オーダースーツ 銀座英國屋コラム「NAKATA HANGER (ナカタハンガー)」は「木」と「手」の温もりが籠もる木製の手づくりハンガー

「NAKATA HANGER (ナカタハンガー)」は「木」と「手」の温もりが籠もる木製の手づくりハンガー

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「NAKATA HANGER」とは、職人が1本ずつ丁寧に手作業で製作する、国内でも唯一の個人向け手づくり木製ハンガーです。洋服を優しく長持ちさせる効果があり、ギフトにも喜ばれます。

今回の記事では、そんなNAKATA HANGERを提供する国内唯一の木製ハンガーメーカーである「中田工芸」の歴史を紐解き、NAKATA HANGERの魅力を詳しくご紹介します。洋服ハンガーをお探しのみなさんは、ぜひ参考にしてください。

NAKATA HANGERとは?

NAKATA HANGER・ナカタハンガー・銀座英國屋ギフト

「NAKATA HANGER」とは、国内唯一の木製ハンガー専門メーカーである中田工芸株式会社が、ユーザーの視点からハンガーを見つめ直し、培った技術と経験を駆使して開発した「個人使用向けの木製ハンガー」です。

着用した日の最後にNAKATA HANGERにかけておけば、次の出番までにブナ材が服の湿気を吸ってダメージから遠ざけ、シルエットを綺麗に整えてリフレッシュしてくれます。

アパレル企業の高い要求に磨かれ生まれた個人向けハンガー

1946年に創業して以来、中田工芸は刻々と変化し成長する日本のファッション文化の中で、取引先である各アパレル企業のこだわりが反映された、高い水準のリクエストに応え続けてきました。

個人向けのNAKATA HANGERは、それを通して得たすべてのノウハウを、職人の「匠の技」によって1本1本のハンガーにこめて生み出されており、大切なワードローブのシルエットを保つ機能と、無駄のない洗練されたデザインを兼ね備えています。

いくら時代が変わっても、決して変わることのない普遍性を形にしたハンガーです。掛けられた洋服は次なる出番を、木のぬくもりを感じながら静かに待っています。

ギフトとしても喜ばれるNAKATA HANGER

NAKATA HANGER・ナカタハンガー・銀座英國屋ギフト

NAKATA HANGERには「ふくをかける」というコンセプト、つまり「服」と「福」を掛けて、洋服と一緒に幸福も身に纏ってほしいという願いがこめられています。

結婚式の引出物や大切な方への贈り物として、ギフトでもよく利用されるのも NAKATA HANGERの特徴です。

マシンメイドの量産ハンガーではなく、職人の手作業で1本ずつ丁寧に作られることにより、「木」と「手」の温もりのあるハンガーになっています。

中田工芸のハンガーづくりの歴史

中田工芸の源流は、1917年(大正6年)に兵庫県城崎郡(現兵庫県豊岡市)の日高町で創業した荒物屋「中田要商店」にあります。

1946年(昭和21年)に第2世代が後を継ぎますが、同年にある職人との出会いがあって同社のハンガー作りが始まりました。阪神間のテーラーにハンガーを行商する中で、1950年頃ある紹介によって当時のそごう百貨店と取引が始まり、ハンガー専業の道に入ります。

平らなハンガーから湾曲・立体型に

NAKATA HANGER・ナカタハンガー

当時はディスプレイ用としての、業務用のハンガーをメインとして扱っていました。次第に磨きがかかっていった木工技術を活かして、形状が平らなものがほとんどだったハンガーに湾曲型や立体的なものを積極的に提案し、注目を浴びたのが1960年代です。

1970年代には関東の業者とも取引が始まり、量販店や百貨店が扱う小売用のハンガーも手掛けるようになりました。

アパレル企業の要求は非常に高く、他に類を見ない強いこだわりの注文を受けることになります。それは仕上げの色であったり形状であったり、ブランドロゴの入れ方であったりなど、多岐に渡りました。

中田工芸はそれらの難題に真摯に応え続けることで、木製ハンガーづくりの技術を磨き上げていったのです。

ファッションデザイナーとの協業でこだわりのハンガーを開発

1980年代には、スーツに理想的にフィットする立体的なハンガーの開発に、ファッションデザイナーと協業して取り組みました。

かくして開発されたこだわりのハンガーは、スーツおよびジャケット用ハンガーの定番として評判を呼び、多くのブランドやテーラーで採用されます。

その後も進化しながら、中田工芸を代表する個人向けハンガーにつながっています。

1980年代中頃からのDCブランドブームの最中、中田工芸は急成長しました。旺盛な需要に応えるために工場を新設したほどです。

1985年には洋服文化への貢献を讃えられて、黄綬褒章が同社代表に授与されます。このときに代表は、ようやく世の中にハンガーというものが認められたと喜びました。

また、同年に英国王室エリザベス女王の来日の機に、迎賓館に中田工芸によるクラシックで高級なプレジデントハンガーが納入されます。

バブル崩壊と海外勢の台頭にも耐えた日々

1990年代にはバブル崩壊や中国製の安価なハンガーの台頭により、同業他社が次々と廃業していきます。国内で木製ハンガーを製造するメーカーは、中田工芸1社のみとなりました。

生き残った中田工芸はハンガー以外にも、木製の玩具やインテリア、キッチン雑貨を企画・製作して経営の多角化を図ります。1995年1月の阪神淡路大震災の折には、ハンガーの端材を現地に持って行き、暖を取る材料として提供しました。

新時代に対応するハンガー専門メーカーに

1990年代後半には自社Webサイトを作り、2000年にオンラインショップを開設します。

また、2004年の秋には、兵庫県豊岡を台風23号が直撃して円山川が決壊し、工場のほぼすべてが水没するという試練に見舞われましたが、再稼働以降は工場の立て直しと生産全体のリモデリングに取り組み時代に対応していきます。

さらに、2007年夏には東京青山にショールームを開設しました。ショールームの名前に同時に立ち上げたオリジナルブランド「NAKATA HANGER」を冠した、会社として初の実店舗です。

その後も、中田工芸はアパレル・業務用を軸としながらもギフトを含む個人用ハンガーの生産に注力し、着実に愛用者を増やしています。

NAKATA HANGERの魅力

NAKATA HANGERには、木製の手づくりならではの魅力や量産品にはない魅力が宿っています。ここでは、業務用の量産品との違いや材料のこだわりが生む、NAKATA HANGERの魅力について触れておきましょう。

業務用ハンガーとの違い

NAKATA HANGER・ナカタハンガー

いわゆる業務用ハンガーと、個人向けのNAKATA HANGERとの最大の違いは、生産工程です。NAKATA HANGERは兵庫県豊岡市の本社工場で生産されますが、工程ごとに厳しく検品されています。

NAKATA HANGERに刻印されたロゴは、何人もの職人たちの手を渡って製作された国産ハンガーの証なのです。

家庭で使われることや贈り物に用いられることを第一に考えるために、肩先の丸みなどの細やかな工程が多く、表面のなめらかな仕上げや検品および梱包に至るまで、全工程で細心の注意をはらって進められています。

また、業務用ハンガーと個人向けハンガーの材料は、同じヨーロッパ産ブナ材を使用しますが、ほとんどの業務用ハンガーは木部本体を海外工場で大量生産するハンガーとなります。

使用する材料へのこだわり

NAKATA HANGER・ナカタハンガー

NAKATA HANGERの製品の材料は、主にヨーロッパ産の広葉樹ブナです。全体的に均質で安定していて、硬さも適度なブナ材は、古くからハンガーに使用されてきました。

他の木材でもハンガー製造は可能ですが、針葉樹ならヤニや反りが多くて、大切な洋服の生地を傷めてしまうおそれがあります。

丁寧に手で磨くことで仕上がりがなめらかになるブナは、洋服ハンガーとして最も適した木材といえるでしょう。また、切断方向によりブナは木目が異なります。木製品が持つ味わいとして、ふたつと無い独自の木目として楽しめます。

ちなみにブナは、成長しすぎると酸素を充分に作り出すことができなくなり、次第に二酸化炭素をはき出すようになります。ブナを計画的に伐採することで、森林に日光と酸素を注ぎ入れ、新たな木の成長を育みます。

そういう観点から、環境のための伐採とリンクするNAKATA HANGERのブナ使用は、SDGsの活動でもある目標12「つくる責任 つかう責任」の一環です。

さいごに

NAKATA HANGER・ナカタハンガー・銀座英國屋ギフト

1本1本手づくりで世に出される、こだわりの木製洋服ハンガーであるNAKATA HANGERは、洋服と環境にやさしく、「服」と「福」を掛ける願いが籠められたハンガーです。

ご自身でまずお使いいただくのをオススメいたしますが、お気に召せば大切な方へのギフトにも最適なハンガーです。私たち銀座英国屋はハンガーにもこだわり、NAKATAHANGERと同品質で国内製産品のハンガー(特別カラー)を中田工芸へオーダーし、ディスプレイ用として使用しています。興味がおありのみなさんは、ぜひ現物をご覧ください

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監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・東京赤坂・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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