オーダースーツ 銀座英國屋コラムデビッド&ジョン・アンダーソンは匠の技と先端技術で織り上げるオーダーシャツ生地
デビッド&ジョン・アンダーソンは匠の技と先端技術で織り上げるオーダーシャツ生地
200番双糸などの超高級コットンを使用した、柄も洗練されたオーダーシャツ生地が選べるブランドがデビッド&ジョン・アンダーソン(DAVID & JOHN ANDERSON)です。
スコットランドで生まれてその文化の薫りを受け継ぎつつ、イタリアのテキスタイルグループの一員として使えるリソースを最大限に駆使して作り出す、貴重で高級感あふれるオーダーシャツ生地は絶品です。
今回の記事では、そんなデビッド&ジョン・アンダーソンというブランドの成り立ちと特徴、魅力、おすすめしたい人などについて、詳しく紹介します。オーダーシャツを仕立てるために生地ブランドを探しているみなさんは、ぜひ参考にしてください。
目次
デビッド&ジョン・アンダーソン(DAVID & JOHN ANDERSON)とは?
デビッド&ジョン・アンダーソン(DAVID & JOHN ANDERSON)はスコットランドで誕生し、現在はイタリアのテキスタイルメーカーであるアルビニ・グループの一員であるオーダーシャツ生地のメーカーです。
200番双糸の超高級コットン素材で知られるオーダーシャツ生地ブランド
オーダーシャツ用の生地として、世界で入手可能な最高レベルの生地を供給しており、170番双糸や200番双糸の超高級綿素材によるオーダーシャツ生地の展開で知られています。
デビッド&ジョン・アンダーソンは企業規模と世界的評価が圧倒的に拡大した頃に、バルバドスにある海島綿(シーアイランドコットン)の生産に理想的な島を購入しました。そして最高クラスの綿として揺るぎない人気を誇る海島綿の生産を始めたのです。
その事実だけでも、いかに高品質のシャツ素材を追求している一流の生地サプライヤーであるかの証明であり、最高のオーダーシャツ生地の供給を待ち望む世界中のテーラーからの尊敬の念で見られています。
デビッド&ジョン・アンダーソン(DAVID & JOHN ANDERSON)の歴史
デビッド&ジョン・アンダーソン(DAVID & JOHN ANDERSON)はコットランドのグラスゴー市で1822年に、デビッド・アンダーソンにより創業されました。この地域は、服飾文化の深さとユニークな生地作りへの賞賛で知られています。
創業以来何十年にもわたって、デビッド&ジョン・アンダーソンは最高品質の生地を作る方法を追求し、製造技術を磨き、実際に素晴らしい生地製品を市場に供給し続けました。
その輝かしい功績によって、生地づくりの理想を同じくするアルビニ・グループに、1992年に参加して、豊富な経験値と深い専門知識を共有し合い、さらなるクオリティの向上の旅を開始しています。
デビッド&ジョン・アンダーソンは、世界中で見られるテキスタイルのトレンドと生地製造のテクニックを広範囲に研究し、吸収することでパフォーマンスを向上させてきました。そしてオーダーシャツ生地の真のパイオニアとしての地位を固め、現在に至ります。
デビッド&ジョン・アンダーソン(DAVID & JOHN ANDERSON)の特徴
デビッド&ジョン・アンダーソン(DAVID & JOHN ANDERSON)は、世界でも希少価値が高い原材料を使用したオーダーシャツ生地を幅広く展開しています。
最高の原材料の選択は彼らにとって、最高のオーダーシャツ生地を作るためにとても重要であり、世界で最も良質なコットンやリネンから紡がれる最高級の糸で、デビッド&ジョン・アンダーソンのオーダーシャツ生地は作られます。
正真正銘の海島綿(シーアイランドコットン)に出会える
コットンの中で繊維の長さが最高レベルな、強さとしなやかさを併せ持つ希少素材の海島綿を、デビッド&ジョン・アンダーソンは取り扱っています。これは、アルビニ・グループがバルバドスからの生産の独占権を持っているカリブ海のコットンを指します。
この地域のコットン生産に最適な気候からの、自然の恩恵が活かされたオーダーシャツ生地で、平均降雨量と湿度を含む要因は、シャツの高い水準を示すクオリティに貢献します。
また、デビッド&ジョン・アンダーソンの海島綿によるオーダーシャツ生地のコレクションで用いられる原材料は、WISICA(西インド海島綿協会)によって厳格に品質検査がなされています。
同協会はコレクションに使用されたコットンが「海島綿」であるという真正性の証明書を、デビッド&ジョン・アンダーソンに付与しています。
それにより、カシミヤのような柔らかな質感と最小限の毛羽立ちを持ち、軽くて涼しく、同時に洗濯に強いことが裏付けられています。
最高クラスの希少なエジプトギザ45が選べるブランド
また、海島綿と同様に世界から望まれている素材であるエジプト綿のギザ45は、デビッド&ジョン・アンダーソンが懸命に取り組んでいるもう1つの生地です。シルキーな感触と並外れた発色の良さは、世界中のオーダーシャツ愛好家の方たちを満足させるほどです。
綿花については、ナイル川流域のデルタ地帯の狭い地域で直接栽培された超長綿の繊維である、エジプト綿のギザ45が原材料として使用されていますが、これは、エジプトの総綿花生産量のわずか0.4%という希少原材料です。
限りなく繊細な糸を得るために、デビッド&ジョン・アンダーソンはギザ45コットンを、先端技術を使用してアルビニ・グループの紡績工場で紡績をしていますが、繊維が甚だしく細いので、通常の紡績技術では糸に紡ぐことが不可能なレベルです。
稀有な素材の製品化を可能にする技術と職人技
最高の技術だけが、そのような貴重な糸を加工することを可能にします。
紡ぎ上がった糸はあまりにも繊細なので、織布プロセスは最新の織機の高度な技術とイタリアで培われてきた高度な職人技を組み合わせる作業となりますが、極めて低速でじっくり動作するように調整する必要があります。
ほかにも、高品質のリネン生地およびリネンブレンド生地のコレクションのために、世界で最高のリネンが栽培されているノルマンディーから極細の糸のみを調達していますが、
織布プロセスを監督できるのは、長年の経験を持つ熟練した製造技術者だけです。非常に巧妙なプロセスで、織機ごとに1人のオペレーターがつきっきりで作業が行われています。
仕上げ工程は、イタリアの生地作りの伝統と究極の匠の技を組み合わせて遂行されますが、織り上がったデビッド&ジョン・アンダーソンのすべての生地は、スペシャリストである生地の検査技術者によって綿密に調べられます。
シャツ生地が原材料から生地製品となるまでのすべてのプロセスを、それぞれの部門の先端テクノロジーと職人技がタッグを組んで進めていくのですが、これほど信頼に足る製造の背景はまたとないでしょう。
デビッド&ジョン・アンダーソン(DAVID & JOHN ANDERSON)の魅力
デビッド&ジョン・アンダーソン(DAVID & JOHN ANDERSON)のシャツ生地は軽くてナチュラルな素材感があり、手触りが良くて柄のデザインも洗練されています。
その品質の背後には、何世代にもわたって伝えられてきた職人技とディテールへのこだわりを、生産テクノロジーの複雑なプロセスと組み合わせようとしてきた努力がありました。
通常繊細なシャツ生地は耐久性において劣ることが多いのですが、デビッド&ジョン・アンダーソンは、繊細で見た目が美しい生地にも、できるだけ長く愛用できるように耐久性が備わるように配慮して製造されています。
気に入った良きものを長く使うスコットランドの人たちの哲学が、イタリアの職人技を味方につけて、高級感あふれる高品質なオーダーシャツ生地として実現しています。
デビッド&ジョン・アンダーソンがおすすめな人
デビッド&ジョン・アンダーソン(DAVID & JOHN ANDERSON)をおすすめしたい人は、オーダースーツへのこだわりと同様に、肌に近いシャツの重要性も認識して、オーダーシャツにこだわる方たちです。
それも真に良いものに出会ったときに、どんどん消費して買い換えるのではなく、それを長い間愛用したいと思える人たちです。
デビッド&ジョン・アンダーソンのオーダーシャツ生地で仕立てたシャツは、見た目も美しくて着心地にも満足でき、大切に使えば長く愛用できる貴重なシャツとなるでしょう。
さいごに
シャツは既製品でも良いと考える人もおり、価値観はそれぞれです。しかし本物のオーダーシャツ生地に出会うとその存在価値の高さと、与えてくれる満足度の高さを知ることになるでしょう。
デビッド&ジョン・アンダーソン(DAVID & JOHN ANDERSON)はまさにそのようなオーダーシャツ生地です。通常では手に入りにくい希少な上質素材を使用したコレクションを、私たち銀座英國屋にお運びいただいて、ぜひご覧ください。
監修者
小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)
1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。
ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。
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