オーダースーツ 銀座英國屋コラムダロウデイルのオーダースーツ生地は200年の時を超えて英国文化を現代に際立たせる
ダロウデイルのオーダースーツ生地は200年の時を超えて英国文化を現代に際立たせる
数ある英国オーダースーツ生地ブランドの中で、ダロウデイル(DARROW DALE)は200年の歴史を刻んできた老舗の中でも別格とされています。しかも、英国ファッションの現在進行形ブランドとして、第一線で活躍する英国ブランドです。
英国服飾文化の伝統が持つ味わい深い品格を、現代のビジネスシーンに溶け込ませるダロウデイル。今回の記事ではそんなダロウデイルから発信される生地の、魅力と特徴について紹介します。
目次
老舗の中の別格ダロウデイル(DARROW DALE)とは?
ダロウデイル(DARROW DALE)は英国ジェントルマンスタイルを代表するような、格調高いデザイン性に加えて、イングリッシュドレープ(胸から腰にかけての美しいくびれ)の表現に欠かせないハリとコシが素晴らしい「ザ・英国生地」です。
その所以は経糸、横糸ともに双糸(2本の糸を撚り合わせた糸)を使用していることにあります。
ミル(織物工場)に始まりマーチャント(生地商社)として飛翔
ダロウデイルは遡ること200余年の1819年、英国織物の聖地であるヨークシャー州ブラッドフォードで創業されたミル(織物工場)から始まったブランドです。
現在では商社機能を持つマーチャント(生地商社)として、英国クラシックを表現する生地を自由自在にプロデュースしています。
天の恵みと人のこだわりが生み出すダロウデイルの高品質
ヨークシャーの恵みと讃えられる良質な天然水を惜しみなく使い、熟練職人たちがこだわりを注ぎ込んだ数々の工程の末に生まれるウール織物の品質は英国でも最高水準と謳われて、紳士に愛用され続けてきました。
テーラーばかりかデザイナーも注目するクオリティ
伝統的な英国テイストのデザインと高いクオリティの生地を安定して供給するダロウデイルは、サヴィル・ロウに軒を並べる名門テーラーがこぞって使用してきましたが、
しかしそれだけではなく、クラシックと対極にいるはずのトレンドとモードを追いかける一流デザイナーブランドからの引き合いも跡を絶ちませんでした。
ピュアウールの織物以外にも、ウールカシミヤやウールモヘヤなどの高級獣毛素材とのブレンドにも長けており、コレクションに彩りを加えています。
そのため、スタンダードな英国柄が中心ではあっても古臭い感じはまったくなく、常に飽きが来ないコレクションのラインナップを見せてくれるのがダロウデイルの強みです。
揺るぎないクラシックの王道を貫くダロウデイル
多くの英国オーダースーツ生地ブランドは、英国服飾文化の伝統を大切にしており、その中でもダロウデイル(DARROW DALE)は特にクラシックパターンを尊重し、毎シーズンのコレクションに反映してきました。
揺るぎない王道クラシックを貫き続けた2世紀
200年という長い歴史の中では、老舗の英国ブランドの多くがトレンドの影響を受けて、アヴァンギャルドやサイケデリックに寄っていき、クラシックな領域が手薄になることもありました。
しかしダロウデイルはどんなときも、クラシックを中心に据えてきた揺るぎないスタンスにより、世界の関係者から一目を置かれる存在となり、だからこそ200年もの時が流れても、生地ブランドのライフサイクルが終焉を迎えることはなく、未来に向かって鼓動を続けているのです。
ダロウデイル(DARROW DALE)の生地の特徴
ダロウデイルの生地は、繰り返しになりますが英国テイストそのものです。だからといって200年前と同じ柄を作っているのかといえば、そんなことはありません
時代を反映してミリ単位で変化、進化するクラシック
柄のデザインは典型的な英国調の伝統柄を扱いますが、クラシックの品格を保ちつつ、時代に合わせて微妙に変化し続けています。
ストライプのピッチ(間隔)のミリ単位やそれ以下の変化、チェック柄のメリハリの程度、色彩の強弱や明度、表面の仕上げの効果や打ち込みの度合い(目付:生地1メートルの重量)などが、実は時代によって変化します。
また、若手のテキスタイルデザイナーを起用する事により、モダンな衣装力も併せ持っております。だからこそ、ノスタルジックにはならず、現代感覚で着こなせるクラシックスーツとして仕立て上がるのです。
時代を超えて長く着られるサステナブルなクラシックスーツ
生地にハリとコシはあっても決して固いわけではなく、むしろしなやかで柔らかい弾力性がある快適な服地です。最適な糸番手をチョイスすることにより、見た目は凛としつつ着心地は優しく、リラックスして勝負の場に臨めるスーツとなります。
前述したとおり縦横とも双糸を用いる事により、着崩れしにくく、長年の愛用に耐えられるタフさも持ち合わせたクラシックな生地です。そのタフさに加えて、柄行きの普遍性からも流行に左右されません。
まさに息が長い、サステナブルなクラシックスーツといえるでしょう。
ダロウデイル(DARROW DALE)がおすすめな人
ダロウデイルをおすすめしたい人とは、伝統と革新、格調と洒脱感という、ともすれば相容れない要素をどちらも身につけたい人たちです。
その気持は決して矛盾ではありません。そういうダブルエッジを持つファッションこそ現代的です。実際に世間から一目置かれている多くのエグゼクティブが、その境地を普段から体現しています。
さいごに
英国の伝統をこれまで守り続け、これからの100年、200年と守り続けることができるのは、ダロウデイル(DARROW DALE)のように「変わることなく変わっていく」ブランドだといえるでしょう。
そんな英国の永遠の老舗ともいえるダロウデイルの生地に、実際に触れてみたい気持ちになったみなさんは、私たち銀座英國屋においても取り扱っていますので、ぜひお気軽にお声かけください。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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