オーダースーツ 銀座英國屋コラムダークスーツとはどんなスーツ?|オススメからコーディネート方法まで全て解説!

ダークスーツとはどんなスーツ?|オススメからコーディネート方法まで全て解説!

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男性のスーツに関して「ダークスーツ」という言葉があります。ドレスコード、服装の指定などでダークスーツという言葉を耳にしますが、具体的にどのようなスーツのことを指すのかよく分からない方も多いのではないでしょうか。

このコラムではダークスーツの定義はもちろん、着用できる場面、さらにはコーディネート方法まで詳しく解説します。

先にこのコラムのポイントを紹介すると以下の通りです。

・ダークスーツとは

・ダークスーツを着用する場面

・ダークスーツの種類

・ブラックスーツとは異なる

・ダークスーツのコーディネート

このコラムの重要なポイントを押さえることで、ダークスーツについて理解を深めていただければ幸いです。

ダークスーツとは

ダークスーツとはその文字通り(dark suit)、ダークネイビー、チャコールグレー、黒などの暗い色のスーツを指します。見た目の通り、落ち着いた色であることから、ビジネススーツといえばダークスーツというようにスーツスタイルの定番となっています。

ダークスーツを着用する場面

ダークスーツは色のトーンが低いことから控え目な印象、落ち着いた印象を与えます。そのため、ビジネスシーンはもちろん、それ以外の幅広い場面で使うことができます。

具体的にどのような場面でダークスーツが使えるか見ていきましょう。

ビジネスシーンでダークスーツを着る

重要な商談、プレゼンテーション、銀行交渉など真面目さや真摯であることが求められる場面では、落ち着いた印象を与えるダークスーツが有効です。

特に新入社員の方や転職して間がない方などは、周囲の状況を確認しながら手探りのところもあるかと思います。そのようなときもダークスーツを着ておけば周囲から浮いてしまうような失敗をすることがありません。

なお、ダークスーツには「黒」のスーツも含まれます。実際にスーツを着用する男性の中で、黒のスーツをビジネスシーンで着用する方も多いようです。しかし、黒という色は本来、レセプション、儀式など特別な式典で着用する色です。そのため、日常的なビジネスシーンで黒のスーツを着用するのは本来は不自然であると言えます。世界基準で見ても黒はセレモニー(ceremony)で着る色です。

そのため、ビジネスシーンで着用するスーツの色はダークネイビー、チャコールグレーがオススメです。この2色はどちらも落ち着き、品格のある印象を与えることができます。

結婚式でダークスーツを着る

ホテルウェディングなど格式が高い場所や目上の人の結婚式に出席する場合にもダークスーツはオススメです。結婚披露宴などでダークスーツを着用すると落ち着い誠実な印象を与えることができます。

もっとも、新郎または新婦との関係が兄弟や親戚といった身内である場合は、ダークスーツではカジュアル過ぎます。この場合はブラックスーツ(礼服)を着用します。

弔事でダークスーツを着る

弔事、不祝儀でもダークスーツを着ることが考えられます。特にお通夜はダークスーツでも良いとされています。これは、お通夜にはもともと「取り急ぎ駆けつける」という意味があり、「取り急いで駆けつけたので黒のスーツを準備する間がなかった」という意味合いがあるためです。そのため、お通夜ではダークグレー、ダークネイビーなどの控え目なダークスーツを着用しても差し支えありません。

もっとも最近は故人が亡くなった日を一日目とし、その二日目にお通夜をするのが通例とされています。そのため、お通夜でも喪服を着るのが一般的です。それに合わせてネクタイも弔事用のものにします。もちろん、その後のお葬式、四十九日法要は喪服で臨むため、ダークスーツで参列するのはNGです。

弔事にどのような服装で臨むかは地域性や慣習も関係しますので、具体的な服装はご自身の地域の慣習を考慮して選ぶのが肝要です。

ダークスーツの種類

これまではダークスーツの着用場面について解説しました。ここではダークスーツの種類について解説します。

基本は無地のダークネイビー、チャコールグレー、黒

ダークスーツの基本は、無地のダークネイビー(ネイビーよりも暗い色味)、チャコールグレーそして黒のベーシックなスーツです。

これらのスーツは控え目で落ち着いた印象を与えてくれます。そのため、汎用性も高く、先に解説したようにビジネスシーンはもちろん、結婚式などでも使うことができます。

ストライプ柄のダークスーツ

ダークスーツの基本は無地のスーツですが、中にはストライプ柄でもダークスーツに含めて差し支えないものもあります。

それはシャドーストライプのスーツです。シャドーストライプとはストライプの縞模様が白などの色ではなく、生地の織り柄として表現されているものをいいます。

シャドーストライプのスーツは織り柄でストライプが表現されているため、見る角度によって、ほのかにストライプ柄であることが分かる程度です。遠目では無地のように見えることから、やはり控え目な印象を与えます。そのため、シャドーストライプ柄のダークネイビーやチャコールグレーのスーツもダークスーツに入ります。

もっとも、織り柄といっても色が明る過ぎたり、柄が目立ってしまうものはダークスーツには入りません。

茶系統のスーツはダークスーツに入らない

ダークスーツ=暗い色のスーツですが、暗い色のスーツが全て「ダークスーツ」というわけではありません。

例えば、茶系統のスーツはそれ自体がカジュアルな色味でオシャレを想起させるものです。そのため、ビジネスシーンや真面目さが求められる場面には不向きであるためダークスーツには含まれません。これはグリーンのスーツも同様です。

ブラックスーツとは異なる

ダークスーツは「暗い色のスーツ」なので、黒のスーツも含まれます。しかし、ドレスコードが「ブラックスーツ」とされているときは単に黒のスーツを着ると失敗することもあります。そこで、ここではダークスーツとブラックスーツの違いについて解説します。

ブラックスーツは礼服を指す

ブラックスーツとは字義通りの「黒いスーツ」という意味ではなく、礼服を指します。一見、礼服と黒のビジネススーツは同じようにも見えますが、実は黒の「深さ」が違います。黒のビジネススーツは「黒」といっても実際にはグレーがかった色味をしていることが多く、一方でブラックスーツ(礼服)は深く濃い黒。両者は屋外で生地を見比べると一眼で違いが分かります。

また、黒のビジネススーツとブラックスーツは生地の質感も異なります。一般的に弔事で使うことを視野に入れたブラックスーツは生地に光沢がなく、光を反射しません。これは弔事では光沢感のあるものを使うのはマナー違反とされるためです。一方、黒のビジネススーツはウールやポリエステルなどが使われているため、光を反射して光沢のある生地が使われます。

さらに両者は仕様もことなります。黒のビジネススーツはジャケットの後ろ身頃に「ベント」と呼ばれる切れ込みが入っています。これはポロ競技を起源とする動きやすさを追求したディテールで、ビジネススーツには広く採用されています。

一方、モーニングコートの後ろをカットしたことによって派生したブラックスーツ(礼服)はノーベント(=ベントなし)が一般的です。

以上の点から、ビジネスシーンで見かける黒いスーツとブラックスーツ(礼服)は別物です。

ブラックスーツを普段使いするのはNG

上で解説した通り、ブラックスーツ=礼服です。礼服はセレモニーなど「式典で着る特別な服」であるため、日常的なお仕事着としてブラックスーツを着ることは違和感があります。そのため、ブラックスーツを普段使いすることは避けましょう。

また、逆にブラックスーツを着用すべき場で黒のビジネススーツを着用することは礼節を欠くため、やはり避けましょう。

ダークスーツのコーディネート

ダークスーツを着用する際の具体的なコーディネート方法についてここでは解説します。

スーツはサイズが合ったものを着る

どんなに良いスーツでも体にフィットしていないと不要なシワが寄ったり、ダボダボした見た目になり不恰好です。また、そうした服装はお相手にもルーズな印象を与えてしまいます。そのため、自分の体型にきちんと合ったスーツを着ることがまず重要です。

既製品のスーツで体に合うものもありますが、体にもっともフィットするのはやはりオーダースーツでしょう。スーツはお相手に誠意をお届けし、信頼を勝ち取るための服です。そのため、きちんとしたフィッティングに基づいて誂えたスーツは自分の良き味方になってくれます。

スーツのサイズ感に関しては詳しくは下記リンクでも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

スーツはサイズ感が命!|正しいスーツ選びのチェックポイント|オーダースーツの基礎知識

シャツは白シャツがオススメ

ダークスーツを着用するということは、装いにフォーマルさや生真面目な様が求められているということです。そのように考えれば、シャツはもっともフォーマルな白シャツがオススメです。

白シャツはドレス仕様のものを選ぶ

白シャツといっても様々なものがありますが、ダークスーツと合わせるシャツはドレス仕様(フォーマルな仕様)のシャツを選びます。

もともとフォーマルなビジネススーツを着用する場面では実用的なディテールを排した仕様が求められます。これはスーツは本来屋内で着用するものであり、実用性を求める仕様とは相入れないためです。

以下にドレス仕様のシャツのディテールを解説します。

「前立て」が付いていないこと

前開きのシャツの正面側で上前(シャツを閉じたときに上側に来る方)にある折り返しの装飾を「前立て」(まえたて)と呼びます。この前立ては装飾的な要素もありますが、ボタンを開け閉めする際にシャツ生地を補強するという実用的な役割があります。そのため、ダークスーツでは前立てが無いシャツの方が好ましくなります。

胸ポケットが付いていないこと

ポケットは「物を入れる」という実用的な役割があります。そのため、ダークスーツでは胸ポケットが付いていないシャツを選びます。

ブロード生地のシャツ

シャツの生地についても注意が必要です。ダークスーツの下に着るシャツはブロードと呼ばれる生地の目が細かくて光沢があるものを選びましょう。光沢があるシャツはフォーマルな印象を与えるため、真面目な印象を持つダークスーツとも相性が良いです。

逆にオックスフォード生地のような生地の織りが大きくはっきりと分かるものは、カジュアルな印象を与えるため避けましょう。

ボタンダウンシャツは着ない

シャツによっては襟の先端をボタンで留める仕様になっているものがあります。この仕様のシャツをボタンダウンシャツと呼びます。

ボタンダウンシャツはイギリス上流階級が嗜むポロ競技で、馬に乗って疾走する際に襟先が風でヒラヒラと動かないようにボタン留めで固定したのが起源だとされています。つまり、アクティブな場面で着るカジュアルシャツという位置付けになるため、ダークスーツとは相いれません。したがって、ダークスーツにボタンダウンシャツは合ません。

なお、これはダークスーツに限らず、ビジネススーツ全般でも同様です。

靴は黒のストレートチップ

ダークスーツを着る目的は、きちんと装うことでお相手に誠意をお届けする点にあります。そのように考えれば、靴はビジネスシーンでもっともフォーマル度合いが高い黒のストレートチップがオススメです。黒の革靴はダークスーツと色のトーンも近いため、好相性です。

なお、色のトーンが明るい茶色の革靴はダークスーツの色とコントラストが強すぎるため、靴だけが浮いて見えます。また、華美な印象を与えることがあるのためダークスーツと合わせるのは避けた方が無難でしょう。

靴は綺麗にメンテナンスしておく

革靴は履いているうちに汚れや擦り傷がついていたりするものです。履いている本人は気づかないことも多いため、定期的にメンテナンスをするようにしましょう。

革靴にはシューキーパーを使う

革靴を一日履くと、靴の甲部分にシワが入ります。このシワを放っておくと、そこから靴の皮革が傷んだり劣化が早まったりします。そのため、革靴を一日履いたあとは靴にシューキーパー(シューツリー)を入れて保管しましょう。シューキーパーを使うことで靴のシワが伸び、革靴を長く愛用することができます。

またシューキーパーにはプラスチック製の簡易なものもありますが、できれば木製のものの方が靴の湿気を取ってくれるためオススメです。

ベルトは靴の色に合わせる

ダークスーツで使うベルトは靴の色に合わせます。靴が黒のストレートチップならベルトも黒革のシンプルなものを選ぶといった具合です。

ベルトのデザインにも気を付ける

ベルトは幅が太くなるほどカジュアルな見た目になります。オススメは黒の本革で幅が33.5cm程のものです。これは標準的なベルト幅で、フォーマルなシーンでも安心して使うことができます。

また、バックル金具は尾錠留め(針穴に通すタイプのもの)が見た目スッキリしているためオススメです。

ベルト針は真ん中の穴に通す

通常ベルト針を針穴に通すタイプのベルトには5つの穴が空いています。これは5つのうちどこに通しても良いということではなく、真ん中の穴に通すのがマナーです。そうすることでシンメトリー(左右対称)になり、綺麗な見た目になります。

靴下はロングホーズ

靴下の色はスーツの色に合わせると視覚効果でスラックスと一体化して脚が長く見えるのでオススメです。そのため、ダークスーツに合わせる靴下の色はダークネイビー、暗めの色のグレーあたりがオススメです。

また座られている時に足のスネが見えてしまう方がいらっしゃいます。ビジネスシーンでスネが見えるのはマナー違反です。通常の靴下は履いているうちに下がったり、足を組んだときにスラックスが上がったりするため、スネが見えてしまうことるからです。

そこでオススメはロングホーズと呼ばれる靴下です。ロングホーズは靴下の長さが膝下まである形状のもので、これを履くことでスネが見えるのを防いでくれます。

なお、ダークスーツはもちろん、ビジネススーツはその「着方」も大事です。

下記リンクではスーツの着こなし方について詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

スーツのオシャレな着こなし方とは?|理想的な着方とコーディネート例を項目別に解説

まとめ

このコラムではダークスーツについて解説しました。ダークスーツのポイントを改めて解説すると以下の通りです。

 

・ダークスーツとは

・ダークスーツを着用する場面

・ダークスーツの種類

・ブラックスーツとは異なる

・ダークスーツのコーディネート

 

このコラムをご覧いただくことで、ダークスーツについて理解を深めていただければ幸いです。

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監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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