オーダースーツ 銀座英國屋コラム弁護士にオススメの服装│スーツの着こなし方とは?シーンごとに徹底解説!│オーダースーツの銀座英國屋
弁護士にオススメの服装│スーツの着こなし方とは?シーンごとに徹底解説!│オーダースーツの銀座英國屋
弁護士の服装については明確な規定がないため、どのシーンでどのような服装をすれば良いか悩まれている方も多いのではないでしょうか。
このコラムでは弁護士が信頼を勝ち取ることができる服装についてお伝えするとともに、活動する場面ごとの服装についても解説します。
なお、このコラムでお伝えするポイントをご紹介すると、以下の通りです。
・ビジネススーツは「仕事で成果を出すため」に着る。
・スーツスタイルが基本
・依頼者から信頼される服装とは
・「誠実さ」と「知性」が感じられる服装
・裁判所での服装
・法廷での服装
・その他の場面での服装
・裁判所以外での服装
・法律相談時の服装
・ウェブ会議での服装
・刑事事件での接見時の服装
・会務活動の際の服装
・打ち合わせなどの対内業務時の服装
・企業法務などをされる弁護士の服装
このコラムをご覧いただくことで、弁護士の方に日々の業務をする上での服装の参考になりましたら幸いです。
ビジネススーツは「仕事で成果を出すため」に着る。
弁護士は服装に明確な規定がないため基本的に服装は自由です。とはいえ、職業柄、スーツを着てお仕事をされる方が多いと思います。このように着る機会が多いスーツですが、我が国では教育の場でスーツの着こなしについて体系的に学ぶ機会がありません。そのため、「何となく」スーツを着ている方も多いのではないでしょうか。
しかし、せっかくスーツを着るのであれば、仕事で成果を残したいところです。では、どのような着こなしをすれば、仕事で成果を出すことができるのでしょうか。
スーツスタイルが基本
先に述べた通り弁護士の服装に明確な規定はないのですが、法律相談や会務など様々なシーンで使える服装、ひいては社会的な信用を得るために最適な服装はやはりスーツスタイルだと言えます。
依頼者から信頼される服装
そもそも仕事でスーツを着るのは、きちんとした装いをすることで周囲へ敬意を払い、信頼を得るためです。とすれば、仕事で成果を出すビジネススーツの着こなしは「信頼を得られるかどうか」を軸に考えると間違いがありません。
そして弁護士の場合、信頼を得るお相手は「依頼者」ということになります。そのため、依頼者から信頼されるスーツを着こなすことが必要になってきます。
「誠実さ」と「知性」が感じられる服装
それでは、どのようなスーツを着れば依頼者から信頼を得ることができるのでしょうか。
依頼者が弁護士に求めることは、いま抱えている問題に対して真摯に向き合って誠実に職務を遂行してくれることです。また、弁護士は法律というフィルターを通して諸問題を解決してくれる存在であることから、依頼者は弁護士という職業に対して「法律の専門家」としての期待を寄せています。
そうであれば、服装から知性や品格が滲み出るような服装で臨むことで依頼者にはその道のプロであることが一瞬で伝わり、信頼を厚くすることもできるのです。
逆に弁護士が流行の最先端をいくようなスーツを着ていたり、派手に見えるスーツを着ていたらどうでしょうか。オシャレに見られるかも知れませんが、人によっては服装ばかりに意識が向かっていると思われてしまう恐れもあります。
このようにひと言でスーツと言っても、選び方や着こなし方で人からの見られ方が大きく変わります。そのため、どのようなスーツを着るか?は第一印象を良いものにする上でとても大事なのです。
また、スーツには例えば「ジャケットの一番下のボタンは留めない」といった着こなしのルールがあります。それらを踏まえてきちんと着こなすことが重要です。
詳しくは、スーツのオシャレな着こなし方とは?|理想的な着方とコーディネート例を項目別に解説をご覧ください。
それでは、今度は場面ごとに見ていきましょう。
裁判所での服装
裁判所(法廷)では依頼者はもちろん、相手方の代理人や証人など立場が異なる人々が多数集います。そのため、服装についても見られる機会が増えます。また同じ裁判所でも法廷外でのお仕事もあります。それぞれ見ていきましょう。
法廷での服装
法廷内で民事裁判では相手方代理人、刑事裁判では検察官がそれぞれ弁護士に対面する形式で座っています。どちらも基本的にはフォーマルな服装で臨むことが多く、特に検察官はスーツを着用しているケースが多い現状です。その中にあって、弁護士が砕けた服装をしていると普段以上にカジュアルな印象を与えてしまう恐れがあります。また、傍聴席には依頼者の身内や知人友人などが着席している場合もあるため、弁護士がカジュアルな服装をしていると依頼者はもとより、そうした身内の方々に対しても礼を欠くことになりかねません。
そのため、最近ではクールビズやウォームビズなどややカジュアルな服装も提唱されていますが、こと法廷においてはやはりスーツスタイルで臨むのが無難と言えます。
スーツに関しては黒色を着用されている方も多いですが、黒のスーツは本来、式典などもっともフォーマル度合いが高いシーンで着るものです。そのため、ビジネスシーンでのスーツの色、柄に関しては最も品格があるダークネイビーの無地の生地がオススメです。
その他の場面(和解手続き、調停など)
弁護士の活動は和解手続きや調停など法廷外でのお仕事も多岐に渡ります。これらの手続きは基本的に当事者間のやり取りになるため傍聴人などはいませんが、公的な場であることには違いないので、やはりきちんとした身なりをしておきたいところです。
特に家事調停などでは依頼者だけではなく、有識者である調停委員とも対面します。もちろん直接影響を与えるのは申し立ての中身ですが、見た目も整えておいた方が心象も悪くなりにくいのではないでしょうか。
また、事案によっては大変デリケートな内容を扱うこともあります。そのため、ポケットチーフなどのオシャレの要素が強いアイテムは避けておいた方が無難です。スーツも柄が目立ったり派手な印象を与えるものは控え、無地またはシャドウストライプのスーツが良いでしょう。
裁判所以外での服装
弁護士のお仕事は裁判所以外での場面の方が多いかもしれません。以下では場面ごとに服装について解説していきます。
事務所内での法律相談
悩みを抱えた市民が最初に弁護士と接点を持つのが法律相談です。相談者の中には弁護士という職業に馴染みがないケースも多く、弁護士と接することに緊張していることも多々あります。
相談者に対してきちんとした印象を与えることは大事ですが、スーツの着こなし方でこうした緊張をいくぶん和らげることもできます。
例えば、ネクタイの色を淡いピンクやパステルブルーなどの優しいカラーにすることで柔和なイメージを作ることができます。
ウェブ会議での服装
近年、司法業界でもIT化が進んでおり、特に今回の新型コロナウイルスの感染拡大によりリモートワークでの業務も浸透してきました。状況によっては裁判手続きもウェブ会議で行われることもあります。
弁護士は通常、こうしたウェブ会議を事務所内かどこかの会議室で行うことが多いわけですが、いくつか注意すべきことがあります。以下に注意点を簡潔に解説します。
映り込む背景に気を付ける。
裁判や調停など弁護士本人が外出して活動する場合、外見上気を付けるのは本人の服装、身だしなみだけですが、ウェブ会議は映り込む画面全体が一つの「見た目」になります。そのため、事務所が散らかっていたり雑然としていたりするとその様子もお相手に伝わってしまいます。
また、ご自身のデスクでパソコンを開いて壁を背景にしてウェブ会議に臨む場合、背景に書架などが写ることがあります。その際、書架に並んでいる他の事件ファイルの依頼者名が映り込む恐れがありますのでご注意ください。
服装の色、柄に気を付ける。
ウェブ会議はパソコンのインカメラや外部カメラを使って動画撮影をしながら進行するのが一般的です。その際、細かいストライプ柄のシャツなどを着ていると画面でチラついて見えることがあります。
そのため、ウェブ会議ではシャツは白無地のものがベストでしょう。また、パソコンの作業環境によっては画面が暗く見えることがあります。特に暗い色のスーツを着ていると顔周りが一層暗く見えがちです。そこでスーツに関してもやや明るめのネイビーやグレーのものがオススメです。
刑事事件での接見時の服装
弁護士(弁護人)の活動の一つに刑事事件での接見があります。状況によっては急な接見を希望されることあるため、きちんとネクタイまで締めていないこともあるかもしれません。しかし、当番弁護士の制度などで接見が入ることは考えられるので、例えば職場に予備のネクタイを置いておくのも良いと思います。
会務活動の際の服装
弁護士が所属している弁護士会では様々な会務活動もなされています。中にはそうした活動に参加する弁護士の方もいらっしゃるかもしれません。そうした活動に参加をするのは基本的に同業の弁護士ということになりますが、先輩弁護士などがいるケースも十分にあり得ます。
そのようなときに砕けた服装だとお相手からの印象も良くありません。そのため、基本的にはスーツスタイルで臨むのが良いでしょう。
打ち合わせなどの対内業務時の服装
事務所内で法律業務をする際、特に服装の規定はありません。しかし、事務所内に事務職員がいる場合、弁護士がだらしない格好をしていると所内の士気にも影響を与えかねません。そのため、スーツスタイルやジャケットスタイルがオススメです。
また、業務中に急な来客などかしこまった場に対応しなけらばいけないこともあります。そのため、ジャケットを着用していない場合でも事務所内に常にジャケットやネクタイを準備しておくと良いかもしれません。
企業法務などをされる弁護士の服装
さいごに、一般企業でインハウスローヤーとして企業法務を行う場合や渉外事務所などでお仕事をされる弁護士について解説します。
一般民事や刑事事件を扱う弁護士にとっての依頼者が個人であるのに対し、企業法務などをメインにお仕事をする弁護士は国内外の企業が依頼者となります。そこでは弁護士は所属する企業や渉外事務所のブランドイメージを損ねないように配慮しなければなりません。
特に渉外事務所では国外企業と接点を持つため、弁護士の外見についても一層きちんとした装いが求められます。そのためジャケットスタイルよりはスーツスタイルで臨む方が良いでしょう。
また、スーツに関してはスリーピースも一層フォーマルな印象を与えるためオススメです。所属されている企業や渉外事務所の雰囲気によってはポケットチーフを挿すのも良いでしょう。ただし、派手に見えてしまうとかえって信頼を得にくくなることもあります。そのため、ポケットチーフは目立つものではなく、シャツかネクタイに色味を合わせた控えめなものがオススメです。
今回のコラムでは、弁護士の服装について、「ビジネススーツは『仕事で成果を出すため』に着る」という趣旨で、「裁判所での服装」「裁判所以外での服装」「企業法務などをされる弁護士の服」などを中心にご紹介いたしました。
今回、ご紹介した内容は以下の通りです。
・ビジネススーツは「仕事で成果を出すため」に着る。
・スーツスタイルが基本
・依頼者から信頼される服装とは
・「誠実さ」と「知性」が感じられる服装
・裁判所での服装
・法廷での服装
・その他の場面での服装
・裁判所以外での服装
・法律相談時の服装
・ウェブ会議での服装
・刑事事件での接見時の服装
・会務活動の際の服装
・打ち合わせなどの対内業務時の服装
・企業法務などをされる弁護士の服装
このコラムが弁護士の方に日々の業務をする上での服装の参考になりましたら幸いです。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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