オーダースーツ 銀座英國屋コラムグローブス&リンドレーのオーダースーツ生地には英国本来のテイストが色濃く薫り立つ
グローブス&リンドレーのオーダースーツ生地には英国本来のテイストが色濃く薫り立つ
グローブス&リンドレー(GROVES&LINDLEY)とは英国紳士服の歴史をそのままカタチにしたような、英国らしさが際立つオーダースーツ生地ブランドです。テキスタイル業界のグローバル化が進む中で、頑固なまでの本来の英国テイストを貫いています。
今回の記事ではそんなグローブス&リンドレーの愚直なまでの英国らしさへのこだわりの魅力についてご紹介します。英国スタイルの王道にチャレンジしたいみなさんは、ぜひ参考にしてください。
目次
グローブス&リンドレー(GROVES&LINDLEY)とは?
グローブス&リンドレー(GROVES&LINDLEY)とは70年近い歴史を刻む伝統的な英国織物のマーチャント(生地商社)であり、そこから供給される英国テイストが色濃く薫り立つオーダースーツ生地ブランドでもあります。
グローブス&リンドレーは現在、スコフィールド&スミス(Schofield&Smith)グループのカットレングスビジネス部門を担っていますが、打ち出すコレクションはグローブス&リンドレーが昔から得意としてきた、打ち込みの良いザ・英国的な生地です。
英国生地本来のアイデンティティを織り込む
グローブス&リンドレー(GROVES&LINDLEY)のオーダースーツ生地は、最近では珍しいくらいのヘヴィウエイトとなっています。320〜360g/m(生地1メートルあたりのグラム数)という目付は平均的なオーダースーツ生地よりも40〜100グラムほど重いのです。
英国生地本来のアイデンティティを籠めて織り上げられる、ヴィンテージ並みの打ち込みがあるオーダースーツ生地といっても過言ではありません。
そんなグローブス&リンドレーは、サヴィル・ロウの名門ビスポークテーラーはもとより英国全土に、またフランス、イタリアをはじめとしたヨーロッパ全土に、そしてグローバルにと英国テイストのオーダースーツ生地を配給しています。
現場の声を反映して進化するコレクション
グローブス&リンドレー(GROVES&LINDLEY)のエージェントチームは定期的にビスポークテーラーやメゾン、アパレルメーカーなどの納入先のバイヤーを訪問します。
エンドユーザーと接して生の声を聞く彼らから、さまざまな意見をヒアリングして常にコレクションに反映し、定番的なスタンダードながらに見えても微妙に変化と進化を加えています。
時代に左右されないクラシックパターンと、柔軟にブレンドされる素材の対比
グローブス&リンドレー(GROVES&LINDLEY)のオーダースーツ生地の柄行きは、まさに英国クラシックの王道パターンといってよいでしょう。
グレンチェックやバーズアイ、ウィンドウペイン、ネイルヘッド、バンカーズストライプやチョークストライプほか、お馴染みの英国クラシックパターンが基本です。
もちろん前述の通り、時代に応じて微妙に変化していますが、トレンドに左右されずに長く着用できるのは間違いありません。
ただしオーダースーツ生地を構成する素材そのものは、実はウール100%だけでなく、シルクやリネン、モヘヤやカシミヤなどをブレンドしている銘柄も多く見られます。
それも2種類のブレンドだけでなく「三者混」と呼ばれる3つの素材をブレンドしたものもあります。見た目と打ち込みの良さはまさに英国調であっても、素材のブレンドテクニックはイタリアの製法の良いところも取り入れる柔軟さが窺えます。
メイド・イン・ハダーズフィールドの誇りと厳格な品質管理
最高品質の原料を選りすぐって製造されるグローブス&リンドレー(GROVES&LINDLEY)のオーダースーツ生地は、基本的に英国織物の聖地であるハダーズフィールドで織られます。
それを裏付けるように、すべてのグローブス&リンドレーのオーダースーツ生地の耳には、「MADA IN HUDDERSFIELD ENGLAND」の文字が誇らしく織り込まれています。
品質管理はその誇りに見合う厳格さを伴い、優れた品質を保証するために生産のすべての段階で二重のチェックが入るのです。
グローブス&リンドレー(GROVES&LINDLEY)がおすすめな人
現在のテキスタイル業界に目を向けると、マーチャント(生地商社)やミル(織元:織物工場)は全体的にグローバル化に向かっています。そのため、洗練された多様なオーダースーツ生地が潤沢に市場を賑わす状況です。
産地の違いによる個性も、ゆるやかにブレンドされて品質も安定し、選びやすくなってきています。その中で、より濃い英国テイストを求めるエンドユーザーにとっては物足りないと感じる場合もあるでしょう。
そんな人に、グローブス&リンドレーはうってつけです。これほど英国らしさを全面に出しているオーダースーツ生地は、グローバル化の流れの中で珍しいともいえるでしょう。
さいごに
時代の大きな流れの中で、変わっていくものと変わらず残り続けるものがあり、そのどちらにも意味があります。グローブス&リンドレー(GROVES&LINDLEY)は変わらない良さを持ったオーダースーツ生地ブランドです。
緩やかで現代的な英国テイストのスタイリッシュな良さとは別に存在する、ヘヴィウエイトのヴィンテージを彷彿とされるグローブス&リンドレーのオーダースーツ生地に興味をお持ちのみなさんは、ぜひ銀座英國屋にお越しいただいてお確かめください。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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