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普通のスーツじゃダメなの?WEB会議における信頼を得られる装い

新型コロナウイルス感染症の影響で、WEB会議を導入する企業が増えています。WEB会議での装いは、以下の2点を考慮して信頼を得られるように配慮しなければなりません。

・肉眼より暗く映ってしまう

・胸よりも上だけが切り取られて表示されてしまう

今回のコラムは、WEB会議で信頼を得るための装いについて解説しています。特に目上の方や取引先との会議など、「信頼」を大切にしたいWEB会議の際のご参考にしていただきたいと思います。

WEB会議とは

WEB会議は、昔でいうところの「テレビ会議」とは少しニュアンスが違います。テレビ会議というと、A社の会議室とB社の会議室をつないで、2つの離れた場所で1つの会議ができるしくみのことを指すことが多いようです。つまり、テレビ会議では会社にいることが想定されているわけです。

それに対してWEB会議は、家の中やカフェ、シェアオフィスなどで、基本は1人ずつが会議に参加するしくみのことを指すことが一般的です。つまり、必ずしも会社にいるとは限らないわけです。特に「リモート会議」と呼ぶ場合は、それぞれ自室の中からzoomやskypeなどのアプリを使って行う会議を指す場合も多いようです。

コロナ禍でWEB会議の頻度が一気に増えた

新型コロナの影響下で、国や都道府県が「リモートワーク」を推進したことをキッカケに、これまで取り組んでいなかった企業にもWEB会議は急速に浸透しました。実感としてWEB会議をやるようになった(リモートワークが増えた)と感じている方は大勢いらっしゃると思いますが、まずはデータから現状を確認してみましょう。

テレワークに関してこのようなデータがあります。

“2020年6月時点のテレワーク利用率は、東京都33%、神奈川県27%、埼玉県23%、千葉県23%と高い傾向にある。”

出典:国土交通省

https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001361258.pdf

要するに、すでに3割前後の会社で、テレワークを実施済みだということです。この傾向はコロナ前から始まっていましたが、コロナ禍で急速に進行し、特に自粛要請時期にはさらに顕著になりました。

また、「今回の感染症の影響下において、経験した働き方」として以下のようなデータもあります。

・テレワーク:10.5%

・テレワーク中心:11.0%

・定期的にテレワーク:6.9%

・基本的に出勤(不定期にテレワーク):6.1%

出典:国土交通省

この統計からも、やはり3割程度の方がテレワークを経験しているという数字が出ています。

テレワークの悩み

しかしそうなると、プライベートと仕事との切り分けが難しいという懸念もあります。こちらもデータを確認しておきましょう。

リモートワークをしている全国の男女961人を対象に「リモートワークの悩みに関する意識調査」を実施した結果です。

・リモートワークをするうえで悩みがある

 – YES:84.3%

出典:株式会社ビズヒッツ

リモートワークには満員電車や長時間の通勤から開放されるのなどメリットも多そうです。しかし多くの方が思っていた以上に、リモートワークの悩みは広く、そして深刻なようです。以下のようなデータもあります。

「リモートワークの悩み」として

・2位:コミュニケーションがとりにくい(139名)

・6位:オン・オフの切り替えが難しい(134名)

・10位:WEB会議で映る部屋(13名)

※n=180(複数回答)

出典:株式会社ビズヒッツ

要するに、新しい仕事スタイルにまだ慣れていないというのが浮き彫りになった形です。実際、家でリモートワークする時の服装も、まだ試行錯誤をしているという方がほとんどだと思います。 そこで我々スーツのプロが、仕事相手から信頼を勝ち得るための正しいWEB会議の装いを、ご提案したいと思います。

ジャケット

さてここから、WEB会議の時のスーツの着こなしについてアドバイスしていきます。

まずジャケットの色は、紺系・グレー系がお勧めです。ただし、ダークトーンというよりも、少し明るめの色がいいでしょう。モニターを通すと肉眼よりも暗く映りがちだからです。

ライト次第にはなりますが、濃紺・ダークグレーのジャケットは真っ黒に見えてしまうケースが多いのでお勧めできません。スタジオでの写真撮影時も、ライト・レフ版を使い、かなり強いライトを当てて撮るのは、この理由からです。このため、直接見た時には「ちょっと明るいかも?」と思えるくらいの明るめの紺・グレーがお勧めです。

柄については、太いストライプなどを避ければ、特に問題ありません。

ベスト

秋冬にWEB会議に参加する際は、ベスト着用をお勧めします。一般的に「着席時にはジャケットの前ボタンを開ける」ことが、スーツ着用上のマナーです。しかしWEB会議の場合、胸よりも上だけが表示されるため、ジャケットの前ボタンを開けると、開いた胸元がより目立ってしまいます。とは言え前ボタンを留めたままにすると、今度は襟部分・首後ろに大きな隙間が生じ、「衿が抜ける」という現象が起きやすくなります。 「信頼を得られる装い」にするため、この問題を解決する着こなしが、「ベスト着用の上で、ジャケットの前ボタンを開ける」です。WEB会議の参加のみならず、直接人にお会いする際にも、ベスト着用の方がより信頼感が増して見えるので、まだお持ちでない方はぜひ一着はご用意しておくと良いでしょう。

ワイシャツ

様々な色のワイシャツを、モニター画面にどう映るか実験した結果、最も適していたのは白でした。顔映りの良さを考えた場合にも、写真撮影時に使うレフ版と同じように、顔を下から優しく照らす効果があります。ジャケットと同じく、ハッキリとしたストライプ(ロンドンストライプなど)は避け、白無地or白の織柄がお勧めです。

ネクタイのススメ

WEB会議こそ、ネクタイを締める。

「信頼を得られる装い」という意味では、WEB会議でこそ、ネクタイを締めるのがお勧めです。WEB会議では胸より上が切り取られ、首元が強調されるためです。どれだけ襟の立っているワイシャツを着たとしても、ネクタイを締めている以上には信頼を得られません。

・信頼を得るならネクタイ

ネクタイを締めない装いを、色々と試してみました。ワイシャツの襟が立ちやすいように、首回りを若干小さくしたり、少し襟腰(襟の高さ)を高くしたり、ボタンダウンにして、襟が開きすぎないようにしたり、ネクタイの代わりとしてチーフを刺してみたり…。しかしどれも、残念ながら信頼を得られる装いには見えませんでした。

「せっかくのテレワークだからもっと楽したい」というご意見もあると思いますが、あくまでも「信頼を得られる装い」を求める場合、「ネクタイを締める」ことをお勧めします。

明るめの青系ネクタイ

ネクタイの色は、明るめの青系がお勧めです。青は冷静さ、知的さ、若々しさを連想させる色です。同系色として紺を試してみましたが、黒っぽく映ってしまいあまり良い印象にはなりませんでした。また水色は、白いシャツとのコントラストがつきにくく、ハッキリしない印象を与えます。やはり明るめの青系が一番でしょう。

明るめの赤のネクタイ

他には、明るめの赤いネクタイもお勧めです。情熱や、積極性、行動的なイメージを与えてくれるのが赤です。同じ赤でも、より濃くなると、リーダーシップのある強い印象になります。同系色として、ボルドー色(深く濃い赤)を試してみましたが、そこまでいくと黒っぽく映ってしまいダメでした。

柄の注意

太いストライプ、大きな柄は、ネクタイそのものに目が留まりやすく避けた方が無難でしょう。

少しでも楽にするなら

ジャケット

楽に着こなしたいなら、イタリアンテイストのスーツがお勧めです。肩パットが薄く、毛芯等も軽いもので作られているため、着心地も楽に感じられるはずです。ブリティッシュテイストとイタリアンテイストのスーツで、肩の印象を確認してみましたが、直接目で見るのと比べて大きな差はありませんでした。

・軽量仕立て

さらに軽くするならば、「軽量仕立て」もお勧めです。

軽いジャケットというと、アンコン仕立てが思い浮かぶ方も多いと思います。アンコン仕立てとは、「アンコンストラクティッド(構築的ではない)仕立て」の略です。通常ジャケットを仕立てるには、裏地・毛芯・芯地など、表には見えない様々な副素材を使用しますが、それらの副素材を省いたジャケットが軽量仕立てです。

銀座英國屋では、上記のアンコン仕立てもお仕立てできますが、「大見返し」という手法を使い、服地2枚にして胸周りを少し構築的にした「軽量仕立て」をお勧めしています。軽量仕立てで仕上げたジャケットは、通常のジャケットと比較して、重さは約3分の2になります。どうしても通常のスーツと比較すると和かな印象にはなりますが、一つの選択肢として覚えておいて損はないでしょう。

※現状(2020/11時点)、軽量仕立てのサンプルがあるのは、以下の店舗です。

銀座本店・赤坂東急店・オークラ東京店・あべのハルカス店・奈良近鉄店

もし、上記以外のお店でご要望がございましたら、ご予約フォームの自由記述欄や、お電話にてお伝えいただけましたら幸いです。

WEB会議の豆知識

WEB会議で信頼を勝ち取るためには、スーツ以外にも以下の点を工夫してみるとさらに効果が得られるはずです。

ライティング

WEB会議をやられたことがあればお分かりだと思いますが、部屋の明かりだけでカメラに映ると、かなり暗く見えてしまいます。実は顔の明るさを考えた場合、ライティングがとても重要なのです。ベストなのは、顔の高さにリングライト、眼の高さにカメラ、その下に画面という構成です。

色の印象は背景色に左右される

そもそも色の良し悪しは、周りの色によって変わります。WEB会議で、背景色が黒っぽい場合と白っぽい場合とでは、顔映りがまったく異なるのです。ただ多くの部屋は、白に近い色(ベージュ、クリーム色)であるため、このコラムでは「白に近い色」が背景色になっていることを前提に書いています。もし自室の壁の色が白ではない場合は、一度モニターに映る顔やスーツの色を確認してみてはいかがでしょうか。

仮想背景はなるべく避ける

仮想背景を使用すると、どうしても若干チラチラしてしまいます。そのため会話の内容への集中を阻害してしまう恐れもあります。このような理由から、仮想背景は避けることをお勧めします。

もし仮想背景をご利用したい場合は、グリーンスクリーンをご用意いただくのがお勧めです。グリーンスクリーンがあれば、チラツキが大幅に改善されるからです。大掛かりなスクリーンを用意する必要はなく、100円ショップで売っているような黄緑色のフェルトでも十分です。 また「信頼を得る」ことを前提に考えると、不要なものの映り込みは避けたいところです。お部屋の中にある不要なものを見えない場所へ移動させたり、またカメラの角度を調整することも検討してみましょう。

まとめ

いかがでしたか?WEB会議での信頼を得られる装いのコツがお分かりいただけたかと思います。

またきちんとした装いをする事で、集中力ややる気もアップします。家からリモート参加する時には、仕事への切り替えスイッチとしても、ここで取り上げたような方法でスーツを着こなすことがオススメです。

もしWEB会議で着用するスーツをお仕立てしたいという場合は、無料でオーダーの体験ができるサービスも好評をいただいております。よろしければお気軽にご利用ください。

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銀座英國屋では、無料オーダー体験を実施しています。

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