オーダースーツ 銀座英國屋コラムクラシックコンサートに出かける前に|装いのポイントとおすすめの服装
クラシックコンサートに出かける前に|装いのポイントとおすすめの服装
クラシックのコンサート。それは時と空間を超えて、心に響く音楽を体感する至福のひとときです。コンサートホールの荘厳な雰囲気、舞台上のアーティストたちの情熱的な演奏、そして自身の心の中に湧き上がる感動。そんな特別な時間を迎えるにあたり、何を着て行ったらいいのか迷ったことはありませんか?
実際、コンサートに行く際の服装について迷っている方は少なくありません。かつては厳格なドレスコードが求められる場もありましたが、現代のコンサートホールではそれが緩和されています。しかし、それだけに「どれが適切なのか」という判断が難しくなってきたのも事実。ちょっとした非礼やマナー違反を避けるためにも、適切な服装選びは欠かせません。
この記事では、クラシックのコンサートに足を運ぶ際の服装のポイントを解説しています。
あらかじめ流れをお伝えしますと以下のようになります。
・現代のコンサートにおいてはドレスコードがないことがほとんど
・服装の目安はおしゃれなレストランで食事する時の服装
・体感を調整しやすい服装がオススメ
・着心地がよく、着慣れたものを選ぶ
・音の出やすい素材は避ける
・高さのある帽子は座席では外す
・香水は控えめに
・鑑賞の機会を生かしておしゃれを楽しむ
・クラシックのコンサートにおすすめの服装
今回の記事が、皆様が自信を持って会場に出向き、快適にコンサートを楽しむための参考となりましたら幸いです。
それでは早速みていきましょう。
クラシックのコンサートに行く際にオススメの服装
まず、最初にクラシックのコンサートにオススメの服装を2つほどご紹介いたします。
ジャケット&スラックス
まず1つ目は、「ジャケット&スラックス」です。
いわゆるジャケパンと呼ばれるスタイルですが、程よいフォーマルさと品の良さはコンサートに最適です。ネクタイはコーディネートしなくても基本的には問題ありません。
ビジネスライクに革靴を合わせても良いですし、ランチコンサートのように比較的カジュアルな場合は、デニム(もしくはチノパン)にスニーカーを合わせても良いでしょう。
コンサート以外でも使い勝手のいいスタイルですので、1セット揃えておくと重宝します。
スーツスタイル
コンサート2つ目はスーツスタイルです。
平日の夜に開催されるイベントなどで仕事終わりにコンサートに行く場合でも、着替える手間なく会場に向かうことができます。
ビジネスの世界を忘れ、気分をリフレッシュしたい場合は、ネクタイを取り替えたり、ポケットチーフを差してみるのもオススメです。
現代のコンサートにおいてはドレスコードがないことがほとんど
また、現在、クラシックのコンサートや、それらが開催されるホールにおいてはドレスコードがないことがほとんどです。例えばサントリーホールや新国立劇場といった都内の大規模なホールでも、ドレスコードは基本的に設けられていません。
つまり、よほど特殊な催しを除けば私服で会場に出向いても構わないということです。あまり肩肘張らずに、いつもどおり出かけましょう。
心配であれば会場や主催者のホームページなどを確認する
もしどうしても心配であったり、正装が必要と思われるイベントの場合は、会場や主催者に確認しても良いでしょう。
公式ホームページやSNSでは、多くの場合で最新の情報や注意事項なども記載されています。確認することで”何を着ていけば良いのか”の迷いを解消するだけでなく、深くコンサートを楽しむための参考になるかもしれません。
不安が残っているとせっかくのコンサートも集中して楽しむことができません。心配な場合は気軽に問い合わせてみることをおすすめします。
クラシックのコンサートに出向く装いのポイント
クラシックのコンサートにおいては、特定のドレスコードが存在するわけではありませんが、一定のマナーやエチケットを守ることで、より深く公演を味わい充実した体験にすることができます。
ここからは、クラシックのコンサートに出向く際の装いのポイントを確認していきましょう。
服装の目安はおしゃれなレストランで食事する時の服装
クラシックのコンサートに出かける際の服装の目安に、「おしゃれなレストランで食事するときの服装」というものがあります。
ダメージジーンズや、踵のないサンダルといったカジュアルすぎるアイテムは、場違いな雰囲気になってしまいますし、逆にタキシード、イブニングドレスなどの正装ではフォーマルすぎて返って浮いてしまいます。
カジュアルすぎず、かつフォーマルすぎない程よくドレッシーな服装であれば自然に会場の空気感と馴染んでくれます。
体感を調整しやすい服装がオススメ
現代のコンサート会場はほぼ100%空調を使用していますが、会場に到着して室温が予想と違うというのはよくあることです。
寒がりの人は薄手のカーディガンや、ストール、膝掛けなどを用意しておくと安心です。逆に暑がりであったり、汗をかきがちな人は中に薄手の衣服を着用し、必要に応じて上着を脱げるようにしておきましょう。
また、初めは快適に感じても、公演の途中で室温の感じ方が変わることもあります。できるだけ柔軟に体感を調整できる用意をしておくのがオススメです。
着心地がよく、着慣れたものを選ぶ
多くのクラシックのコンサートでは、開演から終演までおよそ2時間ほどかかります。また、コンサートホールはライブハウスやライブバーと異なり、体勢を変えたり途中退席しづらい環境です。間の休憩があるとしても約1時間同じ席に座りっぱなしということになります。
そのため、クラシックのコンサートには着心地が良く着慣れている服を着ていくことをおすすめします。動きにくかったり窮屈すぎる服、普段着ないようなスタイルの服はストレスとなり、集中して鑑賞することができません。
着心地の良さも音楽を楽しむための重要な要素です。
音の出やすい素材は避ける
コンサートでは、最小の音や動きでも隣の人に気を使わせてしまうことがあります。特にクラシックのコンサートでは、演奏に集中するための静寂が大切です。
金属を使用したものやレザー素材、シャカシャカと音が鳴るポリエステルなどはできるだけ避け、少し動いても音がなりにくい素材を選ぶようにしましょう。
高さのある帽子は座席では外す
室内での帽子着用に関して明確なエチケットは存在していませんが、少なくとも座席にて後ろの人の視界を遮り、鑑賞の邪魔になるほど大きな帽子をかぶることはマナー違反です。
座席についたら、ハットなど高さのあるものや装飾がついた帽子は外すようにしましょう。
香水は控えめに
香水はつけても問題ありませんが、いつもより控えめにすることをおすすめします。香水がきついと長時間隣に座っている隣の人の迷惑となるほか、自分自身も気分が悪くなってしまうこともあります。
また、喫煙者の方は衣服や持ち物にタバコの臭いが染み付いていないか確認するのを忘れないようにしましょう。
鑑賞の機会を生かしておしゃれを楽しむ
せっかくのコンサートの機会ですから、普段できないようなおしゃれをしてみるというのも楽しみ方のひとつです。
ビジネスウェアは仕事を円滑に進めるための道具ですから、華やかなものや、凝った装飾が施されているものは適しません。普段着たくても我慢している色柄の服であっても、プライベートであれば気にせず着用することができます。
おしゃれも鑑賞体験の一部として取り入れれば、コンサートの新しい楽しみ方を見つけられるかもしれません。
まとめ
クラシックのコンサートは、時代とともに多様化している現代の文化の中でも、特別な空間と時間を提供してくれる場所です。その特別な空間での鑑賞体験を最大限に楽しむための服装には、形式ばったものではなく、自分らしさを忘れずに、他のお客さんと共有する空間を尊重することが大切だといえます。
記事のポイントを改めてまとめますと以下のようになります。
・現代のコンサートは基本的に私服でよい
・服装の目安はおしゃれなレストランで食事する時の服装
・体感を調整しやすい服装がオススメ
・着心地がよく、着慣れたものを選ぶ
・音の出やすい素材は避ける
・高さのある帽子は座席では外す
・香水は控えめに
・鑑賞の機会を生かしておしゃれを楽しむ
・ジャケパンスタイルやスーツがオススメ
今回の記事が、皆様がコンサートに行く際の参考になりましたら幸いです。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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