く着続けるとも可能です。

スーツの寿命は何年か?買い替え時期の見極め方を分かりやすく解説、一日着たスーツを丁寧にブラッシング

また、生地の傷みなどの物理的なダメージ以外にもスーツに寿命が訪れる場合があります。それはスーツの「見た目」です。

スーツは襟が付いたジャケットと共生地で作られたスラックスで成り立っています。スーツを構成する要素は大きく変わらないので、ひと昔前のスーツを着ていても、問題ないと感じるかもしれません。

しかし、同じように見えるスーツでも、時代とともに細かなディテールも変化しています。

例えば、80〜90年代のスーツはシルエットが全体的に大きく、ゆったりとしていているため、今の時代に着用するとだらしない印象を与える場合があります。

また、時代によってはラペルと呼ばれる下襟が細かったり、逆に太かったりしているスーツもあり、現代では古臭い印象を与えてしまいうことも。このように物理的に着用することができても、見た目の問題で寿命が来ているスーツもあるので、注意が必要です。

この見た目の寿命については一般的に10年と言われていますが、実際には5~6年を過ぎたあたりから、自然と古さを感じさせるようになることも少なくありません。

定期的にスーツを買い替えた方が良い理由

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スーツは、定期的に買い替えることをおすすめします。なぜなら、スーツはビジネスシーンにおいて第一印象を左右する重要なアイテムだからです。日常的にスーツを着る方の多くは、仕事を通じてお客様や取引先と接する機会があるでしょう。その場で求められるのは、信頼感と清潔感です。

スーツを着る目的は、お仕事のお相手や周囲の信頼を勝ち取り、ビジネスで成果を収める点にあります。しかし、そのスーツに傷みがあったり、デザインが古かったりすると、せっかくスーツを着ていても良い印象を与えることはできません。

また、第一印象はスーツを着ているご本人だけではなく、企業全体のイメージにも影響を与える恐れがあります。だからこそ、スーツは機能面だけでなく、見た目や時代性も含めて定期的に見直すことが大切です。

スーツの寿命を見分けるポイント

スーツを長く着ていると、どこかに傷みやほころびが出てくるもの。それらはスーツの寿命を見分けるサインになります。

ここではスーツが寿命を迎えているサインについて、項目ごとに解説します。

シワが戻りにくい

お持ちのスーツのシワが、以前より戻りにくいと感じたら買い替えのサインかもしれません。

スーツは一日着ているとシワが入ることがあります。特に、体の可動部分である肘の内側や膝裏などにはシワが溜まりやすい傾向があります。そのようなシワも通常は、ハンガーにかけて、スチームを当てれば簡単に消すことが可能です。

しかし、長期間着ているスーツはシワの復元力が弱くなるため、シワが取れにくくなります。

スーツの寿命は何年か?買い替え時期の見極め方を分かりやすく解説、スーツの寿命を見分けるポイント、芯地

さらに、スーツのジャケットには、表生地と裏生地の間に「芯地」と呼ばれる補強材が入っており、これが傷むとジャケットの前側や下襟に波打つようなシワが現れ、見た目の印象にも影響を与えます。この状態になると元に戻すのが難しいので買い替えを検討するサインと言えるでしょう。これは表生地と裏生地を直接張り合わせる「接着芯」のスーツによく見られる現象です。

生地にテカリが出ている

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長期間スーツを着ていると、生地に負荷がかかり繊維がつぶれてテカリが出てきます。このテカリはスーツに本来ある生地の光沢とは別のもので、一目見ると分かります。

テカリが出やすい箇所はお尻周りで、デスクワークが中心の方に見られる傾向です。少々のテカリであればスチームアイロンで蒸気を当てれば消すことができます。しかし、スチームを当ててもテカリが消えない場合は生地の寿命が近づいているサインです。買い替えを検討しても良いでしょう。

生地が変色してきた

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生地の変色も買い換えのサインです。スーツを丁寧に着ていても目に見えないダメージを受けている場合があります。それは紫外線です。窓際などで太陽光が当たる場所にスーツをハンガーがけしていると、生地の色が褪せてしまうことがあります。

太陽光が当たる箇所と当たらない箇所で色に差が出ますので、そのようなスーツを着るとどうしても違和感が生じます。シミや汚れはある程度クリーニングで落とすことができます。しかし、一旦色が褪せた生地は元に戻すことができません。

スーツを見たときに色褪せを感じたら買い替えを検討しても良いでしょう。

スーツが型崩れしている

スーツが型崩れして、戻らなくなってきたらそれは寿命を迎えているサインであると考えられます。スーツは一日着ていると体の動きや姿勢によって負荷がかかります。特に肘や膝は頻繁に曲がる箇所であるため、他の部分に比べて負荷が集中しやすいです。新しいスーツであれば着用後にハンガーにかけておけば元通りに復元します。しかし、年数が経ったスーツは復元力が弱くなり、型崩れした箇所が戻りにくくなります。

また、近年は化繊を織り込んだストレッチ性のあるスーツも増えてきました。こうしたタイプは一日着用するだけで、肘や膝が尖ったように出っ張ることがあり、そのまま形が戻らない場合も。見た目の劣化が目立つようであれば、それも買い換えを検討するタイミングです。

体型に合わなくなった

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体型が大きく変化し、スーツのサイズが合わなくなったと感じたら、それは買い換えのタイミングかもしれません。

スーツ購入時と比べて、太ったり痩せたりするとスーツが体型に合わなくなります。わずかな増減であればスーツのお直しで対応できますが、大きく太ったり痩せたりすると補正では対応できず、買い替えを検討されると良いでしょう。

目安として、太った場合は上着の正面ボタンを留めたときに、アルファベットのX字状のシワが浮き出る、タック入りのスラックスであれば、タックが開いた状態になります。

反対に、痩せた場合は上着に隙間ができるので、上着の正面側に縦方向のシワが入ることがあります。いずれもスーツが体型に合っていないことを示すサインです。体型に合わないスーツは、着る人の印象を左右する要因にもなるため、早めに見直す必要があります。

生地が薄くなっている

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生地が薄くなっている場合、スーツの寿命が近づいている可能性が高いです。スーツを長期間着ていると、着用の仕方によっては生地が薄くなることがあります。例えば、自転車で通勤している方だと、内股の生地が摩擦によって薄くなりやすいです。また、薄くなった生地は耐久性も低下するため、ちょっとした負荷で破れてしまう恐れもあるので、注意しましょう。

デザインが古くなった

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5年以上前に購入したスーツは、そろそろ買い替えを検討する時期かもしれません。一見同じように見えるスーツでも、実は年代によってデザインが少しずつ変化しています。

例えば、一昔前のスーツはジャケットの上襟と下襟のつなぎ目(ゴージライン)が現代のスーツと比較して低い位置にあり、傾斜する角度も異なります。そのようなスーツを着ていると、無意識のレベルでどこか古臭い印象を与えてしまうものです。

一般的にこうしたスーツのデザイン変更5~6年周期だと言われています。そのため、見た目の鮮度を保つという意味でも、5年以上前のものは一度見直してみると良いでしょう。

スーツの寿命を縮めてしまう行動とは

スーツは一度購入したらある程度は長く着る方がほとんどだと思います。出来ることであれば、長く着たいものです。

ここでは、スーツの寿命を縮めてしまう行動について解説します。

同じスーツを連続して着る

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同じスーツを連続して着用するのは避けましょう。スーツを一日着ると、目に見えないチリが溜まったり湿気を帯びたりします。特に夏場はより多くの湿気がスーツに溜まり、湿気がたまった状態、チリが溜まった状態で連続して着ると、その分生地が傷みやすくなり、結果的に寿命も短くなります。

一日着たスーツは最低でも一日、できれば中二日は風通しの良い場所でハンガーにかけておくと良いでしょう。

体型に合わないスーツを着る

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スーツは体型に合ったものを着るのがベストです。体型に合わないスーツを着ていると、本来負荷がかからない箇所に負担がかかり、スーツを傷める原因になります。

購入時は体型に合ったスーツを選ぶことはもちろん、購入後に体型に合わなくなってきたら買い替えを検討すると良いでしょう。

頻繁にクリーニングに出す

クリーニングは本来、洋服を綺麗に保つためのものです。しかし、クリーニングの頻度が多すぎると、かえって生地を傷めてしまうことがあります。

特にウールのスーツで行われるドライクリーニングは石油系の薬剤を使うので、過度にクリーニングをすると生地が劣化する原因になる恐れがあります。

理想的なクリーニングの頻度は1シーズン1回です。それ以外は目立つ汚れが付着したときなどに行うのが良いでしょう。

ビニールの袋に入れたままにする

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クリーニング後のスーツをビニール袋に入れたまま保管するのは、避けた方がよいでしょう。クリーニングに出したスーツはビニールの袋に入って返却されることが多いようです。せっかくクリーニングに出したので、綺麗な状態を保ちたいという理由でビニールの袋に入れたままで保管するケースがあります。

しかし、ビニールの袋をかぶせたままクローゼットに仕舞うと、通気性がないため生地を傷める恐れがあり望ましくありません。

クリーニングから戻ってきたスーツはビニールの袋から出して、風通しの良い状態で保管しましょう。なお、紙製の不織布状の保存袋は通気性もあるので付けたままでも問題ありません。

リュックサックを背負う

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スーツを長持ちさせるためには、リュックサックの使用を控えるのが望ましいです。最近ではスーツ着用でリュックサック(バックパック)を使う人も増えています。特に自転車で通勤する方にとっては両手が空くため重宝します。

しかし、リュックサックはショルダー紐が上着の両肩に乗り、肩を圧迫することにもなり、長く使っているとスーツの型崩れの原因になります。

トートバッグやブリーフケースなどリュックサック以外のバッグを使うのがおすすめです。

長持ちしやすいスーツの特徴

どんなに良質なスーツでも使っているうちに傷みが出てきていつかは寿命を迎えます。しかし、スーツを購入する段階で長持ちしやすいスーツを選べば、買い替えの時期を遅らせることが可能です。

ここでは、長持ちしやすいスーツの特徴について解説します。

スーツが体型にピッタリ合っている

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スーツが体型にピッタリと合っていると、余計な負荷がかからないので生地を傷めることも少なくなります。

既製のスーツでも、ある程度は体型に合ったものを見つけることが出来るかもしれません。しかし、着る人の体型や姿勢までも考慮したスーツはオーダーが優位と言えます。

また、オーダースーツは既製服とは違い、太った際を想定し、縫い代の生地に余裕をもって作られていることが多く、体型が少し変化しても手直し対応ができる場合があります。

関連ページ:スーツはサイズ感が命!正しいスーツ選びのチェックポイント|オーダースーツの基礎知識

普遍的なデザインのスーツ

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流行に左右されにくいデザインは、長く着られるスーツの特徴です。スーツは時代によって流行のデザインが変わります。特に流行はジャケットのラペル(下襟)の幅やデザイン、スラックスの太さに現れます。流行を追い求めたスーツはそのときのトレンドは押さえられる魅力があるものの、流行が終われば古く見えてしまうことも。

その点、ジャストサイズのスーツはトレンドにあまり左右されることがありません。上着に関してもラペル幅を極端に大きくしたり狭くしたりせず、ある程度標準的な幅にしておけば、流行に左右されにくくなります。

もっとも、これも絶対的なものではなく5~6年を経過したスーツはどこか古い印象を与えることが多いので、その点に気を留めておきましょう。

天然繊維を使っている

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スーツを長持ちさせたい場合、天然素材を使ったものを選びましょう。最近では、ストレッチが効くスーツやウォッシャブル(洗濯ができる)スーツなども人気を集めています。たしかにこのような機能が付加されたスーツは着心地も良く、便利なところもあるでしょう。

しかし、ストレッチを効かせたり、洗濯ができるようにするためには生地にポリエステルなどの化学繊維を織り込む必要があります。

化繊の生地は、羊毛などの天然繊維と比べると、耐久性の点で弱く、毛玉ができやすいです。また、毛玉を取り除い部分が薄くなってしまうことも。

また、スーツ上着には補強用の芯材が使われています。この芯材のうち毛芯(けじん)と呼ばれるものを使って作られているスーツは湿気に強く生地が劣化して波打つようにシワが入ることがほぼありません。

毛芯は表生地と裏生地の間に入っているので、毛芯が使われているか否かは見ただけでは分かりづらいため、気になる場合はお店の方に聞いてみるのも良いでしょう。

まとめ

スーツの寿命は何年か?買い替え時期の見極め方を分かりやすく解説、まとめ

このコラムではスーツの寿命について詳しく解説しました。どんなスーツでも長く着ていると、傷みやほころびが生じます。その中でスーツの状態から買い替えのサインを知ることができます。例えば、生地にテカリが出てきたり、シワが復元しづらくなったりといったものは買い替えを検討するサインです。スーツは時代と共にデザインも変わり、生地に傷みはなくても見た目の古さから寿命を終えているケースもあります。

スーツは普通に着ていても経年で劣化していくものです。しかし、特定のNG行動を取ると寿命が短くなる恐れがあります。同じスーツを続けてきたり、過度にクリーニングに出したりするのはその代表例です。他にもリュックサックを背負うといった行動で形崩れを招く場合もあります。

このように使っているうちに自然な劣化は起こるものですが、長持ちしやすいスーツを着ることでそのスピードを遅くすることは可能です。

体型にピッタリと合ったスーツを着れば、生地への負荷が抑えられます。極端に流行を追ったスーツではなくある程度普遍的なデザインのものを着ればトレンドに左右されにくくもなります。このように長持ちしやすいスーツを選択することで結果的に寿命を伸ばすことも不可能ではありません。

このコラムをご覧いただくことで、スーツの寿命についての理解を深めていただければ幸いです。

監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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