オーダースーツ 銀座英國屋コラム50代男性のスーツの着こなしとオーダースーツ専門店の選び方|スーツの基礎知識
50代男性のスーツの着こなしとオーダースーツ専門店の選び方|スーツの基礎知識
50代ともなると、社会的なリーダーとしての役割も増え「スーツを着て人前に出る機会がさらに増えた」という方も多くいらっしゃると思います。
しかし
・今までなんとなくスーツを着てはいるが、選んだスーツが自分に合っているのか分からない
・スーツの着こなしに自信がない
・これまで着てきたスーツが似合わなくなってきた
・役職が変わったが、これまで通りのスーツでいいのか分からない
など、スーツに関する悩みを多く持たれている方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、「50代男性のスーツの着こなしと、オーダースーツ専門店の選び方」をご紹介いたします。
先にポイントをお伝えしますと、
・「着る目的の明確化」
・コーディネートの基準は「どなたからの信頼が必要か?」
・50代にオススメのコーディネート
・50代にオススメの生地ブランド
・オーダースーツ専門店の選び方
・オーダースーツを仕立てるコツ
という流れとなります。
この記事が、50代の皆さまがより良くスーツを着こなし、ワンランク上の装いをするための参考となりましたら幸いです。
それでは、早速みていきましょう。
目次
ビジネスでは「会社・組織の顔」として活躍
企業で働く多くの方にとって「50代」といえば、重要な役職についたり、「会社・組織の顔」として活躍をする年代ではないでしょうか。
立場も変わり、さまざまなシーンで「より洗練された装い」を求められることも自ずと増えてきます。
まず「着る目的の明確化」が大事
スーツを購入したり、コーディネートをする際、まず初めにやっておきたいことは「着る目的の明確化」です。
着る目的がはっきりと定まっていると、スムーズにお店を決められますし、またスーツの生地やデザインを選ぶ際にも、しっかりとした「判断基準」を持つことができます。
加えて、シャツや小物とコーディネートする際にも、バランスよく合わせるための手助けとなるでしょう。
一方、スーツを販売するスタイリストにとっても、着る目的がハッキリしていることで「具体的なご提案」をしやすくなり、またその提案を聞くことで「このショップが自分に合っているテーラーかどうか」も判断しやすくなります。
自分に合ったスーツスタイルを身に纏うために、まずは「着る目的の明確化」を心掛けてみてください。
50代にオススメする「着る目的の明確化」のカギは「どなたからの信頼が必要か?」
では、「着る目的の明確化」をするためには、どのような点から考えれば良いでしょうか。その答えの1つに「どなたからの信頼が必要か?」という視点があります。
コーディネートのオススメ基準も「どなたからの信頼が必要か?」
ビジネスシーンにおいて、スーツは「仕事をサポートするための道具」の1つと言えます。具体的には、きちんとしたスーツを着ることで、「取引相手に信頼感を与え、交渉や商談などがスムーズに進む」「上司や部下からの信頼を獲得できる」といったことが挙げられるでしょう。
こうしたビジネスシーンに欠かせない「信頼」を築くためには、「相手への敬意」を持つことが必要不可欠です。また、その敬意を相手に届けるためには「常に相手に気を配ること」、「自分自身に自信を持つこと」が大切です。
スーツは、そのサポートに最適なアイテムといえるでしょう。
ぜひ、スーツの色柄を選ぶときやコーディネートをする際には、「どなたからの信頼が必要か?」という視点をまずは思い出してみてください。
50代にオススメのスーツコーディネートは「ダークネイビー」
50代になると、髪に白いものも交じりはじめ、貫禄・深みが出ることに加わり、会社の顔としての信頼感や重厚感が求められ、それに応えてくれるのが「ダークネイビースーツ」です。ここでは、50代にオススメの「ダークネイビースーツのコーディネート」について、解説いたします。
スーツは、ダークネイビースーツ。柄は無地 or シャドー柄。
スーツの色は、ダークネイビースーツ
ダークネイビーのスーツは、最も基本的でありながら、格式高さ・信頼感・重厚感・華やかさを醸し出せる万能なスーツです。
若い方が着るとリクルートスーツに見紛うことが多い「ダークネイビースーツ」ですが、年齢を重ねれば重ねるほど、オトナを演出してくれるのも「ダークネイビースーツ」です。
スーツの柄は、無地 or シャドー柄
ダークネイビースーツの中でもオススメなのが、「無地」もしくは「シャドー柄」。
無地のダークネイビースーツは、最もオーソドックスなスタイルであり、必ず一着は持っておきたいアイテムです。礼服に次いでフォーマルなスーツで、特にスリーピーススーツであれば、タキシードなどのドレスコードがない限り、ほとんどの場面で着用できます。また、着ている人に信頼感や重厚感を与えてくれるという点でも、ダークネイビースーツは重宝する一品です。
また、「シャドー柄」は「織り柄」とも呼ばれ、その名の通り「糸の種類を変えずに生地の織り方の違いで表現する柄」のことを言います。落ち着いた印象でありながら、光の当たり具合によって現れる穏やかな柄は、無地のスーツにはない上品な華やかさがあります。
ジャケットは、シングルブレスト2ボタン・スリーピーススーツ
ジャケットのデザインは、シングルブレスト2ボタン・スリーピーススーツがオススメです。3ボタンのジャケットは、身長や体型によって合う・合わないがありますが、2ボタンのジャケットは体型を選びません。また、ジャケットの中にベストを着用することで、50代に相応しい重厚感と貫禄も表現することができます。
貫禄を表現するためには「ダブルのジャケット」も効果的ですが、まずは着慣れているシングルのジャケットをオススメします。
時にはダークグレースーツのコーディネートも、用意。
また、より落ち着きを演出したいのなら、ライトグレーではなく、ダークグレースーツのコーディネートも重宝します。ネイビースーツに加え、持っておきたい一品です。
ワイシャツは、白のシャドーストライプのワイドカラー
ここまで、スーツの色や柄、デザインをご紹介いたしました。
ここからは、スーツに合わせるシャツやネクタイなどの小物について見ていきましょう。
ワイシャツの色は「白」
最もフォーマルで、最も相手に敬意を与えられる色です。
ワイシャツの柄は、無地か、シャドーストライプ。
スーツの柄と同じく、フォーマルな無地や、派手になりすぎないシャドーストライプがオススメです。
ワイシャツの襟型は、ワイドカラー or セミワイドカラー
レギュラーカラーが最も一般的と思われがちですが、今の日本の流行感覚ではレギュラーカラーは襟の長さが短く、こじんまりと見え、少し古く感じられます。また、ワイシャツの襟先がジャケットのラペルから飛び出していることも時に散見されます。ワイド系の襟であれば、襟先はジャケットのVゾーンに収まりやすく、その心配もありません。
ネクタイは青系or赤系のピンドット or 小紋柄
ネクタイの色は、青系or赤系
ネクタイの色は、基本の青系or赤系の、少し明るめを選びましょう。
青系のネクタイは、清潔さ・誠実さを醸し出します。また、赤系のネクタイは、積極的・情熱的な印象を醸し出すことができます。これらのイメージは、社会人として、どちらも必要なものとなります。
なお、コーポレートカラーがあれば、「会社の顔」としての商談の席では、ぜひ身に付けていただきたいと思います。
ネクタイの柄は、ピンドット or 小紋柄
ネクタイの柄の基本は無地ですが、50代としては、少し華やかなピンドット or 小紋柄がオススメです。
しかし、ピンドットの「ドット」や小紋柄の「小紋」が大きすぎると、カジュアルな印象になってしまいます。あくまでも「ピンドット(=小さいドット)」「小紋(=小さい紋)」のネクタイを選びましょう。
また、小紋柄にされる際には、幾何学模様(三角形、方形、菱形、多角形、円形などを素材とした模様)にするか、会社の事業と関係のある柄をお選びください。
ポケットチーフは「白」。挿し方はTVホールド
ポケットチーフは、ジャケットの胸元に立体感を与えてくれます。
中でもオススメは「白」。スーツの色柄や場面を選ばずコーディネートすることができ、清潔感もあります。また、特にTVホールド型は、華美になりすぎず誠実な印象を与えることができます。
上半身のインナーは、ベージュ。
「シャツはもともと下着扱いなので、その中にインナーを着る必要はない」と言われることもあります。しかし、高温多湿で汗が乾きにくい日本では、汗染みや肌透けを防ぎ、シャツやジャケットを痛めないためにも、インナーの着用をオススメします。
その際には、定番の白や黒ではなく、肌との色味の差が小さい「ベージュ」のものを着用することで、肌が透けてしまうのことを防ぐと良いでしょう。
靴下は、ダークネイビー無地のロングホーズ
靴下の色は、スーツカラーに合わせると、脚長効果。
靴下の色をスーツカラーに合わせることで、「ズボンと靴との境目」が分かりにくくなり、脚長効果が期待できます。
「すね毛チラリ」を防ぐため、ロングホーズ一択。
椅子に腰掛けた際、ズボンの裾が上がりますが、裾と靴下の間からすねが覗いてしまっては、せっかくのコーディネートも台無しです。
「すね毛チラリ」を防ぐためにも、靴下は膝下までの丈があるロングホーズを選びましょう。
ベルトは「黒」。オーソドックスなバックルで、幅は2.7㎝~3.5㎝。
「ベルトの革は黒、バックルはシルバーで統一」がオススメ
ベルトの革の色は、靴に合わせるのが基本です。ダークネイビーやダークグレーのスーツには「黒い靴」を合わせることが多いですから(後述)、ベルトの色も靴と同色の黒を選びます。また、バックルは、イエローゴールド、ピンクゴールドなどさまざまな物が流通していますが、シンプルで上品なシルバーはコーディネートもしやすく、日本人の肌色によく合うことからもオススメです。
ベルトのバックルは、オーソドックスなバックルを。
ブランドロゴなどが目立つようなバックルは主張が強すぎます。「信頼」や「貫禄」からは離れてしまいますので、バックルはオーソドックスな長方形を選びましょう。
ベルトの幅は、2.7㎝~3.5㎝
ベルトの幅は、2.7㎝~3.5㎝。細すぎず、太すぎずが大切です。
靴は、黒のストレートチップで内羽根式
靴の色は、黒。
スーツに合わせる靴は、「スーツより濃い色」を選ぶと全体的なカラーバランスが引き締まり、落ち着いて見えます。ダークネイビースーツやダークグレーのスーツには、黒の靴を合わせるようにしましょう。
靴の形は、ストレートチップで内羽根式。
革靴にはさまざまなデザインがありますが、つま先に”一文字”の切り替えが入ったものを「ストレートチップ」と呼びます。また、靴紐を通す部分が甲側の内側に収納されたデザインの靴を、「内羽根式」と呼びます。
あらゆる革靴の中で、最もフォーマルで最も敬意の届くデザインは、この二つが揃った「ストレートチップ・内羽根式」の靴です。
重厚なスーツにはこのスタイルの靴を合わせることで、より信頼感、重厚感を与えることができます。
50代におすすめの生地ブランド
ここからは50代にオススメの生地ブランドをいくつかご紹介いたします。
ゼニア
エルメネジルド・ゼニアは、世界中のエグゼクティブから愛されるラグジュアリーブランドの1つです。オーダースーツの生地のクオリティにも特筆すべきところがあり、その着心地と見た目の華やかさは唯一無二です。
詳しくはエルメネジルド・ゼニアとは?|オーダースーツ生地ブランドの解説をご覧ください。
スキャバル
続いてご紹介するのは、ベルギーで設立され、マーチャント(生地商社)として不動の地位を築きあげたスキャバルです。
イギリスの伝統的な服装文化に根ざしながらもトレンドを取り入れた上質な服地は、まさに50代に相応しい逸品といえます。
詳しくは、スキャバルとは?|有名スーツ生地ブランド解説|オーダースーツの基礎知識をご覧ください。
テーラーのオリジナル生地
テーラーによっては、生地メーカーと共同開発した「オリジナル生地」を扱うお店もあります。
そのテーラーのお客様層・フィッティング方法・縫製方法といった要素を全て加味し、「特に仕立て映えがするオススメの逸品」として開発しているため、一度は検討してみる価値はあります。
銀座英國屋も、イギリスのバワーローバック社とダークネイビー無地の「エレガントブルー」を開発し、シングルスーツお仕立て価格484,000円(税込)でご提供しています。銀座英國屋の歴史上で最もご用命いただいている生地ですので、是非、ご覧いただければ幸いです。また、春夏シーズン用のダークネイビー無地の「グランブルー(税込308,000円~)」も、長年に渡りご好評いただいています。
(ご参考:【人気】オーダースーツ生地ランキング売上トップ10)
ビジネスシーン以外での「50代の装い」
50代ともなれば、ビジネスシーン以外でも、装いに気を配らなければならない場面が増えてくるかと思います。
ここからは、ビジネスシーン以外での「50代の装い」についてご紹介いたします。
50代でスーツを着るその他のイベント
50代でスーツを着る主なライフイベントとしては
・「会社・組織の代表」としてのゴルフ
・結婚式に、新郎新婦の父親として出席
・両親の葬儀を喪主として執り仕切る
などがあげられます。
こちらも1つずつみていきましょう。
「会社・組織の顔」としてのゴルフ
50代になると、「会社・組織の代表」として、ゴルフに参加される回数が増える方もいらっしゃいます。
ゴルフ場のクラブハウスで着用するジャケットについては、ゴルフではジャケット着用がマナー?|名門ゴルフ倶楽部での、おすすめコーディネートをご覧ください。
子供の結婚式に、新郎新婦の父親として出席
50代以降から、子供の結婚式に「新郎新婦の父親」として出席することも出てくるのではないでしょうか。「新郎新婦の父親」として出席される際には、モーニングの着用が一般的です。
※モーニングの着こなしについては、別コラムとして掲載予定です(時期未定)。
※レンタルモーニングを検討される方は、モーニングをレンタルするショップの4つの比較ポイントをご覧ください。
ご両親の葬儀を、喪主として執り仕切る
あまり考えたくはないことですが、ご両親やご家族が亡くなられて、葬儀を喪主として執り仕切るということもあるかもしれません。
喪主の場合、正式な洋礼装は、ブラックのモーニングです。
準喪服として、ブラックスーツにすることも可能です。
準喪服になさる場合には男性の喪服の選び方と、コーディネート|準喪服(ブラックスーツ)が基本をご覧ください。ここでは、「一般参列者としての準喪服」として記述していますが、「喪主としての準喪服」も同じです。
オーダースーツ専門店(テーラー)の選び方。カギは「着る目的の明確化」&「無料相談」
ここまで、「50代にオススメのコーディネート」についてご紹介しました。
もちろん既製品のスーツでも、これまでご紹介してきたポイントを押さえれば、50代に相応しい装いをすることは可能です。しかし、オーダーメイドでスーツを仕立てることで、装いがより洗練され、ワンランク上の着こなしにすることができます。
ここからは、オーダースーツ専門店(テーラー)の選び方をご紹介いたします。
ポイントは以下の2つです。
・着る目的の明確化
・無料相談の利用
それでは、見ていくことにしましょう。
まず何よりも「着る目的の明確化」が大切
コーディネートの項目でもお伝えしましたが、スーツをオーダーする際にも「着る目的の明確化」がとても大切です。
オーダーメイドでは、生地選びから、デザイン、シルエット、裏地、ボタンなどの様々な項目を選ぶことができます。自由度が高いからこそ、選択の基準である「着る目的」をはっきり整理しておくことで、自分に合ったスーツをオーダーしやすくなるのです。
注意!ネット情報だけで判断しない。
インターネットが普及した現代、少し調べるだけでも膨大な量の情報が手に入ります。
スーツに関しても同じことがいえますが、ネットの情報だけで判断してしまうのは危険です。
スーツには長い歴史があり、その中で変化しながら受け継がれてきました。現在もなお変わり続ける中で、着用のルールや選び方などにハッキリとした”正解”がない場合も多くあります。
また、人それぞれ体格・体型・好み・立場なども違うため、webサイトで正しいと述べられていることが、着る人によっては当てはまらないことも多いのです。
インターネットで調べることは、決して悪いことではありませんが、全てを鵜呑みにしないように注意しましょう。
無料相談・無料オーダー体験の利用がオススメ
わからないことや不安なことがある場合は、テーラーの無料相談や、無料オーダー体験などを利用してみるのも1つの手です。
店舗のスタイリストと直接話しをし、都度質問をすることで、そのテーラーがどのようなスーツを仕立てているか、どのような装いを提供しているかを詳しく知ることができます。
また、オーダー体験がある店舗では、注文の流れをたどることで、実際にオーダーするイメージも沸きやすくなります。
無料相談や、無料オーダー体験を設けているテーラーがあれば、積極的に利用してみましょう。
オーダースーツを仕立てるコツ
テーラーを決めたあとは、いよいよオーダーです。ここからは、実際にオーダースーツを仕立てる際のコツをご紹介します。
「どなたからの信頼が必要か?」と「予算感」を伝える。
オーダースーツを注文する際に、店舗スタイリストに伝えるべき項目の1つ目はやはり、「どなたからの信頼が必要か?」ということです。この点が伝わることで、生地選びやデザイン、シルエットに至るまで適切なアドバイスを受けることが出来ます。
2つ目は、予算感です。
オーダースーツの価格は様々ですが、生地そのものの見た目から、スーツの値段を判断するのは難しいものです。店によっては、オプションによっては追加の料金がかかることもあります。注文が一通り終わった後に、トラブルになってしまうことを防ぐためにも、予算はあらかじめ伝えておきましょう。
「お気に入りのシルエット」のスーツを着ていく。
よりお好みに合ったスーツをオーダーするために、今現在「お気に入りのシルエット」のスーツを着ていくこともオススメです。
シルエットを言葉のみで伝えるのは難しいですが、着用していれば、視覚的にスタイリストに伝えることができます。逆に、いつも着用しているスーツの中で気になるポイントがあれば、そちらについてもより具体的に伝えることが可能となります。
コーディネートでまとめて購入する。
スーツスタイルには、シャツやネクタイなどの「必要不可欠な付属アイテム」がいくつかあります。
スーツを購入するタイミングで、これらのアイテムも含めたコーディネートでまとめて購入することも検討しましょう。コーディネートを初めから作っておくことで、後から「スーツとネクタイが合わない」といった問題を防ぐことができます。
また、同じタイミングで購入することで、具体的なコーディネートのアドバイスを店舗スタイリストから受けやすくなり、またその時の形やデザインなどの流行を取り入れることが出来ます。
1回で複数着よりも、1シーズン1着(1セット)ずつ
オーダースーツは最初から完璧なものができると思われがちですが、実はそうではありません。
もちろん既成のものに比べてフィットしたスーツが手に入ることは間違いありませんが、人それぞれ好みの違いがありますし、スーツを着用し続けてわかる微妙な違和感は、1回目の注文では買い手も作り手もわからないものです。
逆にいえば、1回目のオーダーで完璧だと思っても、さらに良くなる可能性もあります。
オーダースーツは着る人と作り手の会話やコミュニケーションによって、それなりの時間をかけて、注文される人に¥に合ったものに熟成されていくものです。そのためには、一回で複数着まとめ買いするよりも、1シーズンに1着ずつなど分けてお仕立ていただく事がオススメです。
お得にオーダースーツを仕立てる方法
最後に、お得にオーダースーツを仕立てる方法をご紹介します。
閑散期を活用する。
まず1つ目は、閑散期を利用することです。
テーラーや生地問屋の在庫整理の時期と重なることがあるため、通常よりもお得な価格で生地を購入できることがあります。また、繁忙期に比べ、技術者や工房の体制にも余裕があり、納期が早まる可能性もあります。
テーラーや時期によって異なりますので、それぞれの店舗にあらかじめ確認するようにしましょう。
ふるさと納税を活用する。
近年、ふるさと納税の返礼品も多様化しており、テーラーのお仕立券、お仕立て補助券も数多く返礼品として用意されるようになってきました。
ふるさと納税を利用することで、お得にスーツを仕立てることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では「50代男性のスーツの着こなしとオーダースーツ専門店の選び方」をご紹介いたしました。
50代にオススメのスーツコーディネートのポイントは、以下の通りです。
・着る目的の明確化が大切
・着る目的の明確化へのカギは「どなたからの信頼が必要か?」
・50代にオススメのスーツはダークネイビーの無地orシャドー柄
また、オーダースーツ専門店の選び方と仕立てる際のポイントは以下の通りです。
・無料相談、無料オーダー体験を利用する
・「どなたからの信頼が必要か?」と「予算感」を伝える
・1回で複数着よりも1シーズン1着(1セット)ずつ
・閑散期やふるさと納税を活用する
今回の記事が、50代の皆さまがスーツを着こなし、ワンランク上の装いをするための参考となりましたら幸いです。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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