オーダースーツ 銀座英國屋コラムテーラー&ロッジのオーダースーツ生地は紳士のスタイルを目指す者が立ち返るべき原点

テーラー&ロッジのオーダースーツ生地は紳士のスタイルを目指す者が立ち返るべき原点

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紳士のスーツファッションというものは性質上大き違いが出しにくく、個性を表現しにくいファッションでもあります。そんな中、特に目立ちたいわけではなく、大人の紳士として見られたいと考える人も多いでしょう。

その考え方には、テーラー&ロッジ(Taylor&Lodge)のオーダースーツ生地で仕立てたスーツはまさに適任です。英国の伝統を背負った老舗としてオーダースーツの何たるかを知り尽くしたブランドであり、紳士を目指す人の目的は達成するでしょう。

今回の記事ではそんな英国生地ブランドであるテーラー&ロッジの伝統と歴史を紐解きながら、その魅力について紹介します。英国文化を身にまといたいと考えるみなさんは、ぜひ参考にしてください。

テーラー&ロッジ(Taylor&Lodge)とは?

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日本語でスーツは「背広」もしくは「紳士服」です。ただし、本来の「紳士が着るべき服」というコンセプトが薄れてきて、残念ながら男性用の洋服というシンプルな意味にとられるようになってきたことは否めません。

背広の語源は「背が広い服」から来たという説もありますが、サヴィル・ロウ(Savile Row)およびシビル・クロージング(civil clothing)が訛った説が有力とされています。

サヴィル・ロウは英国ロンドン北部にある名門テーラーが軒を並べる街であり英国紳士が愛用する街です。また、シビル・クロージングとは市民の服という意味です。市民社会に暮らしている良識ある人、つまり「紳士」の服装です。

そういう語源からしても、スーツは紳士の服と考えたいものです。

そして、紳士服本来の意味を丁寧に織り込んできたのが、テーラー&ロッジ(Taylor&Lodge)です。

テーラー&ロッジは150年近い間、製法にこだわりを貫いてきました。それは着る人がどのようなシチュエーションにあっても、周囲の人たちに快い印象を与える服を実現するためのこだわりです。

テーラー&ロッジ(Taylor&Lodge)の歴史

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英国はヨーロッパの中でも昔から繊維産業の中心地でした。そしてビスポークテーラーの本場としても200年を超える歴史があります。ヨークシャー地方から世界に向けて送り出されている繊維製品は国際的に高い評価を得ています。

ウエストヨークシャー南西部のハダーズフィールは、マンチェスターとリーズの間に位置する毛織物の聖地。イタリアのビエラと日本の尾州一宮と並び、世界3大毛織物産地のひとつに数えられています。

気候的には高湿度で、ペナイン山脈に源流を持つコーン川が生み出す良質な水が羊毛紡績や仕上げに適しています。産業革命が起こってからは、毛織物工業の中心地として発展しました。

その恵まれた地に1883年、テーラー&ロッジ(Taylor&Lodge)は生まれ、創業以来、最高級のオーダースーツ生地を世界中に発信し続けています。

また、ロンドンの名門テーラーからはもちろんとして、世界のファッションをリードするフランスやイタリアのトップデザイナーからも選ばれる、大御所の生地ブランドが「テーラー&ロッジ」です

テーラー&ロッジ(Taylor&Lodge)の生地の特徴

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テーラー&ロッジの生地は英国の伝統そのままの格調高いテイストを、高い品質で丁寧に織り上げたオーダースーツ生地です。

世界中から高い評価を受けてきたテーラー&ロッジ(Taylor&Lodge)の生地のクオリティは、原料の質の高さや仕上げ技術の確かさによって支えられていますが、かつてテーラー&ロッジは、ドブクロスと呼ばれる古い形式の低速織機にこだわっていました。

しかし高速織機を用いていても、速度を調整しながら織れば低速織機と同じ効果が得られることを発見し、現在では高速織機を使用しつつ、織るスピードを抑制して味わい深い高品質な生地を製造しています。

仕上げや整理工程にも大変なこだわりをもっていて、ペーパープレスという昔ながらの伝統技法を、一部の生地の製造プロセスで使っていますが、これは水を含んだ生地の間に5mmの厚さの紙をジグザグに挟み込んで、そこに電流を流しながら油圧で重しをして一昼夜置くという手間がかかる方法です。

織機の織り方も時間がかかり、仕上げも手間のかかる手法なので効率面は悪いのですが、仕上がりの差は圧倒的です。

ハリとコシに恵まれた弾力性がある生地は艶やかでなめらかでもあり、それがテーラー&ロッジ以外のブランドでは真似できない持ち味となっています。効率よりも品質を優先する姿勢が逸品というほかありません。

テーラー&ロッジは現代ファッションのリーダーともいえるイタリアのトップブランド(エルメネジルド・ゼニア、キートン、ブリオーニなど)も高く評価され、オーダースーツ生地の市場では、最上級のグループに入ります。

テーラー&ロッジ(Taylor&Lodge)がおすすめな人

テーラー&ロッジは、英国テイストのスーツスタイルが好きで、品格があって丈夫な生地でオーダースーツを仕立てたいみなさんに特におすすめです。

ちなみにイタリア的な柔らかな生地が好きな人は、ともすれば英国生地は打ち込みが良い分、硬くて苦手と感じる場合もあるでしょう。

しかしテーラー&ロッジ(Taylor&Lodge)の生地は打ち込みが良い上に、硬さを上回る弾力性としなやかさがあるので、手に触れるとイタリア生地ファンでも気に入ることが多い生地です。

さいごに

英国の伝統の良い部分を、時代が変わっても製品に脈打たせてきたテーラー&ロッジ(Taylor&Lodge)は、トレンドを超越して長く愛用できるオーダースーツを仕立てることができます。

普遍的な紳士の「背広」を仕立ててみたいみなさんは、ぜひテーラー&ロッジを次回のオーダー生地選びに検討してみてください。

私たち銀座英國屋は、もちろんおすすめオーダースーツ生地ブランドとして取り扱っています。ぜひお気軽にお立ち寄りください。

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監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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