オーダースーツ 銀座英國屋コラム【オリジナル生地】銀座英國屋A/Wシーズンの定番「プリンスグレー」をご紹介!
【オリジナル生地】銀座英國屋A/Wシーズンの定番「プリンスグレー」をご紹介!
グレーは、ネイビーと並んで代表的なスーツの色の一つです。
ライトグレーからダークグレーまで様々な明るさの色があり、柄についても無地、ストライプ、チェックと多くのバリエーションが存在します。
数あるグレーのスーツの中で、最も万能で基本的とも言えるのが「ダークグレーの無地」です。銀座英國屋では、そんなダークグレー無地のオリジナル服地を販売しています。
その名も「プリンスグレー」。
今回の記事では、英國屋オリジナル服地「プリンスグレー」についてご紹介いたします。
なお、本記事の流れを先にお伝えしますと以下のようになります。
・プリンスグレーとは?
・プリンスグレーの特徴
・ドーメル社について
それでは早速見ていきましょう。
プリンスグレーとは?
プリンスグレーは、老舗服地メーカー「ドーメル社」に別注をかけ、2016年の秋冬シーズンに発売された英國屋のオリジナル服地で、色柄は「ダークグレー」「無地」です。
素材と色合いにこだわったこの商品は、発売以来ご好評をいただき、現在では英國屋の秋冬の定番として定着しています。
名前の由来
プリンスグレーは日本語に訳すと、「王子のグレー」。
オリジナル服地開発のために毎年ロンドンを訪れているバイヤーが、ビッグベンやバッキンガム宮殿など、ロンドンの印象的な風景に思いを馳せ「プリンスグレー」と名付けました。
イギリス伝統のスーツ「ダークグレー」
プリンスグレーはその名の通りグレーのスーツ地ですが、グレーの中でも黒に近い「ダークグレー」の生地となっています。
ダークグレーはイギリス伝統のスーツの色の一つであり、控えめながらも素材や仕立てにこだわりが現れる、まさに紳士の美学の象徴のような色です。
また、ビジネスをはじめ、パーティや会食、セミフォーマルの場でも活躍してくれる万能の色でもあります。
ダークネイビーのスーツと共にワードローブに揃えておきたい、紳士の必須アイテムと言えるでしょう。
プリンスグレーの特徴
適度に重量感のある生地
プリンスグレーの重さは1mあたり310g。薄手の生地が主流となった現代においては、
やや重たいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、この適度な重量感こそプリンスグレーの魅力でもあります。
ハリのある生地がスーツに必要な構築感を生み出し、着る人に重厚感をもたらします。
またその重厚感は信頼感につながります。信頼はビジネスシーンにおいて非常に重要な要素の一つです。
また、比較的シワになりにくいことも、メリットの一つと言えます。
薄くて軽い生地が主流になった現在、プリンスグレーを着ることで、適度な質量感をもつ生地の魅力を、改めて感じていただければ幸いです。
高級感のある光沢
プリンスグレーの素材は、ウール100%です。
上質なウールにしか生み出せない自然で上品な光沢をもち、ダークグレーの無地という落ち着いた色柄でも決して地味に見えることはありません。
光の当たり方によっても微妙な表情の変化を見せてくれます。ぜひ店頭にて実際にお手にとっていただき、その質感をご覧くださいませ。
ドーメル社について
プリンスグレーは、老舗服地ブランド「ドーメル」に初めて別注をかけた記念すべき商品です。
ここからは、ドーメル社についてご紹介いたします。
ドーメル社の歴史
ドーメル(Dormeuil)社は、1842年にジュールズ・ドーメルによって創業されたフランスのウールマーチャント(服地商社)です。1800年代後半になると積極的に世界進出をはじめ、1900年代以降、日本にもブランドを展開するようになりました。
創業以来、約180年にわたりクオリティの高い生地を提供し続け、現在では名実ともに世界トップの服地ブランドとして不動の地位を確立しています。
ドーメル社の生地
ドーメルは、ファッションとモードの発信地であるフランスに拠点を構えていますが、打ち出す生地のほとんどは、生地の聖地とも呼ばれるイギリスのハダースフィールドで織られています。
英国の伝統を基本としながら時代の潮流を反映した斬新な生地は、ドーメル社にしか生み出せない魅力があります。
また、そのファッション感度の高さから、クラシックスーツのテーラーのみならず、イヴ・サンローランやシャネルなど、世界中のラグジュアリーブランドもドーメルの生地を使用しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、英國屋オリジナル服地「プリンスグレー」についてご紹介いたしました。
プリンスグレーの特徴をまとめると以下の通りです。
・伝統的なダークグレーの無地
・適度な重量による重厚感
・自然で高級感のある光沢
今回の記事が、オーダースーツをお探しの皆様の参考になりましたら幸いです。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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