オーダースーツ 銀座英國屋コラムベイトマン・オグデンのオーダースーツ生地は正統派と斬新の両軸で洒落者たちを魅了する

ベイトマン・オグデンのオーダースーツ生地は正統派と斬新の両軸で洒落者たちを魅了する

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ベイトマン・オグデン(BATEMAN OGDEN)は知る人ぞ知る、名門ビスポークテーラーに愛されているハイクラスで潤沢なバリエーションを誇るオーダースーツ生地ブランドです。圧倒的な品揃えの豊富さと、それぞれの柄の洗練度や王道ぶりは見事です。

今回の記事ではそんなベイトマン・オグデンの歴史を紐解き、そのオーダースーツ生地の魅力について解説します。由緒正しいクラシックを提案する一方で、絶えず斬新なチャレンジも続けている魅力的なブランドです。

ベイトマン・オグデン(BATEMAN OGDEN)とは?

オーダースーツ・フルオーダースーツ・ベイトマン・オグデン

ベイトマン・オグデン(BATEMAN OGDEN)とは、世界のあらゆる名門ビスポークテーラーに最高水準の生地を供給しているブランドです。

エレガンスが薫る、幅広い生地のバリエーションはヨークシャーで最も優れたミル(織元・織物工場)との良好で深い緊密な関係の賜物といえるでしょう。

伝統的なスタンダードデザインと斬新で革新的な新しいデザインをブレンドした幅広い選択肢を、ベイトマン・オグデンはシーズンごとに展開します。

ベイトマン・オグデン(BATEMAN OGDEN)の歴史

ベイトマン・オグデン(BATEMAN OGDEN)は1881年に、ベイトマンとオグデンによって、英国の織物産業の中心であるブラッドフォードで創業されました。

それから140年を経た現在、ベイトマン・オグデンの名は最高のラグジュアリーなオーダースーツ生地ブランドとして高い評価を得ることを、彼らは想像していたでしょうか。

戦争の時代を生き抜いて平和の時代でこそ成り立つビジネスを展開

ヨークシャーの小さな織物会社だったベイトマン・オグデンは、第一次世界大戦において兵士の軍服の生地を配給する重要な役割を果たすことになります。

1942年には著名なテキスタイルグループを率いるJ・ハリー・ガーネットに高く評価され、第二次世界大戦中に同グループに参加しました。

1952年にガーネットの末の息子であるヒュー・ガーネットがベイトマン・オグデンに入社し、ウールギャバジンの織りを専門とする事業を展開します。

会社はブラッドフォードから一旦市街地のペッコーバーストリートに移転した後に、1966年にはブラッドフォードのチャーチバンクの新しい充実した施設に移転しました。

そこを拠点に、現在栄えているオーダースーツ生地製造という、戦争の時代ではなく平和な時代でこそ成立するビジネスの黎明期が幕開けしました。

優れた人材が人材を呼び、ベイトマン・オグデンは世紀をまたぐ

1972年、ヒュー・ガーネットは織物に造詣が深いボブ・コリンズにベイトマン・オグデンに参加するよう誘いました。ボブの専門知識を強みに、同社は英国で最も尊敬されている名門ビスポークテーラーの巨匠たちに、上質な生地の提供を開始します。

1973年にベイトマン・オグデンは、ブラッドフォードのウェイクフィールドロードにある新施設に移転し、ボブ・コリンズは取締役に就任しました。

ベイトマン・オグデンは1981年に輝かしい創業100周年を迎えます。その後もベイトマンオグデンは成長を続け、21世紀が幕開けて間もない2004年に最初の海外輸出の突破口となるエージェントを獲得しました。

ビスポーク界のトップランナーとしての未来

2011年8月、16歳から常に仕事に時間と人生を捧げてきたオーナー、ヒュー・ガーネットが逝去。享年79歳でした。現在、ベイトマン・オグデンは世界中に15ものエージェントを擁し、すべての大陸に輸出しています。

2012年にリチャード・ランがベイトマン・オグデンのディレクターに就任します。そして同年のロンドンオリンピックでイングランド代表選手が着用するユニフォームの生地を提供しています。

オーダースーツ生地の世界は今後も確実に変化しますが、ベイトマン・オグデンは、その豊かな歴史を通じてビスポーク界のトップランナーであったように、これからもずっと英国ビスポークを牽引していくことでしょう。

ベイトマン・オグデン(BATEMAN OGDEN)の特徴

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ベイトマン・オグデンの特徴は、他の並み居る英国オーダースーツ生地ブランドを凌駕するコレクションの多彩さと、奥行きの深さです。時代に流されない英国ならではの王道的なベーシックデザインを基本としつつ、目を引くような斬新で洗練された柄も魅力です。

無地で表面効果がある素材感重視の記事では色目のバリエーションが大変豊富で、同じ織組織でも微妙に異なるトーンを多数展開しています。

グラデーション的なストライプや幾何学的な複雑な織組織の無地物など、他ではあまりお目にかかれないワクワクするようなハイセンスな柄にも出会えるでしょう。

目付(生地の織り密度を表す1メートルあたりのグラム数)もミディアムウェイトから英国生地らしい重厚感があるヘヴィウェイトの生地まで充実しています。

ほかにもカシミヤ混の柔らかい肌触りにこだわったラグジュアリーなものもあり、選択肢の多彩ぶりに驚かされます。

銘柄のシリーズも細かくコンセプトが別れていて、通常のスーツ向けだけでも20シリーズを軽く超えています。それ以外に「ファンシースーツ向け」「ジャケット向け」「コート向け」「コットン特集」「ツイード特集」などが用意されているのです。

ベイトマン・オグデン(BATEMAN OGDEN)がおすすめな人

ベイトマン・オグデンをおすすめしたいのは英国ファッション好きであっても、ロンドンのモダンな感覚、ポップなファッションも好きで、必ずしもクラシックの王道的な柄だけでなく斬新なものも含めて幅広い選択肢から選びたい方がたです。

多彩で奥行きが深いベイトマン・オグデンのコレクションからであれば、きっと探し求めているイメージに近いものが見つかるでしょう。

さいごに

英国服飾史の中で140年というとてつもなく長い伝統を誇りつつも、クラシック的なものの安定感ある展開だけでなく、モダンでスタイリッシュな生地も豊富に楽しめるベイトマン・オグデン。

スーツファッションにおいて、ひと皮向けてみたいと考えているみなさんは、次のオーダースーツ生地選びの選択肢にベイトマン・オグデンを加えてみてはいかがでしょうか。私たち銀座英國屋でもお見せすることができますので、お気軽にお声かけください。

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監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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