オーダースーツ 銀座英國屋コラムアトツギに求められる服装とは?オススメのスーツからコーディネートまで完全解説!

アトツギに求められる服装とは?オススメのスーツからコーディネートまで完全解説!

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アトツギ」という言葉をご存じでしょうか。会社創業者の2代目、3代目社長のように後継者のことを後継ぎ(跡継ぎ)と呼びことから、広くカタカナ表記でアトツギと表現された言葉です。

最近では中小企業庁でも事業承継者を後押しする支援活動が行われるなど、近年アトツギが注目されています。そのようなアトツギですが、当事者たちは事業内容以外の人付き合いで悩んでいる方も少なくありません。特に若手社長は「若い」というだけ目立ってしまうため、その「見た目」にも気を遣わないと、周囲からネガティブな印象を持たれてしまうこともあります。

そこでこのコラムではアトツギの装いというテーマでアトツギに求められる服装について詳しく解説します。先にこのコラムのポイントを紹介すると以下の通りです。

・アトツギの装いの考え方

・アトツギとして信頼される外見を作る

・ダークスーツの着こなしか方

・スリーピーススーツもオススメ

・ゴルフのお付き合いではきちんと装う

・社内では周りに合わせる

このコラムのポイントを押さえることでアトツギ、後継者社長の服装について理解を深めていただければ幸いです。

アトツギの装いの考え方

アトツギにはどのような服装が求められるのでしょうか。まず、世間では会社後継者は40代であっても若社長と言われます。業種によっては50代でも若い世代に入ります。

また、若いというだけで良くも悪くも目立ってしまいます。本人のちょっとした行動も周囲からはよく見られているため、例えばお付き合いでハイランクなお店で会食をしているだけで、それを見かけた人から「羽振りが良い」「遊んでいる」と思われたりしてしまいます。

そのため、オシャレを意識した装いをすると、場合によっては「派手」「生意気」といった印象を持たれることもあります。
特に、自社の社員から「派手」「生意気」という印象を持たれてしまうと、社内改革の障害になってしまう可能性あり、お勧めできません。

そこでアトツギの装いはオシャレであるよりも「信頼されること」に重きを置いた方が得策と言えます。

アトツギとして信頼される外見を作る

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上の内容からもアトツギはオシャレであることよりも信頼を得る見た目を作ることが肝要です。ここでは具体的に信頼を得る見た目について解説します。

基本はダークスーツ

控え目で誠実な印象を持ってもらうために最もオススメなのはダークスーツです。ダークスーツ(dark suit)とは、文字通りダークネイビー、チャコールグレー(暗めの色のグレー)、黒など暗めの色のスーツを指します。

ダークスーツは控え目で落ち着いた印象があることから、ビジネスシーンはもちろん、商談や銀行との面談まで幅広く使えるためオススメです。

もっとも、暗めの色のスーツの全てがダークスーツというわけではありません。例えば、茶色やグリーン系統のスーツはそれ自体がオシャレの要素を持っているため、暗めの色味であってもダークスーツには入りませんので注意しましょう。

黒のスーツは注意が必要

スーツを着用する男性で、黒のスーツをビジネスシーンで着用する方も多いようです。しかし、黒という色は本来、レセプション、儀式など特別な式典で着用する色です。そのため、日常的なビジネスシーンで黒のスーツを着用するのは本来は不自然であると言えます。

ビジネスシーンで着用するスーツの色はダークネイビー、チャコールグレーがオススメです。この2色はどちらも落ち着いて品格のある印象を与えることができます。

ストライプの織り柄でも良い

ダークスーツの基本は暗めの色で無地のスーツです。しかし、スーツの生地に織りでストライプ柄が表現されているもの(シャドーストライプ)は遠目では無地に見えるためダークスーツに含めて構いません。

もっとも、シャドーストライプではなく、縞がハッキリと見えるストライプは控え目な印象ではなくなりますので、ダークスーツのカテゴリーには入りません。また、信頼を得るスーツからは離れてしまうため控えた方が無難でしょう。

ダークスーツの着こなし方

アトツギが信頼を得る上で有効なダークスーツ。ここでは具体的にダークスーツの着こなし方について解説します。

スーツは体にフィットしているものを着る

体にフィットしていないスーツは不要なシワが寄りがちとなり、きちんとした装いになりません。まずはサイズがきちんと合って体にフィットしているスーツを着用することが大前提です。それだけで美しい見た目になります。

スーツのサイズ感については下記リンクもご覧ください。

スーツはサイズ感が命!|正しいスーツ選びのチェックポイント|オーダースーツの基礎知識

シャツは白シャツがオススメ

ビジネススーツに合わせるシャツは白の無地シャツがオススメです。白シャツは清潔感があり、周囲にも誠意、信頼感が伝わりやすく、アトツギの服装として最適であると言えます。基本は白無地で平織りのプレーンなものがオススメ。また白シャツの中には織りで柄が表現されているものもあります。織りであっても主張が強くなるとせっかくの白シャツのスッキリとした印象が損なわれますので注意が必要です。

白シャツはドレス仕様のものを着る

白シャツといっても様々なものがありますが、ビジネススーツと合わせるシャツはドレス仕様(フォーマルな仕様)のシャツを選びます。

そもそも、フォーマルなビジネススーツを着用する場面では実用的なディテールを排した仕様が求められます。これはスーツ本来屋内で着用するものであり、実用性を求める仕様とは相入れないためです。

以下にドレス仕様のシャツのディテールを解説します。

「前立て」が付いていないこと

前開きのシャツの前身頃で上前(シャツを閉じたときに上側に来る方)にある折り返しの装飾を「前立て」(まえたて)と呼びます。この前立てはボタンを着脱する際のシャツ生地を補強するという実用的な役割がありますが、装飾的な要素も持っています。

そのため、フォーマルな装いであるスーツスタイルでは前立てが無いシャツの方が好ましいです。

胸ポケットが付いていないこと

ポケットは「物を入れる」という実用的な役割を持ち合わせていますが、もともとシャツは下着として扱われていたため、不要な部分でもあり、スーツスタイルでは胸ポケットが付いていないシャツを選びます。

ブロード生地のシャツ

シャツの生地についても注意が必要です。スーツの下に着るシャツはブロードと呼ばれる生地の目が細かくて光沢があるものを選びましょう。光沢があるシャツはフォーマルな印象を与えるため、スーツとも相性が良くなります。

逆にオックスフォード生地のような生地の織りが大きくはっきりと分かるものは、ネクタイを締めるシャツとしてはカジュアルな印象を与えるため避けましょう。

ボタンダウンシャツは着ない

シャツによっては襟の先端をボタンで留める仕様になっているものがあります。この仕様のシャツをボタンダウンシャツと呼びます。

ボタンダウンシャツはイギリス上流階級が嗜むポロ競技で、馬に乗って疾走する際に襟先が風でヒラヒラと動かないようにボタン留めで固定したことが起源だとされています。つまり、アクティブな場面で着るカジュアルシャツという位置付けになるため、ネクタイを締めるフォーマルなスーツとは相いれません。

したがって、スーツスタイルにボタンダウンシャツは合わせません。

シャツはしっかりとアイロンをかける

シャツは単に洗濯しただけでアイロンをかけていないと、シワが取れないのできちんとして見えません。また、しっかりプレスされたシャツは誠実な印象を与えますので、シャツにはきちんとアイロンをかけましょう。

小さなことですが、こうした細かいところこそ「気を遣っている」ことが周りに伝わります。

ネクタイの色はコーポレートカラーを使う

アトツギがスーツスタイルで締めるネクタイはコーポレートカラーを使ったものがオススメです。コーポレートカラーのものを身に着けることで、会社の文化・歴史を大切にする姿勢を外部に表すことができます。

それ以外では、青のピンドット柄(点で打ったような細かいドット柄)やネイビーなど落ち着いた色の無地のネクタイも品格があって良いでしょう。

靴は黒のストレートチップ

アトツギがダークスーツを着る目的はきちんと装うことで周囲に誠意をお届けする点にあります。そう考えると、靴はビジネスシーンでもっともフォーマル度合いが高い黒のストレートチップがオススメです。黒の革靴はダークトーンのスーツとも馴染みます。

なお、色のトーンが明るい茶色の革靴はダークスーツの色とコントラストが強すぎるため、靴だけが浮いて見えてしまいます。また、華美な印象を与えることがあるのため避けた方が無難でしょう。

靴はきちんとメンテナンスしたものを履く

革靴は履いているうちに汚れや擦り傷がついていたりするものです。履いている本人は気づかないことも多いため、定期的にメンテナンスをした靴を履きましょう。

革靴にはシューキーパーを使う

革靴を一日履くと、靴の甲部分にシワが入ります。このシワを放っておくと、そこから靴の皮革が傷んだり劣化が早まったりします。革靴を一日履いたあとは靴にシューキーパー(シューツリー)を入れて保管しましょう。シューキーパーを使うことで靴のシワが伸び、長く愛用することができます。

またシューキーパーにはプラスチック製の簡易なものもありますが、できれば木製のものの方が靴の湿気を取ってくれるためオススメです。

ベルトは靴の色に合わせる

ダークスーツで使うベルトは靴の色に合わせます。靴が黒のストレートチップならベルトも黒革のものを選ぶといった具合です。

ベルトのデザインにも気を付ける

ベルトは幅が太くなるほどカジュアルな見た目になります。オススメは黒の本革で幅が3〜3.5cm程度のものです。ごく標準的なサイズでフォーマルなシーンで安心して使うことができます。また、バックルと呼ばれる金具は尾錠留め(ベルト針が付いている形状のもの)が見た目にもスッキリしているためオススメです。

ベルト針は真ん中の穴に通す

通常ベルト針を針穴に通すタイプのベルトには5つの穴が空いています。これは5つのうちどこに通しても良いということではなく、真ん中の穴に通すのがマナーです。そうすることでシンメトリー(左右対称)なり、綺麗な見た目になります。

靴下はロングホーズ

靴下の色はスーツの色に合わせると視覚効果でスラックスと一体化することで脚が長く見えるのでオススメです。そのため、ダークスーツに合わせる靴下の色はダークネイビー、暗色のグレーあたりがオススメです。

またスーツを着て座られたときに時折足のスネが見えてしまう方がいらっしゃいます。ビジネスシーンでスネが見えるのはマナー違反です。通常の靴下は履いているうちに下がったり、足を組んだときにスラックスが上がったりするため、スネが見えてしまうこともあります。

そこでオススメはロングホーズと呼ばれる靴下です。ロングホーズは靴下の長さが膝下まである形状のもので、これを履くことでスネが見えるのを防いでくれます。

スリーピーススーツもオススメ

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目上の方にお会いするならベスト付きのスリーピーススーツもオススメです。スリーピーススーツは通常のスーツと比べて一層かしこまって印象を与えます。

また、身だしなみに気を遣っていることがお相手にダイレクトに伝わります。こうした姿勢は信頼を得やすいし、可愛がってもらえるポイントにもなります。

スリーピーススーツについては下記リンクでも詳細に解説しています。あわせてご覧ください。

ビジネスシーンでの、ベスト付きスーツ(スリーピーススーツ)のカッコいい着こなし|オーダースーツの基礎知識

ゴルフのお付き合いではきちんと装う

アトツギの方はお付き合いでゴルフをされる方もいらっしゃいます。ゴルフクラブにもよりますが、名門ゴルフ倶楽部になるとドレスコードも細かく規定されているものです。ある程度格式のあるゴルフ倶楽部ではジャケット着用がマナーです。オススメは紺のブレザースタイル。紺のブレザーは控え目で品のある印象を与えるため、持っておいていただきたいアイテムです。

下記リンクもあわせてご覧ください。

ゴルフではジャケット着用がマナー?|名門ゴルフ倶楽部での、おすすめコーディネート

社内では、周りに合わせる

社内の装いは「周りに合わせつつ、きちんと着こなす」がオススメです。
つまり、社内の皆さんが作業着であれば、アトツギも作業着を着るのが無難です。

理由は「信頼されること」に重きを置くためです。その場合は敢えてスーツにする必要はありません。アトツギ自身が周囲に溶け込もうとしている姿、またアトツギ自身が手を動かそうとしている姿は、周囲から信頼を得られることでしょう。

例えば、先代が作業着を着て社員と一緒に汗水たらして働いている中、跡継ぎはスーツをパリッと着て、ノートパソコンで数値管理をしているドラマの1シーンのような設定ですが、これでは周囲から信頼を得るのは難しいでしょう。

ただし、同じ作業着を着るにしても気崩さずに綺麗に着てください。
「オシャレ」よりも「信頼されること」に重きを置かなければならないのは、スーツと同じだからです。

まとめ

今回はアトツギの装いというテーマで、会社後継者、社長の服装について解説しました。

このコラムのポイントを改めて紹介すると下記の通りです。

 

・アトツギの装いの考え方

・アトツギとして信頼される外見を作る

・ダークスーツの着こなしか方

・スリーピーススーツもオススメ

・ゴルフのお付き合いではきちんと装う

・社内では周りに合わせる

 

このコラムのポイントを押さえることでアトツギの服装についての理解を深めていただければ幸いです。

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監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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