オーダースーツ 銀座英國屋コラムピアチェンツァは類い稀なる高級獣毛オーダースーツ生地の権威あるブランド

ピアチェンツァは類い稀なる高級獣毛オーダースーツ生地の権威あるブランド

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ピアチェンツァ(PIACENZA)は世界3大織物産地のひとつであるイタリアのビエラに拠点を構える、長い歴史を有するミル(織物業者)の一つです。

特に高級獣毛素材には定評があり、素材の選定や製品の厳格な検査、科学的な研究に至るまで、良質な生地製品開発のための努力を惜しまないブランドです。

創業以来、世界でも最高級の生地製品をテキスタイルマーケットに供給する、織物業界を牽引するリーダー企業ともいうべき存在です。

イタリアのロイヤルファミリーからも賞賛を得たピアチェンツァの毛織物は、気高くて上品な雰囲気を放つ、クラス感があるオーダースーツ生地となっております。

今回の記事ではこのピアチェンツァの歴史を紐解き、そのノーブル感あふれるオーダースーツ生地の魅力をご紹介します。

ピアチェンツァの歴史は17世紀初頭に始まる

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ピアチェンツァ(PIACENZA)は1623年頃には、すでに毛織物商を営んでいたという記録が残っています。ミルとして毛織物製造を始めた創業年は、そこから100年後の1733年です。

1663年に毛織物商であったことを示す、租税に関する公的文献が残されているバルベリス・カノニコと並んで、世界で最も歴史が古いミルのひとつといえるでしょう。本拠地を構えているのは世界3大織物産地のひとつ、イタリアのビエラです。

ファミリー経営を連綿と続けており、現在は13代目カルロ・ピアチェンツァが代表を務めています。彼はビエラ工業会の会長でもあり、ピアチェンツァはいわばビエラとイタリア毛織物業界を代表する企業といえるでしょう。

そしてまたピアチェンツァは、国際協会エノキアン・クラブの一員でもあります。同協会加盟の条件は厳しく、創業から200年を超える歴史と、ファミリー経営を貫いている(創業者の子孫がオーナーである)企業のみが、加盟を許されます。

高級獣毛の権威ピアチェンツァ(PIACENZA)の特徴

ピアチェンツァが世に知られているのは、キャメルやカシミヤ、ビキューナなどの高級獣毛の供給者として、他者の追随を許さないところです。ピアチェンツァは世界中から、高級獣毛の良質な原料を手に入れる努力を徹底しています。

地域や牧場、ブリーダーの選定に注力し、何にも増して繊維の品質を左右する動物の生育環境を充実させる努力を行っています。恵まれた環境で育った動物からしか、本当に良質な原毛は採取できないことを熟知したピアチェンツァゆえの行き届き方です。

カシミヤの伝道師でもあるピアチェンツァ

創業以来最高級の原料を集めることを徹底し、万人が認めるハイクラスのクオリティを維持し続けているピアチェンツァは1913年、ネパールからイタリアに初めてカシミヤを伝えたと言われています。

カシミヤの色や柄のバリエーションに関しても、使いやすいスタンダードなものを中心に潤沢に品揃えしています。オーダースーツやジャケット、コートを仕立てるエンドユーザーとしては、あらゆるシーン向けに選ぶことができるので重宝されています。

ベビーキャメルが選べる希少な銘柄「DUNES」

ピアチェンツァの銘柄の中で、イランや中国の砂丘地帯に生息するラクダの毛「キャメルヘア」にフォーカスしたものが「DUNES(砂丘)」です。

キャメルの生産量はウールの1%に満たない希少素材です。砂丘で生息するだけあって、その体毛は保温性や吸湿性に優れ、黄金のような光沢も魅力です。

DUNESのコレクションでは、そんなキャメルヘアの中でもとびきり上質である「ベビーキャメル」が展開されています。

赤ちゃんラクダの体毛を使った「ベビーキャメル」を、目付(生地1メートルあたりのグラム数)が300〜320g/mという贅沢な使い方をした超高級素材です。キャメルのしなやかさと光沢感を際立たせる綾織によって、無地やクラシカルな王道柄が揃えられています。

DUNESのオーダー生地を使用して仕立てたコートやジャケットは、ほかでは手に入らない特別な1着となることでしょう。

商標ラベルの「植物」が意味するものとは

ピアチェンツァの商標ラベル(織ネーム)には、何らかの植物が描かれています。これは「チーゼル」と呼ばれる植物です。多年草のアザミと似ているので混同されることが多いですが、2年草のマツムシ草科の植物です。

チーゼルの和名は「ナベナ」でおよそ15品種があります。その中でラシャカキソウ(羅紗掻草)という、その名も「生地を掻く草」の曲がった太いトゲがある実を乾燥させて、生地の起毛に用います。

つまり、商標ラベルに描かれているチーゼルは、ピアチェンツァの生地の起毛加工法「チーゼル」に由来しているのです。

生地の起毛加工は一般的に、金属製の針を用いる事が多いです。しかし極細繊維を持つ高級素材は繊細なので、針では繊維にダメージを与えてしまいます。

そこで、天然のチーゼルの実が持つ棘を起毛加工機にセットして用いるのです。金属の針ほどではないナチュラルな固さによって、繊細な高級絨毛を傷つける事なく、きめ細かく起毛する事ができるのです。


起毛加工機(Teasel Rasing Machine)

ちなみにこのような起毛加工機を「アザミ起毛機」として紹介されている場合がありますが、アザミの棘では柔らかすぎて起毛加工には使用できないため、正解ではありません。

チーゼルの外見がアザミに似ているのと、あざみは英語で「thistle」なので「teasel」とスペルも発音も似ているという2点からの混同であると思われます。

ピアチェンツァの魅力

ピアチェンツァの魅力の第一は、高級獣毛の圧倒的な高品質です。極上のベビーキャメルやベビーカシミヤ、ビキューナなどの真の高級素材が安心して選べるブランドといえるでしょう。

もちろんそれ相応に高価ではありますが、品質的には納得できるものとなっています。

カシミヤを例に挙げれば、内モンゴル産が世界最高クラスであることはよく言われますが、ピアチェンツァが提供するカシミヤは内モンゴル産の中でも最高値をつけられる「アラシャンカシミヤ」を原料として使用します。

アラシャン地区は内モンゴルの最西部であり、最も過酷な環境に生息するカシミールゴートから取れる原毛は最も繊細で白く、他の原毛とは別格といえるでしょう。

また、ビキューナにしてもペルーのシンジケートと合意を結び、トップクオリティの原毛の安定供給を受ける権利を得ています。

高級獣毛を200年以上扱い続けているミルなので、極上の獣毛は自然とピアチェンツァに集まる流れができているといえるでしょう。

ピアチェンツァの魅力の第二は、潤沢な選択肢です。一般的には高級素材になればなるほど、供給者にはリスクが増えるので、どうしても選択肢は絞り込まれます。その結果、無難にベーシックな色柄のみになりがちです。

ところがピアチェンツァはまるでウールコレクションと同じ様に、高級獣毛も無地から柄物まで潤沢に揃えられている懐の深さに感銘を覚える人も少なくありません。

ピアチェンツァがおすすめな人とは

ピアチェンツァをおすすめしたい人は、ある程度の予算は本当に良いものを手に入れるためには自然だと納得できる方がたです。ベビーキャメルやベビーカシミヤでジャケットやコートを仕立てる喜びは、お金に代え難いものがあります。

人生のさまざまなシーンを最上級の装いで臨むという、芳醇な楽しみに心置きなく投資できる方がたに、選んでいただきたいブランドです。

さいごに

高級獣毛のオーソリティであるピアチェンツァ(PIACENZA)は、他のブランドでは手に入らないハイクラスの生地を、豊富な選択肢をもってチョイスできる希少なブランドです。

デイリーユースではない、とびきり大切なシーンに身につけたい極上のオーダー生地を求めているみなさんは、私たち銀座英國屋も取り扱っているピアチェンツァ(PIACENZA)をその目でお確かめの上でご検討ください。

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監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・東京赤坂・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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