オーダースーツ 銀座英國屋コラムオーダーシャツの生地選び|理想のシャツを仕立てるために必要な3つのポイント

オーダーシャツの生地選び|理想のシャツを仕立てるために必要な3つのポイント

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既製品のシャツを着たときどこかに違和感を感じることがあります。例えば、首周りや身幅などはちょうど良いのに袖が短いといった具合です。そうした悩みを解決してくれるのがオーダーシャツです。シャツをオーダーすることで自分にピッタリのシャツを着ることができます。しかし、オーダースーツは作ったことがあるが、オーダーシャツは未経験の方のほうが多いのではないでしょうか。

このコラムではオーダーシャツの中でも着心地、見栄えに影響する「生地選び」について詳しく解説します。先にこのコラムの流れを紹介すると以下の通りです。

・オーダーシャツを作るのはオーダースーツ店

・オーダーシャツの生地選びの核は専門家に選択肢を絞ってもらうこと

・オーダーシャツの生地を絞る上での3つのポイント

・理想のオーダーシャツが手に入るヒント

このコラムのポイントを押さえることでオーダーシャツの生地選びについての理解が深まれば幸いです。

オーダーシャツを作るのはオーダースーツ店

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既製品のシャツは百貨店などで入手できますが、シャツをオーダーしたい場合はどこにいけば良いのでしょうか。

選択肢はいくつかあると思いますが、最適なのはオーダースーツ店でしょう。なぜなら、スーツを着る方はシャツも着るのが常であるため、ほとんどのオーダースーツ店ではシャツのオーダーも受け付けているからです。そのため、オーダーシャツを作りたいときはオーダースーツ店に行くと良いでしょう。

オーダーシャツの生地選びの核は専門家に選択肢を絞ってもらうこと

オーダースーツ店でシャツをオーダーする際、最初から生地の種類やデザインなど全て決断できている方は稀です。むしろ、なんとなく「体にフィットするシャツが欲しい」という意識で来店されると思います。

その意識だけで数多くあるシャツの生地の中から最適のものを選ぶのは至難の業です。そこで大事なのが店舗スタッフに生地を絞ってもらうことです。オーダースーツ店の接客担当はいわば生地選びの専門家。ご自身の要望を接客担当のスタッフに伝えましょう。

そうすることで、数多くある生地をいくつかに絞って提案してくれます。

オーダーシャツの生地を絞る上での3つのポイント

接客担当のスタッフにシャツの生地を絞ってもらう上で伝えたほうが良いポイントがあります。ここでは、押さえておくべきポイントを3つ解説します。

これらをスタッフに伝えることで、ご自身が望むシャツのイメージ像が伝わりやすくなり、生地選びで失敗することもなくなります。

どなたからの信頼を得たいのか

オーダーシャツを作る場合、まず重要なのが着る目的を明確化することです。これはオーダーシャツだけでなく、オーダースーツについても同じです。ビジネスシーンでスーツを着用する場合、その目的は相手への敬意を表し、信頼を得ることにより仕事で成果を得ることです。そうであるとすると、「どなたからの信頼を得たいのか」という基準で考えるとスーツ、シャツを着る目的が明確になります。

オーダーシャツを作る場合、どなたからの信頼を得たいか想像してみましょう。それは取引先の社長でしょうか。それとも会社の先輩でしょうか。このように誰から信頼を得たいかによって、打ち出すべきイメージも変わってきます。

着用シーズン・場面

一般的にスーツには生地によって「春夏用」「秋冬用」「オールシーズン」があります。その時期にあった生地選びをすることで、気候に合った着こなしをすることができます。ビジネスシーンで着用するシャツに関してはスーツほど明確な季節ごとの違いはありませんが、それでも伝えることで生地選びのヒントになるかもしれません。

また、どのような場面でシャツを着るのかを伝えることも重要です。例えば、重要な商談やプレゼンテーションなどであればシャツに求められるのは清潔感があり着映えして見えることです。また、外回りなどで歩くことが多く汗をかく頻度が高いということであれば、通気性があり生地が丈夫なシャツが良いでしょう。このように「仕事で使う」と一括りに言っても、着用する場面によって選ぶシャツの生地も変わるのです。

予算の目安

オーダーシャツを作る上で外せない要素が予算です。シャツのオーダーはオーダースーツを誂えるのに比べると価格は低く抑えられると思いますが、それでも生地によって価格帯大きく異なります。

そこで、概ねの予算を伝えることでスーツ店の接客担当スタッフがその予算の範囲内で最適な生地を提案してくれるはずです。

オーダーシャツを作るのが初めてでオーダーシャツの相場が全く分からない場合でも大丈夫です。その場合はスタッフが価格帯別にいくつかの生地を提案してくれますので、その中からご自身のニーズに合ったものを選びます。

また、ご自身が普段着ているスーツやシャツの価格帯をスタッフに伝えるというのも良いでしょう。

理想のオーダーシャツが手に入るヒント

上記ではオーダーシャツの生地を絞る上でのポイントをお伝えしました。ここでは上記ポイントを踏まえた上で、オーダーシャツを仕立てる際に有効なヒントをお伝えします。これを知っておくことでご自身が着たいシャツのイメージが膨らむはずです。

ビジネスシーンで着用するシャツは白無地が基本

スーツやシャツは着る目的で考えるとお伝えしましたが、どのような場面でも使うことができるのが白の無地シャツです。白は清潔感のある色で、お相手への敬意を表すのにも適しています。また、白無地のシャツはスーツの色、柄に干渉しないため、どのようなスーツにも合わせることができるので汎用性も高いのが特徴です。

「最初の1着」のオーダーシャツを仕立てるのであれば、白の無地が良いでしょう。

シャツ生地にもフォーマルとカジュアルがある

同じ白の無地シャツであっても生地の種類でフォーマルなものとカジュアルなものに分かれるのはご存じでしょうか。

ビジネスシーンで着用するシャツは当然フォーマルな生地を選びます。具体的には「ブロード」と呼ばれる光沢のあるシャツです。ブロードは細い糸を高密度で織るため、綿生地に美しい光沢が出ます。ブロードのシャツを着ることでスーツが一層フォーマルな印象になり、品格ある印象を与えます。

また、カジュアルな生地の代表格が「オックスフォード」です。オックスフォード生地は地厚で生地に織りの表情がしっかりと表れます。地厚なオックスフォード生地をスーツと合わせるとシャツだけがカジュアルな見た目になり、コーディネートとしてはちぐはぐな印象を与えてしまうため注意が必要です。オックスフォード生地はスーツではなくカジュアルなジャケットスタイルやプライベートなどに馴染みます。

フォーマルな場面でNGなディテール

ビジネスシーンで着用するシャツというと襟がついているシャツ、いわゆるワイシャツをイメージされると思います。しかし、シャツのディテールによってはビジネスシーンで本来使ってはいけないものもあるのです。ここではフォーマルな場面でNGなディテールについて解説します。

ボタンダウンのシャツ

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ボタンダウンシャツとはシャツの襟先にボタンが付いているシャツのことです。襟先のボタンを留めて着用します。このボタンダウンシャツの起源はポロ競技だと言われています。馬に乗って激しく移動するポロ競技では、着ているシャツの襟がヒラヒラと動ことにより首や顔に当たったりすることを防止するため、襟先をボタンで留めたというのがボタンダウンシャツが生まれたきっかけです。

つまりボタンダウンシャツはポロ競技というアクティブな場面で着るものであり、カジュアル由来のシャツということになります。

そのため、フォーマルな場面で着用するのは本来NGなのです。人によってはボタンダウンシャツを「ボタンが付いている」=しっかりしているというイメージで捉えてしまい、ビジネススーツに合わせている方も多くいらっしゃいますが、本来NGな合わせ方ですので注意しましょう。

胸ポケット

シャツの胸位置にあるポケットもフォーマルな場面で着るシャツには本来付ません。シャツが誕生した当初は元々下着でした。この意識が未だにあるため、欧米の文化としてスーツスタイルではジャケットを人前で脱ぎません。これはジャケットを脱ぐと人前で下着姿でいることになるからです。通常、下着にはポケットは付きませんので、この理屈からスーツを着る際にはポケット無しのシャツを着るのが世界基準になっています。

「前立て」はない方がベター

前開きのシャツの前身頃で上前(シャツを閉じたときに上側に来る方で、ボタンが付いていない側)にある折り返しの装飾を「前立て」(まえたて)と呼びます。この前立てはボタンを着脱する際のシャツ生地を補強するという役割があります。

フォーマルなビジネススーツを着用する場面では実用的なディテールを排した仕様が求められます。これはスーツは本来屋内で着用するものであり、実用性を求める仕様とは相入れないためです。

そのため、シャツの前立ては「生地の補強」という実用的な役割を持つので、フォーマルな装いであるスーツスタイルでは前立てが無いシャツのほうが好ましいです。

もっとも、前立てが付いていないシャツは上前の裏側に生地が折り返されている仕様(「裏前立て」と呼びます)になっていますが、使用上の問題はありません。

クレリックシャツも一案

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シャツの種類で、襟とカフ(袖先のパーツ)の色のみを変えているものをクレリックシャツと呼びます。

襟と袖先が身頃と異なることでインパクトがありオシャレな印象を与えます。例えばシャツ全体はストライプで襟とカフだけが白無地といった具合です。

クレリックシャツは使う色、柄の数が増えるためコーディネートは難しくなりますが、華のある雰囲気になるため人気があります。

お仕事で洒脱な印象を出したいときはオシャレであることが求められるようなときにはクレリックシャツも良いでしょう。

ただし、クレリックシャツはファッション性、オシャレさを感じさせるシャツですので、厳粛な場面や目上の人がいる場、さらにはお詫びのシーンなどには不向きです。着用するときはシーンを選びましょう。

まとめ

このコラムではオーダーシャツの生地選びで重要な3つのポイントについて解説しました。このコラムの流れを改めて紹介すると以下の通りです。

・オーダーシャツを作るのはオーダースーツ店

・オーダーシャツの生地選びの核は専門家に選択肢を絞ってもらうこと

・オーダーシャツの生地を絞る上での3つのポイント

・理想のオーダーシャツが手に入るヒント

このコラムのポイントを押さえることでオーダーシャツの生地選びについての理解が深まれば幸いです。

また、今回はオーダーシャツについて解説しましたが、オーダースーツに関しては下記のコラムもぜひご参照ください。

初めてのオーダースーツ|注文前に知っておきたい7つのポイント

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監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・東京赤坂・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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