オーダースーツ 銀座英國屋コラムフルオーダースーツなら絶対、丸縫い?銀座英國屋の縫製のこだわり

フルオーダースーツなら絶対、丸縫い?銀座英國屋の縫製のこだわり

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オーダースーツ業界において、一人で全て縫い上げることを丸縫い(別称:一人縫い)と言います。「フルオーダースーツなら丸縫いでしょ?」とご認識の方もいらっしゃるかと思いますが、実は銀座英國屋では丸縫いにこだわらず「グループ縫製」という方法を中核に据えています。今回は、銀座英國屋がなぜ丸縫いにこだわらないか?について、解説したいと思います。

グループ縫製を採用する理由

冒頭で申しました通り、銀座英國屋では丸縫いとは別に「グループ縫製」という複数で一着のスーツを縫い上げる縫製方法を主力としています。

理由は、以下の2点です。

・丸縫い縫製職人の育成が難しいこと

・グループ縫製は、品質の安定化と向上に適していること

丸縫い職人の育成には、最低10年

丸縫い縫製職人が一人前となるには、最低でも10年以上はかかります。すべてのパーツが満足できるレベルに達するのには、縫製する数量と、その人の持ち合わせている縫製センスによるところも多くなります。そのため、たとえ10年掛けたとしても、「丸縫い縫製職人」として独り立ちできるのは10人に1人と極僅かなのが現状です。

半世紀を掛けて磨き上げてきたグループ縫製の技術

銀座英國屋では、1960年代から丸縫い縫製職人の育成の難しさを感じていました。

1973年の北本工房の建設と同時に、グループ縫製の研究・開発をスタートしたのもそのような理由からです。当初は品質・スピード共に、銀座英國屋に相応しいモノではありませんでした。

しかし約半世紀という月日を掛け少しずつ改良を進めていくことにより、手縫いとの差はほとんどないと言っても差し支えないところまで、技術力の向上を果たすことができました。今では、手縫いではなく意図してグループ縫製を指定されるお客様もいらっしゃるほどです。

グループ縫製の利点1 縫製職人の短期戦力化

縫製技術の習得には、反復がとても重要です。個人の縫製スピードにもよりますが、丸縫い縫製の場合、全工程を1人で縫製することになるため月産4~5着程度が限界です。つまり同じ工程を、多くても月に4~5回しか繰り返すことが出来ません。

これに対しグループ縫製では、担当する工程を繰り返し縫製し続けることができます。銀座英國屋では月産400着ほどになるため、月に400回も繰り返すことになります。これだけの回数反復することで、習熟度と同時に縫製スピードも増すことになります。このため、短期間での戦力化が可能なのです。

グループ縫製の利点2 品質の安定化と向上に適している

丸縫いの場合、縫製職人ごとの美的センス・クセ(職人の味)が反映されることも多く、品質の安定化と向上が難しいというのも事実です。しかしグループ縫製の場合、工程ごとに縫製方法が規定されており、縫製職人ごとの美的センス・クセが反映されにくく、企業としての一律的な品質安定化が図れます。

安定した品質は、お客様に信頼をいただくためには非常に重要な要素です。もちろん職人の味を求めるお客様もいらっしゃいますが、そのような方は日本では稀です。

また「信頼を得る装い」という点でも、安定した品質でご提供できることは大きな強みになります。

そして縫製方法を変更する際も該当工程の規定を変更するのみでよく、その工程を担当する1~2名の指導だけで済みます。その結果、品質向上にも非常に取り組みやすくなりました。

丸縫い職人の良さを取り入れる

グループ縫製の縫製職人を、丸縫い縫製職人の下で数年間学ばせた後、グループ縫製に戻すこともあります。丸縫い縫製の良い点をグループ縫製に組み込む施策の一環です。こういった品質の安定化と向上に向けた取り組みを積み重ねてきたからこそ、お客様からのご指定もいただけるようになったと考えています。

銀座英國屋には、丸縫いの縫製職人も在籍

新型コロナウイルスの影響もあり、国内ではフルハンドのオーダースーツの生産を中止してしまったテーラーも多数あります。しかし銀座英國屋では、グループ縫製以外にも、トップレベルの丸縫いの縫製職人もお選びいただけます。彼らは「芸術品」とも言えるほど希少性の高いスーツを縫製しています。

ミシン縫いへの取り組み

ここで取り上げたことと重複する部分もありますが、グループ縫製と同じように「ミシン縫い」についても銀座英國屋は「綺麗さ・耐久性・納期」を念頭に採用しています。銀座英國屋が採用しているミシン縫いについて解説した記事のリンクを掲載しますので、ご興味がある方は合わせてぜひお読みください。

フルオーダースーツなら全部手縫い?銀座英國屋の縫製のこだわり

結論

銀座英國屋のグループ縫製に対する取り組みを解説いたしましたが、いかがだったでしょうか?「フルオーダースーツはすべて丸縫い」という認識が180度変わったのではないでしょうか。銀座英國屋のオーダースーツのことをもっと詳しく知りたいという方は、どうぞお気軽に各店舗へお立ち寄りください。

銀座英國屋 店舗案内

無料オーダー体験のご案内

銀座英國屋では、無料オーダー体験を実施しています。ご注文時の不安がないよう、カウンセリング・生地選び・細かなディテール決め・サンプル仮縫い品による仮縫いの疑似体験を実施しています。また、店内には仕上がった製品見本もご用意しています。是非、ご予約フォームより「無料オーダー体験」をご予約下さいませ。

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監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・東京赤坂・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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