オーダースーツ 銀座英國屋コラムトラバルド・トーニャの現在進化形の伝統が生むオーダースーツ生地の高級感と躍動感!
トラバルド・トーニャの現在進化形の伝統が生むオーダースーツ生地の高級感と躍動感!
知る人ぞ知る通好みのオーダースーツ生地ブランドであるトラバルド・トーニャ(Trabaldo Togna)は、イタリアの織物の歴史を語る上で外せない存在です。創業から180年間という長い歴史の中で品質向上の歩みを一度も止めなかった、ミル(織物工場)の鑑です。
今回の記事では、そんなトラバルド・トーニャ(Trabaldo Togna)のこだわりの歴史とオーダースーツ生地の特徴や魅力を詳しくご紹介します。動きやすくて高級感のあるオーダースーツを望むみなさんは、ぜひ参考にしてください。
目次
トラバルド・トーニャとは?
トラバルド・トーニャ(Trabaldo Togna)はイタリアのビエラ地区の織物の歴史の中で、大きな存在感を示すミル(織物工場)の名前であり、高級オーダー生地を含む世界屈指のテキスタイルブランドです。
情熱と研究と革新への投資が生んだ高いパフォーマンス
1840年にトラバルド・トーニャファミリーによって創業されたこのビジネスは、時を経て上質なオーダースーツ生地の重要な生産者としての地位を確立しました。
トラバルド・トーニャファミリーは熱い情熱に駆り立てられて、180年以上にわたりファッションを愛する人たち向けに高級生地を製造してきました。
情熱と研究、革新への継続的な投資のおかげで、彼らの生み出す生地はそれまでの生地よりも軽量で着心地が良くて快適で、耐久性にも優れているという、非の打ち所がないクオリティと評価されています。
ビエラの自然の恵みと品質の深い関係性
これらのオーダー生地は最高品質であり、最高級のオーストラリア産ウール、貴重なモンゴル産カシミヤ、そのほかの貴重な繊維を混ぜ合わせたウールなどで作られています。
一貫してビエラで行われてきた製造プロセスは、願ってもない恵まれた自然環境の中に位置する工場で行われ、また卓越した職人技による最高級のウールやカシミヤを製造するのに最適な場所でもあります。
そして今日に至るまでの最高の生地作りの伝統は、自然の恵みを最大限に活用する確固たるノウハウとして引き継がれています。
水質の良さは、洗浄から仕上げまでのさまざまな生産段階を通じて、できあがってくる生地を卓越したクオリティに到達させました。環境との深い関係があってこその、優れたパフォーマンスなのです。
トラバルド・トーニャ、1840年に始まる高品質の歴史
トラバルド・トーニャファミリーは5世代にわたり、生地作りの仕事を芸術になるまで高め、受け継いできました。父から息子へ、そして今日に至るまで受け継がれてきた技術は、依然として熟練した人の手を必要としています。
イタリア統一よりも前に始まった情熱と卓越性の歴史は、今も新たなページをめくり続けているのです。
2つのファミリーの出会いがテキスタイルの歴史を変える
トラバルド・トーニャファミリーの起源は、トラバルド家とトーニャ家の2つの織物商のファミリーが出会い、1つのファミリーとなった1840年に遡ります。
その年にイギリスから最初の人力織機を輸入し、彼らは家族経営の織物業を開始しました。イタリアが統一されてから19世紀の終盤に、トラバルド・トーニャファミリーの第2世代は現在の場所にビジネスの拠点を移しました。
20世紀初頭には、第3世代のトラバルド・トーニャ(Trabaldo Togna)は4つの支店と3,000人以上の従業員を擁するイタリア羊毛市場で最大の組織のひとつになっていました。
1953年には新しい大規模な織物工場が設立されます。それはこだわりと創造性でこれから大きく飛翔する、近代的なテキスタイルメーカーとしてのスタートを意味しました。
1960年代の初めにトラバルド・トーニャファミリーの第4世代が工場を率いるようになります。
世界の織物市場のトップランカーに
1970年代、第4世代と引き継いだ第5世代によって、トラバルド・トーニャ(Trabaldo Togna)は世界の織物市場のトップランカーとしての存在感を強め、超高級テキスタイルの生産を開始しました。
そして第5世代は、世界経済の発展が紳士服の高級化の需要を生み出した千載一遇のチャンスを活かして、超高級ストレッチ生地で一斉を風靡しました。
現在、第5世代の舵取りのもとでトラバルド・トーニャは新しい時代にふさわしいテキスタイルの開拓者としての研究開発に余念がありません。
トラバルド・トーニャのこだわり
トラバルド・トーニャ(Trabaldo Togna)のモノづくりとビジネスのスタンスには、いくつものこだわりがあります。
まず、研究と革新は彼らのコレクションの中核とされています。糸は繊維の組み合わせにより新たな創造をもたらし、生地の軽さや耐久性、弾力性、仕立てやすさなどは、すべて研究と革新の成果です。
また、彼らは工場を取り巻く自然環境を尊重し、環境への配慮を重んじています。原料の精製から生地の仕上げに至るまでのすべてのプロセスは、環境を保護するという原則に従って進められています。
さらに、高い品質は徹底した管理なしに存在しえないことを彼らは知っていますので、検査は機械の技術と熟練した職人の手の両方で、慎重に行われます。
トラバルド・トーニャの名声を高めたストレッチ素材
トラバルド・トーニャ(Trabaldo Togna)の代名詞ともいえる高級リアルストレッチ素材は天然繊維と技術革新、そして創造性の組み合わせによって実現されました。
一般的なストレッチ素材は、ポリウレタンなどの化学合成による繊維を混紡します。しかしトラバルド・トーニャのストレッチ素材の伸縮性と弾力性は天然素材のみによって生み出されます。
伝統を守りつつ独自の革新的な織組織を生み出し、合成繊維を使用することなく、記録的な伸縮性と弾力性を実現しました。
最高品質の原材料にて非の打ちどころのない服を作りたいという願望から生まれた、あくまでもナチュラルなストレッチというコンセプトで作られた素材は、多忙なビジネスや長旅にも耐えられます。
オーダースーツ、ジャケット、スラックス、コートそれぞれで、ストレッチの威力を最大限に発揮し、衣服をまとうストレスから解放してくれます。
トラバルド・トーニャがおすすめな人
トラバルド・トーニャ(Trabaldo Togna)のオーダースーツ生地をおすすめしたい人は、高級感と動きやすさをどちらも追求したい人です。
一般的には高級素地で仕立てたオーダースーツを着用する際は、あまり激しく動くようなことはないでしょう。しかし仕事でアグレッシブに動いたり、プレゼンに全力で取り組んだりする場合は、激しい動きが伴います。
そんなとき、トラバルド・トーニャの高級ストレッチ素材で仕立てたオーダースーツなら、スーツスタイルの格調の高さと体の動きやすさが両立できて、最高のパフォーマンスを発揮できるでしょう。
さいごに
トラバルド・トーニャ(Trabaldo Togna)はイタリアの織物製造の伝統を受け継ぎながら、研究と革新、そして情熱を注ぎ込んで織り上げられる高級オーダー生地です。
服としての見た目の良さに加えて動きやすさを追求しているみなさんは、ぜひトラバルド・トーニャの高級リアルストレッチ素材でオーダースーツを仕立て、驚くべき軽やかな着心地を味わってみてください。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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