オーダースーツ 銀座英國屋コラムドーメルの最高級コレクション「プレジデント」|環境に優しいRWS認定ウールとは?
ドーメルの最高級コレクション「プレジデント」|環境に優しいRWS認定ウールとは?
ヨーロッパの服地ブランドの中には、通常のコレクションに加えて超高級ラインとなる、
ラグジュアリーコレクションを発表しているものがあります。
フランスのドーメルもそのひとつであり、今シーズン最も注目のラグジュアリーコレクションが「プレジデント」です。
今回の記事では、そんなプレジデントについてご紹介いたします。
あらかじめ流れをご説明いたしますと、以下のようになります。
・プレジデントとは?
・プレジデントの特徴
・国際基準RWSについて
・ドーメル社について
それでは早速見ていきましょう。
プレジデントとは?
プレジデントは、フランスの服地ブランド「ドーメル」による春夏物のラグジュアリースーツコレクションです。
super200’sの最高級ウールを100%使ったしなやかな手触りと品のある光沢が、それを身に纏う人のみならず、眺めている人をも魅了します。
また、環境や動物に配慮したRWS認定の原料を使用しており、「自然にも動物にも優しく」というドーメルの哲学にも基づいた生地となっています。
プレジデントの特徴
ここからは、プレジデントの具体的な特徴についてご紹介いたします。
super200’sウールを使用した圧倒的な質感
プレジデントの一番の魅力は、なんと言ってもその質感です。
super200’sのウール100%で織られた生地はきわめて滑らかで、仕立て上がったスーツには美しいドレープが浮かび上がります。
さらに、シルクを彷彿とさせるラグジュアリーな光沢は圧倒的な存在感を放ち、体に纏いつくようなしなやかさから得られるストレスフリーな着心地は、唯一無二です。
プレジデント(President)は大統領、総統、主宰などを意味する語ですが、まさにそのような権威のある立場の人にふさわしい逸品と言えるでしょう。
一般的にsuper150’s以上の細い原毛を使用した生地は、良くも悪くも柔らかく、少し頼りなく感じられることがあります。
しかしプレジデントは、13.5μmという細さであるsuper200’sの原毛を惜しげもなく使用することで、生地に適度なハリ感をもたらしています。
最高品質の服地でありながら、シワや型崩れをさほど気にすることなく着ることができるのです。
オーソドックスな色柄
プレジデントは紺、グレー、ブラウンといったダークカラーが中心のコレクションで、
柄も無地をはじめ、織柄や穏やかなグレンチェック、ウィンドウペーンといった落ち着いたものばかりです。
少し味気ないコレクションに思えるかもしれませんが、プレジデントは決してそうではありません。落ち着いた色柄だからこそ、品質の違いが活きてくるのです。
華美な色や派手な柄を伴わないシンプルなデザインは、素材の良さをダイレクトに感じ取れると言えるでしょう。
RWS認定について
RWS認定とは?
地球規模の環境危機は、世界が直面している大きなテーマの1つであり、服飾業界においてもサスティナビリティは重要なテーマとなっています。
RWS は、羊毛製品の製造と販売を持続可能なものとするため、自然環境や動物への配慮などの水準を定めた世界基準です。その名前は、Responsible Wool Standardの頭文字から取られています。
動物の取り扱いや、栄養摂取、羊毛の刈り取り、医療といった「動物福祉」の点を重視した基準で、認定を受けた企業や商品は、環境や動物への負担が少ないこと、また他の認定されていないウールが一切混入していないことを意味しています。
プレジデントはRWS認定ウールを使用
ドーメル社は地球環境の保護と、人と動物との調和を哲学としているブランドであり、機関が認証する素材を購入し、商品を生産する方向へシフトしました。また、プレジデントの発表においても、希少なRWS認定のsuper200’sウールをほぼ独占購入し、商品化しています。
プレジデントはクオリティとサステナビリティを最高レベルで実現した、現代を象徴するコレクションと言えるでしょう。
ドーメル社について
ドーメル社の歴史
ドーメル(Dormeuil)社は、1842年にジュールズ・ドーメルによって創業されたフランスの服地ブランドです。
1800年代後半になると積極的に世界進出をはじめ、現在は日本でも数多くのテーラーがドーメルの生地を取り扱っています。創業以来約180年にわたりクオリティの高い生地を提供し続け、名実ともに世界トップの服地ブランドとして不動の地位を確立しました。
ドーメル社の哲学
ドーメルは英国の伝統に独特のファッション感覚を融合させ、クラシックとモダンを兼ね備えたフランス国籍ならではの生地を多く生産してきました。
クラシックスーツのテーラーのみならず、イヴ・サンローランやシャネルなどのラグジュアリーブランドもドーメルの生地を扱っていることからも、その感度の高さが伺えます。
また、人と動物、そして地球環境の調和を哲学としており、環境保護、動物愛護、倫理遵守を徹底している企業でもあります。
生地のクオリティの追求と自然環境の保護、そのどちらも高い基準で実践してきたからこそ、ドーメルは世界的なブランドになり得たのかもしれません。
くわしくはこちらをご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、ドーメルの春夏ラグジュアリーコレクション、「プレジデント」についてご紹介いたしました。
改めてプレジデントの特徴をまとめると以下のようになります。
・100% super200’sウールを使用した最上級の質感
・素材の良さが引き立つ落ち着いた色柄
・自然や動物に配慮したRWS認定ウールを仕様
最高品質のスーツをお求めの方、興味のある方は銀座英國屋にお立ち寄りいただき、
ぜひ店頭にてお気軽にお声がけくださいませ。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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