オーダースーツ 銀座英國屋コラムグランディ&ルビネッリのオーダーシャツ生地は歴史の糸を伝統で染め革新で織り上げる
グランディ&ルビネッリのオーダーシャツ生地は歴史の糸を伝統で染め革新で織り上げる
グランディ&ルビネッリは知る人ぞ知る、イタリアのオーダーシャツ生地ブランドです。世界的なトップブランドも顧客となっています。エルメネジルド・ゼニア、カナーリ、ブルックスブラザーズ、ポールスチュアートなど錚々たる顔ぶれです。
今回の記事ではそんなグランディ&ルビネッリのオーダーシャツ生地の魅力について、ご紹介します。イタリア製で上質なオーダーシャツの仕立てを検討しているみなさんは、ぜひ参考にしてください。
目次
30年間品質向上にこだわり続けたグランディ&ルビネッリ
グランディ&ルビネッリ(Grandi&Rubinelli)の織物工場は1992年に、レモ・グランディとウーバルド・ルビネッリの二人が中心となって設立されました。その際の彼らの目標は、イタリアで最高のシャツ生地を生産するという情熱的な夢の実現です。
また、その工場は当時では先進的なコンセプトを持っていました。優れたテクノロジーと絶妙な職人技を組み合わせ、人間関係や労働環境が常に良好であるように配慮され、調和の下に運営できる工場を目指すというものです。
2人の創業者はそれぞれが何年もの間、シャツテキスタイルビジネスの大手企業TESTAで働いてきました。高い専門性と卓越したプロデュースのノウハウを活かして、満を持しての独立起業だったのです。
品質を上げ続けるため、むやみに量産をしない製造哲学
職人のセンスとイタリアらしい表現を備えた個性的なブランドであるグランディ&ルビネッリ(Grandi&Rubinelli)は、2019年7月にC.TESSILE SpAグループの一員となり、さらに広い舞台で活躍を開始しました。
しかしここでもっとも重要な事実は、彼らが顧客を何よりも大切にして事業を進めていることです。それはやたら量産するのではなく、限定された生産量で妥協のない製造を優先することに反映されています。
揺るぎない自信と真摯な責任感によって、オーダーシャツ生地としての最高級の品質を絶え間なく探求してきた背景が、このブランドの今日の地位を築いたといえるでしょう。
グランディ&ルビネッリの工場は、最高級の糸から始まり、染色、織布、仕上げ、整理に至るまで、製造工程のあらゆる側面を注意深くコントロールしています。
伝統と革新の完璧な組み合わせを通して世界的に認められている、イタリアの卓越したシャツ生地の供給者といえるでしょう。
グランディ&ルビネッリのシャツ生地コレクションの特徴
グランディ&ルビネッリのシャツ生地は、織組織の構造や柄デザイン、色の研究に専念する精鋭開発チームによって、季節ごとのコレクションおよび最も要求の厳しい顧客に提供する製品が生み出されます。
グランディ&ルビネッリのオーダーシャツ生地の並外れた発色の良さと光沢を得るために使用されている糸は、最高品質の超長綿であるエジプトのギザコットン、スーピマコットン、海島綿などの超高級糸のみです。
とりわけWISICA(西インド海島綿協会)によって認定されたグランディ&ルビネッリの海島綿は、西インド諸島の限られた島でのみ成長する希少な素材となります。
すべての生産段階の綿密で継続的なマネジメントにより、世界中のテーラーや最高級ブランドまで、あらゆる種類の最も目の肥えた顧客のニーズを満たすことができる品質の生地となるのです。
グランディ&ルビネッリはコットン以外にも、リネン、シルク、カシミヤなどの天然繊維を、すべて最高クラスを選りすぐって使用しています。
グランディ&ルビネッリのサスティナビリティへの取り組み
また、すべての生地の仕上げ工程は自然環境に配慮されており、その取り組みは国際的に認められています。染色にも有害物質は一切使用されず、環境負荷を発生させていません。
また、綿100%の織組織を維持しながらも、伸縮性を確保する特殊なプロセスを導入して仕上げられたストレッチ生地も製造しています。
さらには市場のニーズに応えるために、驚くほど長持ちする生地やイージーケアの生地の開発に取り組んでいます。
過去のアーカイブへ敬意と向上への情熱
グランディ&ルビネッリのコレクションはすべて、新旧生地の膨大なアーカイブを活用する継続的な作業を通じて、開発チームによって制作されています。
コレクションの出発点は、新しい織組織の構造の研究です。次に柄デザイン、色と進められ、新しい仕上げプロセスを見つけてテストを繰り返します。
そうやってコレクションを迎えるたびに、色や手触りの微妙な変化や新しい織組織の構造を追加して、素晴らしい遺産を活かしつつ絶え間ない向上を実現しているのがグランディ&ルビネッリの強みです。
グランディ&ルビネッリの在庫管理プログラム
常に600パターン以上の異なる生地を利用できるグランディ&ルビネッリの在庫管理プログラムは、最も要求の厳しい顧客にとって理想的なツールです。定番的に流通する最高クラスの生地の在庫を、いつでも手に入れることができます。
200番双糸や170番双糸 、140番双糸、120番双糸などの上質なポプリン、ツイル、オックスフォードに加えて、リネン100%やコットンリネン生地、ジャカード織りやプリント、ニット調などのカジュアルな生地も在庫管理の範疇です。
グランディ&ルビネッリ(Grandi&Rubinelli)がおすすめな人
グランディ&ルビネッリがおすすめな人は、派手好みではなくベーシックでよいけれど、何か一味違うシャツや隠し味を持ったシャツが好きな人です。
たとえば一見ギンガムチェックに見えて、よく見ると絶妙に織り方が複雑でお洒落な生地などです。そういった類いの、近寄って初めて分かる凝った織組織などに強みを発揮するブランドといえるでしょう。
さいごに
ブランドがグランディ&ルビネッリ(Grandi&Rubinelli)はイタリアで30年の間、ひたすら品質の向上に取り組み続け、今後も一層のこだわりを持って製品を世に送り出すのは間違いありません。
糸の品質から柄や色にまで、こだわりを徹底するグランディ&ルビネッリの垢抜けた生地で、ぜひオーダーシャツを仕立ててみましょう。私たち銀座英國屋においても取り扱っていますので、ぜひお気軽にお声かけください。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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