オーダースーツ 銀座英國屋コラム卒業式のスーツはどう選ぶ?父親の服装マナーと着こなしのコツ

卒業式のスーツはどう選ぶ?父親の服装マナーと着こなしのコツ

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卒業式は、お子様の成長と門出をお祝いする大切なイベントとなります。せっかくのハレの日なのですから、父親らしいフォーマルな服装でのぞみたいものです。

この記事では、お子様の卒業式における父親の服装選びの基本として、着こなしのマナーをふまえ、卒業式向けのスーツ の選び方やコーディネートのコツをわかりやすく解説します。他にも卒園式や入学式など、特別なセレモニーに出席するなら知っておきたい服装選びの参考となれば幸いです。

卒業式向けスーツの選び方

卒業式に参加する場合の服装は、父親ならスーツが基本となります。特別な式典であることから、通常のビジネスの場よりもフォーマルで雰囲気に合った服装が望ましいです。

ここでは一般的な卒業式の服装マナーをふまえ、父親にふさわしいスーツの選び方を解説します。

サイズが合うことが大前提

スーツはサイズがきちんと合ってこそ綺麗でスタイリッシュな見た目になります。反対に、サイズが合っていないとだらしない印象になってしまいます。以下のチェックポイントを押さえましょう。

卒業式の父親のスーツ、サイズ感

肩幅は、肩の先が指で軽くつまめる程度が良いです。あまりに小さいと窮屈な見た目になり着心地が悪くなります。反対に大きすぎると肩が落ちているように見えて、だらしない印象を与えます。

身幅は、ジャケットのボタンを留めたときにジャケットとシャツの間に手のひらが入るくらいの余裕があると良いです。ボタンを留めたとき、ボタン周りにシワが入ると窮屈な見た目になります。

袖丈は、腕を下ろした状態でジャケットの袖先から中のシャツが1cm程度覗くのが、適正なジャケットの丈とされています。

着丈は、ジャケットの裾先はお尻の先端が隠れる程度の長さ必要です。長すぎると胴長に見え、短すぎるとカジュアルな見た目になるため注意しましょう。

スラックスの裾丈は、ハーフクッションと呼ばれる長さにします。裾先が革靴に軽く当たり、わずかにたわむ状態です。長すぎるとルーズに見え、短すぎるとカジュアルで幼い印象になります。

格好良い着こなしは、自分に合ったサイズのスーツを選ぶことから始まる、と言っても過言ではありません。新しく買うときは、まずこのポイントをチェックしましょう。

関連記事:スーツはサイズ感が命!|正しいスーツ選びのチェックポイント|オーダースーツの基礎知識

迷ったら暗色のビジネススーツ

父親の服装はダークネイビー、チャコールグレーなど暗い色のビジネススーツが無難です。派手な色柄は雰囲気に合わないことが多いため、迷ったら落ち着いたダークカラーを選びましょう。

フォーマルな服装で臨むという理由で、「礼服を着た方が良いのではないか?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、卒業式における礼服は学校長や来賓者など主催者側が着るものです。ほとんどの父兄が通常のビジネススーツで臨むため礼服では浮いてしまいます。式典の雰囲気を崩さないよう周囲の服装に合った服装で参加するのが良いでしょう。

通常のビジネススーツで構いませんが、ライトグレーや青みの強いスーツなど色のトーンが明るいものは、普段使っていても卒業式・卒園式では避けた方が無難です。フォーマルな場では黒、ダークネイビーなど暗い色味のスーツで臨むのがマナーであるためです。

なお、暗い色味のスーツでも茶色やグリーンなどは控えましょう。これはブラウンやグリーンは色そのものがカジュアルな意味合いを持つからです。

また、スーツの柄でもっともフォーマルなものは無地です。そのため、無地のネイビーやグレーであれば問題ありません。一方、柄が入っているスーツの中で線の色がハッキリしているストライプや主張が強いチェック柄は、悪目立ちするので控えましょう。

関連ページ:銀座英國屋のオーダースーツ

定番はシングルスーツ

卒業式の父親のスーツ、定番はシングルスーツ

スーツは、シングルの2つボタンまたは3つボタンが定番です。

一般的に、卒業式では学校長の挨拶など保護者も起立、着席をする場面が意外に多いものです。スーツの着方のマナーとして起立時はジャケットのボタンを留め、座るときに外します。そのため、ダブルスーツに比べてシングルスーツの方がボタンの留め外しが容易となりやすいはずです。着こなしという面でもシングルのほうが、様々なアイテムと合わせやすい傾向にあります。

なお、これはあくまで好みの範疇となります。ダブルを普段から着こなしている方は、そのまま普段のスーツで参加いただいて構いません。また、体格がしっかりしている方もダブルのほうがコーディネートしやすいこともあります。

よりフォーマルにしたいならスリーピース

卒業式の父親のスーツ、フォーマルな装いの三揃え、スリーピーススーツ

スーツは通常のジャケット+スラックスの2ピースでも、ドレスコードとしては問題ありません。さらに「よりフォーマルな装いで臨みたい」という場合は三揃え(スリーピース)も良いでしょう。

スリーピースは、スーツと同じ生地のベストが入ることで一層格式が高く、品格のある印象になります。一着お持ちになるとフォーマルさが求められる場面で重宝しますので、この機会に新調してみるのもおすすめです。

下記リンクでは、スリーピースの着こなしについて詳しく解説しています。

関連ページ:ビジネスシーンでの、ベスト付きスーツ(スリーピーススーツ)のカッコいい着こなし|オーダースーツの基礎知識

卒業式でスーツに合わせるアイテム

卒業式でスーツに合わせるシャツや靴などのアイテムは、コーディネートの決め手となります。ここでは選び方のコツを紹介しましょう。

ワイシャツは白無地が基本

卒業式の父親のスーツ、ワイシャツ

ワイシャツはシンプルな白無地が基本です。白は清潔を連想させる色であることから、シャツに取り入れることで清潔感ある印象を与えます。

また、白無地のシャツはスーツやネクタイの色・柄に干渉しないので、他のアイテムとコーディネートを組みやすいのも特徴です。白以外ではサックスブルーなど淡い水色も爽やかな印象を与えられます。

襟型はワイドまたはセミワイドがおすすめです。シャツには襟の形状が複数存在します。オススメはワイドまたはセミワイドと呼ばれる襟先がやや広がった形状のものです。シャツの襟先がジャケットの外衿(ラペル)に綺麗に収まるので見た目の印象が良いのが特徴です。

なお、セミワイドカラーよりも襟の広がり角度が狭いレギュラーカラーと呼ばれるシャツがあり、こちらの方がフォーマル度合いは高くなりますが、シャツの襟先がジャケットのラペルよりも内側に位置するため、襟先がラペルにうまく収まらず、ラペルの上に載ってしまうことがあります。そのため見た目のバランスの点ではワイドかセミワイドのほうが合わせやすいです。

シャツは、前立てやポケットがないシャツを選びましょう。

前立ては前身頃のボタンの列に沿って共生地を重ねているディテールで、ボタン開閉時の負荷から生地を守るための補強としての役割があります。前立ての有無に関しては、無い方がフォーマルなシャツとして位置付けられます。

また、シャツの胸ポケットの有無についても、付いていない方がフォーマルとされています。そのため、フォーマルな場では前立てとポケットが付いていないシャツを着用します。

なお、ボタンダウンシャツは原則避けましょう。これは襟先をボタンで留める形状のシャツです。イギリスの上流階級が嗜むポロ競技において、馬に乗って疾走する際に襟がヒラヒラと動くのを防ぐために付けられたのが起源とされています。アクティブな場面で着用されていた名残から現代ではカジュアルシャツに分類されます。スーツはフォーマルな場面で着るため、カジュアル由来のボタンダウンシャツは着用しないのが着こなしのマナーです。

ネクタイは目的に応じて色・柄を選ぶ

ネクタイはVゾーンを作る重要なアイテムのため、「ご自身をどのように見せたいか?」によって色や柄を決めるのが効果的です。

卒業式の父親のスーツ、ネクタイ

威厳のある雰囲気、重厚感を演出したいときは、ネイビー、ボルドーなどの色のトーンが落ち着いたネクタイが良いでしょう。また、卒業式はおめでたい場であるため、水色や淡いピンクなどのパステルカラーのネクタイも一案です。

柄についてはレジメンタル(ストライプ)のものを締めると誠実な印象を演出できます。小紋柄と呼ばれる小さい模様が入ったものや、小さな水玉模様のピンドットも洒脱な雰囲気になります。ソリッドタイ(無地ネクタイ)もコーディネートが組みやすいのでオススメです。

なお、白やシルバーのネクタイもフォーマルシーンで使われますが、先生や来賓の方が使うことが多いので控えた方が無難です。

関連ページ:ネクタイの選び方。色・柄の種類から結び方、スーツとのコーディネートまで徹底解説!

靴は黒の内羽根式・ストレートチップ

卒業式の父親のスーツの着こなし。ストレートチップの靴、ベルト、靴下

革靴は似たように見えても色やデザインでフォーマル度合いが異なります。卒業式はフォーマルさが求められるので、もっともフォーマルな黒の内羽根式、ストレートチップと呼ばれる靴が無難です。これは一足持っておけば冠婚葬祭にも使えるので、何かと重宝します。

普段履いている革靴を使う場合は、汚れや傷がないか、踵がすり減っていないかなどをチェックして、傷みなどがあれば卒業式当日までにメンテナンスしておきましょう。

ベルトは靴の色に合わせる

ベルトは靴の色に合わせるとコーディネートに統一感を出すことができます。靴が黒のストレートチップなのでベルトも黒の本革製のものを選びます。

留め具は皮革に開いた穴に芯棒を通す尾錠式のほうが、スマートな見た目になります。その際、5つある穴の真ん中を使うのがマナーです。ベルトが長すぎたり短すぎたりする場合はカットするなどして長さ調節をするか、サイズがあったものを新調しましょう。

また、ベルトの幅も意識しましょう。フォーマル用のベルトは幅が3〜3.5cmが適正とされています。4cmを超えるとカジュアルな見た目になるので注意が必要です。

靴下は薄手のビジネス用のものを選ぶ

靴下は見える面積こそ小さいですが、足を曲げた際にチラリとみえるため、意外に目立つものです。気を抜かずに選びましょう。

ビジネス用の薄手の靴下であれば問題ありません。色はスーツの色に合わせるとスラックスから足元までがつながって見えるため、視覚的に足長効果があります。白などはカジュアルな見た目になるためNGです。靴下全体にリブが目立つものや厚みがあるものも、カジュアルな見た目になるため避けましょう。

また、スーツ着用時は座っている状態でスネが見えてしまうのはマナー違反です。そのため、くるぶし丈のソックスなどは履かないようにします。靴下はしっかりと長さがあるものを選びます。オススメはロングホーズと呼ばれる膝下まで長さのある靴下です。これなら、足を曲げてもスネがでることがありません。

ポケットチーフで華やかさを演出する

ポケットチーフを胸ポケットに挿すことでコーディネートが華やかになります。もっともベーシックなのは白無地、麻製のポケットチーフを胸ポケットの縁取りと水平に挿すやり方です。この挿し方はTVフォールドと呼ばれ、卒業式のようなフォーマルな場に向いています。

卒業式でスーツを着こなすコツ

卒業式の父親のスーツ、ポケットチーフ

卒業式でスーツを着こなすコツは、適切なフォーマルさと清潔感を大切にすることです。

また式典に限らず、スーツには一般的な着こなしのマナーがあります。まずは以下を押さえることで、ふさわしい雰囲気を演出しやすくなるでしょう。

きちんとメンテナンスされたスーツを着る

普段着用しているビジネススーツを卒園式、卒業式で使う場合、きちんとメンテナンスをして式に臨みましょう。ジャケットの肘裏、スラックスの膝裏にはシワが溜まりやすく、シワが目立つようであればスチームを当ててシワ伸ばしをしておきます。

スラックス両脚のセンターラインが消えていると野暮ったい印象になります。そのため、当て布をした上でしっかりとアイロンをかけておきましょう。

特に普段スーツを着ない方が久しぶりに着る場合、保管状況によってはシミができていたり、ほころびがあったりすることもあります。事前にチェックし、余裕を持ってクリーニングに出すなど対処をしておきましょう。

ボタンは起立で留め、着座で外す

スーツは起立してジャケットのボタンを留めた状態で、もっとも美しく見えるように作られています。一般的に立っているときより着座した方が人の腹囲は大きくなるため、座るときはボタンを開けておいて構いません。

座っているときはボタンを外しておき、起立するときにサッとボタンを留めることができれば、スマートな印象を与えることができます。

なお、ジャケットの一番下のボタンは、もともと外して着用するように作られているため、ボタンを全部留めると、不要なシワが寄ってしまいます。一番下のボタンは常に外しておくようにしましょう。

ネクタイの結び方はプレーンノットが基本

卒業式のネクタイの結び方は、プレーンノットがもっともシンプルで洗練されて見える傾向です。

結ぶ際は結び目の下位置にディンプルと呼ばれるヒダ状の凹凸を作ると立体感が生まれて美しい印象になります。華やかなシーンで使えるので卒園式や卒業式にも向いています。

他にも、様々な結び方があるため、シャツの襟型やネクタイの柄などに合わせて選びましょう。

まとめ

卒園式、卒業式で父親の装いとしてふさわしい服装について解説しました。スーツの色やデザインはもちろん、シャツやネクタイ、靴といった小物アイテムまでしっかりと押さえることが必要です。

どのようなアイテムを選ぶかということにとどまらず、スーツは着こなし方も重要です。基本的な着方のマナーを守れば、場の雰囲気にふさわしい品格ある父親として卒業式に臨みやすくなるでしょう。

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監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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