オーダースーツ 銀座英國屋コラム深みと気品に満ちあふれる紺|銀座英國屋オリジナル生地「エレガントブルー」をご紹介
深みと気品に満ちあふれる紺|銀座英國屋オリジナル生地「エレガントブルー」をご紹介
スーツの基本の色柄といえば「紺無地」。
様々な書籍、雑誌やウェブサイトで、ビジネスにおいてはじめに揃えるべき一着として紹介されています。日常的にスーツをお召しになる方のほとんどが、紺無地のスーツをお持ちなのではないでしょうか。
銀座英國屋では、そんな紺無地のオリジナル服地を2016年に開発しました。
その名も「エレガントブルー」。では、発売以来ご好評をいただいてきたこのエレガントブルーは、一体どのような生地なのでしょうか?
今回の記事では、この英國屋オリジナル服地「エレガントブルー」についてご紹介いたします。
あらかじめ流れをお伝えしますと以下のようになります。
・エレガントブルーとは?
・エレガントブルーの特長
・バワー・ローバック社について
それでは早速見ていきましょう。
エレガントブルーとは?
エレガントブルーは、2016年に銀座英國屋が開発したオリジナル服地です。
色柄は「紺無地」で、英国の老舗服地メーカー「バワー・ローバック社」に別注したオリジナルカラーを採用した、高品質ウーステッドの生地となっています。
スーツの王道 ”紺無地”
「スーツは紺に始まり、紺に終わる」。
スーツを購入する際、また仕立てる際には必ずと言ってよいほど、聞かれる言葉です。
それほどまでに紺は基本の色であり、中でも「紺無地スーツ」は、あらゆるスーツの中で最も普遍的なスタイル。コーディネートの幅も広く、シーンを選ばないため何着持っていても困りません。
また、紺無地はそのシンプルさゆえに生地の質や縫製のクオリティの違いが現れやすい色柄でもあります。
エレガントブルーは、厳選された素材を深みのある英國屋オリジナルカラーで染め上げたことで、どのようなシーンで着用しても決して見劣りすることのない、特別感のある一着に仕立てることができます。
エレガントブルーの特長
ここからは、エレガントブルーの具体的な特長についてご紹介いたします。
滑らかで高級感のある手触り
エレガントブルーの最大の魅力はその手触りにあります。
super180’sのウールにカシミヤをブレンドすることで、ウールだけでは生み出せないしなやかさと滑らかさをもった生地に仕上がりました。
繊細な生地は縫製の難易度を上げてしまいますが、その分ドレープの美しさや、着用した際のストレスの少なさに繋がります。
ぜひ店頭でお手に取り、その手触りを体感していただければ幸いです。
220g/mの軽い着心地
エレガントブルーの重さは1mあたり220gと、非常に軽いウェイトで織られています。
これは真夏用のスーツ地にも匹敵する重量ですが、この軽さと生地のしなやかさが相まって、一日中着用しても肩こりや疲れが出にくくなることが魅力の一つとなります。
また、細身で薄手のスーツが主流となった現代において、軽やかさはモダンで洗練された印象を醸し出します。
生地の手触りや色だけでなく、その重さからも、他のスーツとの違いを生み出すことができるのがエレガントブルーのもう一つの魅力です。
オールシーズン対応
エレガントブルーには、さらに魅力が加わります。それは「着用できる期間の長さ」です。
生地の軽さや、季節感の出にくいオーソドックスな質感は、真夏のきわめて暑い時期を除けばほぼ一年中着用することが可能で、ここ一番の商談や急な会食、パーティからお子様のお受験まで、あらゆるイベントにも対応出来るのがエレガントブルーです。一着もっておくと重宝すること間違いありません。
バワー・ローバック社について
エレガントブルーは、英国の服地メーカー「バワー・ローバック社」に別注をかけたオリジナル商品です。ここからは、バワー・ローバック社についてご紹介いたします。
バワー・ローバックの歴史
バワー・ローバック(Bower Roebuck)は、紳士服の生地生産の聖地である英国のハダースフィールドで1899年に創業しました。
伝統の地に拠点を構える老舗でありながら、明るい色を使ったカラフルなコレクションや斬新な色の組み合わせを用いた生地も多く開発しており、常にクリエイティブな発想を持ち続けているブランドです。
特に紡績技術の開発においては世界トップレベルのものがあり、1974年にsuper120’sの生地を世界で初めて織り上げた企業としても知られています。また、現代においても近代的な設備を用いて安定した品質の生地を世界中に供給し続けています。
英国初のRWS認定服地ブランド
環境問題が叫ばれる昨今、サスティナビリティは服飾業界においてもやはり重要なテーマの一つです。
羊毛製品の製造、販売を持続可能なものとするため、自然環境や動物への配慮などの水準を定めた世界基準に「RWS(Responsible Wool Standard)」というものがあります。
RWS認定を受けた企業や製品は、羊のストレス軽減はもちろん、牧草地や生地生産工程での環境負荷が少ないことを意味します。
実はバワー・ローバックは、イギリスのアパレル関連企業のうち、このRWSの認定を受けた最初の会社です。
紳士服の生地で革新を続けるローバック社は、これからも服飾関連企業の模範として世界をリードする存在となってくれるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では英國屋オリジナルのスーツ生地「エレガントブルー」についてご紹介いたしました。
エレガントブルーの特徴をまとめますと以下のようになります。
・なめらかな手触り
・220g/mの軽い着心地
・オールシーズン対応
今回の記事が皆様のスーツ選びの参考となりましたら幸いです。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
最近の投稿
-
2024年11月16日
大学入学式のスーツはどう選ぶ?男性向けに選び方と着こなし方を解説
-
2024年11月8日
モーニングコートはいつ着る?燕尾服との違いと着こなしマナーを解説
-
2024年10月28日
ブラックスーツとは?ダークスーツとどう違う?着こなし方を解説
-
2024年10月21日
燕尾服とは?着る場面や着こなし方をわかりやすく解説
-
2024年10月12日
ボタンダウンシャツとは?着こなしの注意点とオススメのコーデを紹介