オーダースーツ 銀座英國屋コラムドーメル15POINT7は究極の繊細な素材で再現する超軽量・超高密度の贅沢な生地

ドーメル15POINT7は究極の繊細な素材で再現する超軽量・超高密度の贅沢な生地

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英国伝統文化とフランスの感性が共存する、素敵なオーダー生地をプロデューズする世界的マーチャントのドーメル(DORMEUIL)。そのコレクションの中で、上位に位置づけられるオーダースーツ銘柄が15 POINT 7(フィフティーン・ポイント・セブン)です。

今回の記事では、そんなドーメルの15 POINT 7の魅力に迫ります。ドーメルファンならずとも、この最高水準の超軽量、超高密度の贅沢な生地に注目してください。

15 POINT 7(フィフティーン・ポイント・セブン)とは?

オーダースーツ・フルオーダースーツ・ドーメル・15 POINT 7

15 POINT 7(フィフティーン・ポイント・セブン)コレクションは、ドーメル(DORMEUIL)のオーダースーツ生地銘柄の中で最上級に位置づけられる素材です。

繊維の直径が15.7ミクロン(1ミクロン:1/1,000ミリ)という、驚異的に繊細な原料だけを使って紡がれた糸で生地が織り上げられます。スーパー表記でいえば、スーパー160’sという超極細繊維の素材です。

ドーメルがラグジュアリーの極限を追求した「15 POINT 7」は、カシミヤレベルの繊細なウールのみを使用

この直径が15.7ミクロンの「15 POINT 7」は、最もクオリティの高みを極めた生地のひとつといえるでしょう。

通常のウールの繊維は直径19~24ミクロンですが、19ミクロン(スーパー表記でスーパー90’s)より細い繊維のウールは、高級ウールとされています。カシミヤの毛は14~16ミクロンなので、15.7ミクロンはまさにカシミヤクラスの繊細さを持つウールです。(ちなみに人の髪の毛は70~80ミクロンなので、15.7ミクロンは人の髪の毛のおよそ1/5くらいとなります。)

また、15 POINT 7」は繊維が超極細の原糸を2本撚り合わせた120番手の双糸を、経糸(縦糸)と緯糸(横糸)に贅沢に使用して、通常のスーパー160’sとはひと味違う安定したパフォーマンスが得られるようになっています。

そのためシワになりにくく、復元力があり、原料本来の持つ良い風合いを活かしつつ、適度に耐久性を持たせているのが魅力です。

一般的には、縦糸が双糸でも横糸に双糸はあまり使いませんが、15 POINT 7は横糸にも双糸を使うことで、充分に力強さを持ち合わせた繊細な生地となっているのです。

伝統の上にあぐらをかかず、常に最良を目指した着地点

ドーメル(DORMEUIL)社の現代表であるドミニク・ドーメルは、原料へのこだわりが強く、「中途半端なものは使いたくない」と公言しています。

また、およそ180年の歴史の中で育まれてきた「生地づくりのノウハウ」などの「伝統」にこだわるのではなく、その中で最良の手法を用いる考えも持っています

「現在の最高の原料を厳選し、過去の歴史を通じて最良と思える手法で製品化すること」こそ1番の方法だと信じて疑わないのが、ドミニク代表が貫くスタンスといえます。そのため、非常に付加価値が高い生地が生み出されるのです。

15 POINT 7(フィフティーン・ポイント・セブン)の特徴

オーダースーツ・フルオーダースーツ・ドーメル・15 POINT 7

ドーメル(DORMEUIL)の15 POINT 7(フィフティーン・ポイント・セブン)コレクションは、15.7ミクロンのスーパー160’sで、目付は220gから330gの範囲です。

そして、この銘柄の際立った点はタッチの素晴らしさにあります。

オーダーファンなら必ず驚くタッチの良さ

ニュージーランド産のメリノ種から採取される、ウルトラファインウールという繊細な繊維の原料を使用しています。極細の糸で、軽量ながらも高密度な織組織が特徴的です。そのため、きめ細かくなめらかな手触りながら、弾力性を秘めたタッチを実現しています。

なお、コート向けの目付330gのレンジは4プライ(4ply)の糸を使用します。4プライとは、双糸を2本撚り合わせて作る太番手の糸です。120番双糸を2本取り合わせると、60番手の4プライ糸が出来上がります。

そんな4プライ糸を使用したオーダーコート生地には強い撥水機能があり、ウールに本来備わっている「湿度を調整する性質による快適さ」に、得難い機能性をプラスします。

また、通常の60番手なら厚ぼったい印象になることもありますが、15.7ミクロンの威力できめ細かさを兼ね備えた太番手となり、重厚かつ優雅なテイストのコートに仕上がります。

ブリティッシュテイストのトレンドと軌を一にする15 POINT 7の方向性

昔のブリティッシュテイストは、ゴリゴリとした重厚感とカサッとしたドライ感があるものが主流でした。しかしその後、軽やかでぬめり感があるイタリアンテイストがトレンドを席巻し、ブリティッシュテイストに大きな影響を与えます。

そして、ブリティッシュテイストは英国調の風合いを残しつつも、タッチが軽くて柔らかな着心地が求められるようになっていきました。

とはいえ、ブリティッシュテイストに「耐久性」は依然として欠かせない要素であるのは明らかです。15 POINT 7(フィフティーン・ポイント・セブン)はその両方の要素を可能な限り持ち合わせた、「現代のブリティッシュテイスト」の理想形を具現した生地といえます。

従来スーパー160’sクラスの良い原料は、いかに柔らかな生地に織り上げるかが重んじられてきました。しかし、15 POINT 7は、柔らかくともコシがある「しなやかな強さ」がある生地に織り上げられます。

このように、15 POINT 7はブリティッシュテイストのトレンドと軌を一にする方向性を持った、素敵な生地といえるでしょう。

15 POINT 7(フィフティーン・ポイント・セブン)がおすすめの人

15 POINT 7(フィフティーン・ポイント・セブン)コレクションをおすすめしたいのは、これまでひととおり「高級オーダースーツ生地」と呼ばれるクラスの素材でオーダースーツを仕立てたことがあるみなさんです。

おそらく、それぞれの方が大きな満足感を得ているでしょう。しかしさらにもう1段階上のクラスの存在も、一度味わっておきたいものです。ここ一番の大事な舞台に向けて1着新調する際に、ぜひ選択肢に入れてください。

蛍原徹様(ホトゴルフ)に、オーダーいただきました。

蛍原徹様は「有名ゴルフクラブに伺っても恥ずかしくない濃紺ブレザー」の生地として、15 POINT 7(フィフティーン・ポイント・セブン)を選ばれました。

15 POINT 7はオーダースーツで仕立てられるケースが多いですが、このように「大事な舞台に臨むジャケット」の生地としても、ご好評いただいています。

参考:どこのゴルフ場に伺っても恥ずかしくない「紺ブレ」を銀座英國屋さんでオーダーメイド!

オーダースーツ・ドーメル・15 POINT 7・蛍原徹・ホトゴルフ・濃紺ブレザー
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さいごに

ドーメル(DORMEUIL)が持てるノウハウの粋を集め、過去の製造手法やアーカイブから触発を受けながら生み出されるのが、押しも押されもせぬドーメルの中で最上級の15 POINT 7(フィフティーン・ポイント・セブン)コレクションです。

超がつく繊細な素材でも耐久性があるので、永く愛用することを考えれば、作ってみる価値があります。銀座英國屋では、2022年の秋冬シーズンに目付220gから240gを取り揃えました。興味を持たれたみなさんは、ぜひ銀座英國屋の店頭にてお声掛けください。

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監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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