オーダースーツ 銀座英國屋コラム税理士・公認会計士が信頼を勝ち取るスーツとは?着こなし方をシーン別に徹底解説!
税理士・公認会計士が信頼を勝ち取るスーツとは?着こなし方をシーン別に徹底解説!
税理士、公認会計士の服装には明確な基準やルールがありません。そのため、無難にスーツを着るという方も多いと思います。一方で、具体的にはどのような服装が適しているか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、このコラムでは税理士、公認会計士の場面に応じた着こなし方を解説していきます。
なお、税理士、公認会計士の服装のポイントを先に紹介すると以下の通りです。
・税理士・公認会計士の服装は「信頼を得る」が目的
・対外業務は、スーツが基本
・事務所内での服装は、スーツではない時にも清潔感を大切に
・会食・パーティーでの服装は、スーツスタイルに小物アイテムでアレンジを
・春夏の服装では、軽装であっても品格を保つこと
・秋冬の服装では、スーツの生地を変えることで変化を持たせること
このコラムが、信頼が得られる税理士、公認会計士の服装についてのご参考となりましたら幸いです。
税理士・公認会計士の服装は「信頼を得る」が目的
税理士、公認会計士の服装には明確な規定はありません。そのため、特に事務所の規定がない限り、各々が自分の判断でその日の服装を決めているというパターンが多いと思います。また、その際には税務・会計の専門家という立場から、スーツやジャケットなどを着用する方が多いのではないでしょうか。
税理士、公認会計士は、来客等のない事務所内でのお仕事だけではなく、会社経営者や個人事業主といった企業のトップと対面する機会も多い職業です。この点から、服装の基準は「どなたから信頼を得たいのか?」という視点で考えることがポイントとなります。
対外業務は、スーツが基本
税理士、公認会計士のお仕事の代表的なものとして、会社経営者との税務相談やクライアントとの打ち合わせなどの対外業務があります。その際にオススメなのが、スーツスタイルです。
最近ではオフィスカジュアル化が進んでいるため、日常業務はカジュアルな服装で臨んでいる税理士、公認会計士もいらっしゃると思います。しかし、「相談者やクライアントから信頼を得る」という目的を考えると、対外業務はスーツスタイルで臨むのが間違いありません。
また、ジャケットスタイル(単品ジャケット+ズボン)でお仕事をされている税理士、公認会計士の方も多いのではないでしょうか。ジャケットを着用している分、幾分フォーマルな装いに近づきますが、やはり上下共生地であるスーツと比較すると、カジュアルな印象を与えてしまいます。
経営者によっては税理士、公認会計士よりも年配の方も多く、そうした経営者は日常のお仕事着としてスーツをきちんと着こなしている場合も少なくありません。
事務所に訪問いただく経営者よりもカジュアルな服装で臨むのは、お相手から失礼と思われる恐れがあります。万全を期すためには、スーツスタイルがオススメです。
過度にオシャレである必要はない
それでは、どのようなスーツを着れば良いのでしょうか。ここでもスーツを着る目的である「お相手から信頼を得る」という基準で考えると、選ぶべきスーツが定まってきます。
「オシャレなスーツを着た方が、お相手からの評価が高まるのではないか?」と考えて、主張の強いストライプやチェック柄のスーツを着ることも考えられますが、これは「ファッションにばかり気を遣っている=仕事が疎か」というイメージを持たれてしまう恐れもあるため逆効果です。
ビジネスシーンで着用するスーツは、ネイビーかグレーが定番。税理士・会計士にとってのオススメのスーツも、ネイビーまたはグレーのベーシックな装いとなります。特に、無地で生地に美しい光沢があるスーツは上質さがあり、きちんとしている様がお相手にも伝わり好印象です。
また、無地以外ではシャドーストライプ(生地にストライプの織り柄が入っているもの)も、悪目立ちせず上品な印象があるためオススメです。
もしコーディネートに少しだけ華を添えたい場合は、上着の胸ポケットにチーフを挿すのも一案です。ベーシックなスーツの装いの胸元に、ポケットチーフが1つあるだけで、コーディネート全体が明るく華やかになります。
ポケットチーフには、大きく分けてシルク素材のものとリネン(麻)素材のものがありますが、ビジネスシーンでのオススメは「白無地のリネン素材のポケットチーフ」です。
ポケットチーフの挿し方は、「TVフォールド」という「畳んだポケットチーフを胸ポケットの縁取りと水平になるように挿す方法」が良いでしょう。これだと派手なイメージを与えず、上品さを保ちながらほんのりと華のある印象を与えてくれます。
スーツの基本的な着こなし方については、ネイビースーツの着こなし方は?シーン別のオススメ着こなしもご紹介|オーダースーツの銀座英國屋でも詳しく解説をしていますのでご覧ください。
清潔感を演出するためには
スーツを着用する上で、もう一つ大切なポイントは「清潔感」があることです。いくら上質なスーツを着ていても、例えばスーツやシャツの襟にシワが入っていたり靴が傷んでいたりすると、そこばかりが目立ってしまいます。
ここでは、スーツスタイルで清潔感を演出するために気をつけるべきことを確認していきましょう。
スーツに不要なシワが寄っていないか
どんなスーツでも、一日着るとジャケットやズボンにシワが寄ってしまいます。シワは裾を上にして、ハンガーに吊るしておくことである程度は自然になくなりますが、取れにくいシワはスチームを当てるのもオススメです。
シャツのシワ、傷み、汚れはないか
クリーニングから戻ってきたシャツの襟にシワやたるみがよっていることがあります。特に、襟は目が留まりやすいところですし、頻繁にシワやたるみが生じるようでしたなら、一度、クリーニング店に「襟にシワやたるみがよっているのですが」と相談してみましょう。シャツは何度も着ているうちに、襟や袖先が黄ばんでくることがあります。また、使用頻度によっては襟先、袖口の生地が擦り切れてきます。このようなシャツを着ていると、やはり清潔感は漂いません。シャツは消耗品です。傷みが目立つようになったら買い替えましょう。
スーツのスラックスに、クリースラインがきちんと入っているか
スーツのスラックス(ズボン)は、新しい状態では左右の脚の中央部分にクリースライン(折り目)がしっかり入っていますが、着ているうちに徐々にプレスが取れてきます。クリースラインがない状態でズボンを穿くと、足が丸太のような印象になり、スタイルが悪く見えてしまいます。センタープレスが取れてきたら、しっかりとアイロンでプレスをしましょう。
ズボン専用のプレッサーもありますが、プレスする位置を誤ると折り目が二重についてしまうこともあります。そのため、消えかかってきたら、アイロンなどでプレスするのがオススメです。
靴はきちんと手入れされているか
「足元を見る」という言葉がある通り、靴は案外みられているものです。特につま先やソール部分などに汚れやキズがあると、そこばかりが目立ってしまいます。
靴が傷んできたなと思ったら、早めにメンテナンスをしましょう。ご自身でメンテナンスをする時間がない場合は、早めに専門店にクリーニングや修理の依頼をするのもオススメです。
サイズ感が何より大切
これまで解説した通り、スーツスタイルでは清潔感があることが大切です。しかし、大前提としてサイズが合ったスーツを着ていないと着心地が悪いだけでなく、スーツ自体に不要なシワが寄ってしまい、綺麗に見えません。そのため、スーツスタイルでは正しいサイズ感のスーツを着ることが何より大切です。
お手持ちのスーツのサイズ感が合っていない、またはもっと最適なものが欲しいという場合は、オーダースーツをあつらえるのもオススメ。
サイズ感までピッタリと合っているスーツを着ていると、堂々として見えるため、そのようなスーツを着ている税理士、公認会計士はより信用も得やすくなると言えるでしょう。
スーツの適正なサイズ感については、スーツはサイズ感が命!|正しいスーツ選びのチェックポイント|オーダースーツの基礎知識でも詳しく解説していますので、そちらもご覧ください。
事務所内での服装
税理士、公認会計士の事務所内での普段のお仕事では、どのような服装が良いでしょうか。ここでは、対外業務ではない場合での服装を紹介いたします。
スーツでなくても良いが、清潔感のある服装を
税務相談やクライアントとの打ち合わせなどの対外業務がない場合でも、普段からスーツを着ている方も多いと思います。しかし、事務所内ではもう少しカジュアルな服装がラクで良いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
外部のクライアントなどとは対面せず、事務所スタッフのみとしか接することがない場合は、少しカジュアルな服装も一案です。
ただし、崩しすぎた服装は事務所スタッフの士気にも悪影響を与えてしまいます。また、着用している税理士、公認会計士本人もだらけた気持ちになってしまうため、ある程度はきちんとした服装で臨むことがオススメです。一例としては「ワイシャツやポロシャツを着る」、「ズボンはきちんとクリースラインが入ったスラックスを穿く」などです。
ジャケット、ネクタイは準備しておく
上で解説したように、事務所内ではスーツ以外の服装でお仕事をすることもあると思います。ただし、そのような場合でもジャケットやネクタイはいつも準備しておくと良いでしょう。
税理士、公認会計士の方はお仕事柄、アポイントがなくても急な来客対応や急な打ち合わせなど、予定外に対外業務が発生することがあります。
そのような折、カジュアルな服装で面談するのはとても心もとないものです。この時、事務所の自身のロッカーにジャケットとネクタイを準備しておけば、もしもの時もネクタイを締めた状態でのジャケットスタイル(ジャケット+ズボン)で対応ができます。
会食・パーティーでの服装
税理士、公認会計士はお仕事のお付き合いの中で、顧問先のパーティーなどの比較的華やかな場に行くこともあるかと思います。その際の服装は、どのようなものが良いでしょうか。
スーツスタイルが望ましい
会食、パーティーなどの華やかな場も、基本的にはお仕事の延長のため、スーツスタイルが最適です。その際、スーツは特別なものではなく、普段お使いのベーシックなもので構いません。
小物アイテムでアレンジする
パーティーなどの華やかな場では、普段のビジネススーツの装いから、もう一歩華のある装いにしたいところ。そこでオススメなのは、ネクタイを明るい色のものに変える方法です。例えばネクタイを水色や淡いピンクなどのパステルカラーに変えるだけで、顔写りが良くなり、華やかな印象になります。
また、ネクタイを締める際に、ノット(コブ状の結び目)の下位置にディンプルと呼ばれる凹凸を付けると、Vゾーンに立体感が生まれ華やかな印象になります。
胸ポケットにチーフを挿すのも良いでしょう。先に解説したとおり、ポケットチーフにはシルク素材と麻素材がありますが、パーティーなどの華やかな場では、シルク素材の光沢があるポケットチーフがオススメです。
色は白・シルバー・水色など様々なものがあります。その中から、ネクタイの色と近いものを選ぶことで、統一感のあるコーディネートにしましょう。挿し方は、「パフドスタイル」という胸ポケットにフワッと丸みを帯びた形状で挿すと華やかな印象になります。
ゴルフ場での服装
税理士、公認会計士はお仕事のお付き合いの中で、ゴルフに行く場面もあるかと思います。ゴルフ場への入場・退場・クラブハウスで過ごす際に求められるコーディネートについては、こちらのコラムで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。ゴルフではジャケット着用がマナー?│名門ゴルフ倶楽部でのおすすめコーディネート
春夏の服装
ここでは、税理士、公認会計士の春夏の服装を簡単に解説します。
軽装になるが品格のある服装で臨む
春から夏にかけては次第に暑くなってくるため、装いも軽やかにしたいもの。対外業務ではスーツスタイルが基本となりますが、その際も麻やモヘヤなどの夏場特有の通気性のある素材のスーツがオススメです。
また、事務所内で過ごす対外業務のない日でも、襟付きのシャツやポロシャツ等の崩しすぎない服装で臨むのが良いでしょう。
ジャケットは準備しておく
春夏に軽装で臨む場合も、事務所内にジャケットを準備しておくと、急な来客にも対応ができて便利です。麻や麻の混紡素材のジャケットは、シワが入りやすいので着用した後はメンテナンスをしておきましょう。ハンガーにきちんと掛けて、霧吹きでシュッと一吹きしておくだけでも、シワはある程度目立たなくなります。
秋冬の服装
ここでは、税理士、公認会計士の秋冬の服装について簡単に解説します。
スーツの生地を変えてみる
秋冬にスーツスタイルで臨む場合、フランネル(起毛)素材のスーツを着てみるのも良いです。梳毛(そもう・生地に光沢のあるもの)のスーツと比較すると、ややカジュアルな印象になりますが、秋冬ならではの季節感を演出することができます。
フランネルスーツの色は通常と同じ、ネイビーまたはグレーで構いません。ネクタイについてはシルク素材のネクタイでも問題なく使えますが、ウールタイといって起毛したウール素材のネクタイを締めると、スーツと同じ生地感になるので統一感のあるコーディネートとなります。
コートはシンプルで上質なものを
秋冬はスーツの上にコートを着用することも多いでしょう。オススメは、チェスターコートと呼ばれるデザインのコートです。チェスターコートは、もともと格式の高い形状のコート。コートの襟がジャケットと同じ形状になっており、着用すると品のある見た目になります。明るい色味のコートもありますが、まず一着お持ちになるのであれば、黒かダークネイビーが使うシーンを選ばないのでオススメです。
また、コートは洋服の中でももっとも生地面積が大きいアイテムなので、着用すると生地の光沢や雰囲気がダイレクトに伝わります。そのため、シンプルで上質なものを選びましょう。
まとめ
今回のコラムでは、税理士、公認会計士の服装についてお伝えするとともに、「シーンごとの最適な服装」についても解説いたしました。
今回、ご紹介した内容は以下の通りです。
・税理士・公認会計士の服装は信頼を得るが目的
・対外業務は、スーツが基本
・事務所内での服装は、スーツではない時にも清潔感を大切に
・会食・パーティーでの服装は、スーツスタイルに小物アイテムでアレンジを
・春夏の服装では、軽装であっても品格を保つこと
・秋冬の服装では、スーツの生地を変えることで変化を持たせること
このコラムが税理士、公認会計士が信頼を得られる服装についての参考となりましたら幸いです。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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