オーダースーツ 銀座英國屋コラムスラックスのクリースとは?長持ちのポイントと復活させる方法を解説

スラックスのクリースとは?長持ちのポイントと復活させる方法を解説

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スーツ姿を引き締めて見せるうえで欠かせないのが、スラックスに入ったクリースです。

生地をまっすぐに落として脚を長く見せる効果があり、いわばスラックスの「芯」のような存在です。この折り目がしっかり入っているだけで、シルエットが引き立ち、装い全体の印象も洗練されたものに代わります。

一方で、折り目が消えてしまうと、どれほど高価なスーツでも、どこか締まりのない印象を与えてしまいます。とても重要な役割を担っているクリースですが、日常の動作や座りジワ、汗や湿気の影響で、思いのほか簡単に消えてしまう点が悩ましいところです。

本記事では、クリースを長持ちさせるための工夫や、消えてしまった折り目を自宅で復活させる方法を、わかりやすくご紹介します。

クリースとは

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クリースとは、スラックス(スーツのパンツ)の前後に入った縦の折り目のことです。「クリースライン」や「センタークリース」と呼ばれる場合もあります。

折り目が入ることで、生地は裾までまっすぐ落ち、立体的で整ったシルエットが生まれます。さらに、縦のラインが強調されるため、脚をスラリと長く見せる役割も果たしています。

クリースが消えたスラックスは、シルエットがぼやけて見えるだけでなく、手入れをきちんとしていない、だらしない印象を与えてしまうこともあります。ビジネスシーンで信頼を獲得するためにも、折り目がついているかチェックし、必要に応じたケアが大切です。

クリースが消える理由

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こまめなお手入れをしても、スラックスのクリースは時間の経過とともに薄れてしまうことがあります。これは、多くのスーツ生地に使われているウール素材の性質が関係しています。

ウールはとても吸湿性が高く、人の体から出る汗や空気中の湿気を取り込みやすい素材です。湿気を取り込むことで生地が膨張し、折り目が緩んでしまいます。特に梅雨時期や夏場は湿度が高くなるため、クリースが取れやすくなる傾向があります。

また、日常の動作も影響を与えます。とくに長時間椅子に座ると、膝から太ももにかけて布が引っ張られ、折り目が平らになってしまいます。歩行中も生地は常に動いており、摩擦や伸縮によって少しずつ折り目が薄れていきます。

このように、素材の特性や着用環境、さらに季節によっても折り目の消えやすさは変わります。美しさを保つためには、状況に応じた適切なメンテナンスが欠かせません。

クリースを長持ちさせるポイント

クリースが消えるのは自然な現象であり、どれだけ丁寧に扱っても完全に避けることはできません。ですが、工夫をすれば折り目を長持ちさせることは十分に可能です。

ここではクリースを長持ちさせるポイントをご紹介します。すぐに実践できるものもありますので、できる範囲で実践してみてはいかがでしょうか。

着数を確保する

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クリースを美しく保つためには、スーツの着数を確保することが重要です。理想は5着をローテーションで着回すことですが、最低でも3着は用意しておくのが望ましいとされています。1日着用したスーツは、数日間しっかりと休ませることで、生地の状態が整いやすくなるからです。

スーツを休ませておけば、生地内の水分がしっかりと乾燥し、折り目もある程度は自然に復活します。とくに汗をかきやすい方や、外回りの多い方は、履き替え用のスラックスを常備しておくと安心です。

また、着数を増やすことで1着あたりの負担が軽減され、スーツ自体の寿命を延ばすことにもつながります。複数のスーツを持っておけば、ビジネスやフォーマルなどシーンに合わせた着こなしの幅も広がります。スーツの着数が少ない場合は、各シーズンに5着を目安に、少しずつ買い足していくのがおすすめです。

日常の動作に気を付ける

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クリースを長持ちさせるためには、日々の動作を少し意識することが効果的です。特に椅子に座るときは、スラックスの膝部分を軽く持ち上げてから腰を下ろすようにすると、生地の引っ張りを防ぐことができます。これだけでも、折り目の消耗を大きく軽減できます。

また、雨に濡れたり、汗で湿った状態のまま長時間座ったりすると、折り目が取れやすくなります。生地が湿っているときは、なるべく動作を控え、乾くまで座り続けないように心がけましょう。

日常のちょっとした配慮が、クリースの美しさを保ち、スーツ全体の印象を良い状態に保つことにつながります。

スラックスハンガーを使う

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収納には、スラックスハンガーを使うのが最も効果的です。

着用後にスラックスを畳んで引き出しに入れたり、ジャケットと同じハンガーに二つ折りで掛けたりする方もいらっしゃいますが、その方法では湿気がこもりやすく、折り目が消えやすくなってしまいます。

収納の際は、スラックス専用のハンガーに裾を上にして吊るすようにしましょう。この時ベルトは外さず、ループに通したままにしておくのがポイントです。ベルトの重みが適度なテンションとなり、自然とシワが伸びやすくなります。さらに、空気が通りやすいため湿気も抜けやすくなり、クリースが整った状態を保ちやすくなるでしょう。

関連ページ:スーツの持ち運び方とたたみ方は?シワを防ぐポイントを解説

PP加工やクリースステッチを施す

お手入れに気を配っても折り目がすぐに消えてしまう場合は、スラックスにPP加工やクリースステッチなどを施す方法もあります。

PP加工とはパーマネントプレス加工の略で、特殊な樹脂を生地に塗布し、折り目を安定させる方法です。通常よりもクリースを長期間維持しやすくなりますが、生地によっては適さない場合もあります。加工を検討する場合は、専門店に相談しましょう。

クリースステッチは、折り目にステッチを入れることで、クリースを強化する手法です。ややカジュアルな印象になるため、ビジネススーツよりもジャケパンスタイルにあわせるコットンパンツに取り入れるのが望ましいでしょう。

アイロンでクリースを復活させる方法

突然の雨や、長期間の着用により、クリースは薄くなってしまうケースもあります。そのような時は、折り目を整える方法がおすすめです。

まず注意したいのは、アイロンを生地に直接当てないことです。特にウール素材は熱や圧力に弱く、アイロンの熱でテカリが出てしまうことがあります。一度光沢が出ると元には戻せないため、必ず当て布を使用し、中温程度で慎重にプレスすることが大切です。

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折り目の位置が見えづらいときは、左右の縫い目をしっかりとそろえ、ラインを探すところから始めましょう。完全にクリースが消えてしまうと適切な位置を見極めるのが難しくなり、跡がわずかに残っているうちに復元するのがベストです。

ノータックのスラックスであれば、裾からベルト下15〜20cmあたりまでを目安にプレスします。タック入りの場合は、タックのラインに沿って自然につなげるようにアイロンを当てていきます。後ろ側のクリースは、お尻の少し下までしっかりと折り目を入れるとバランスが整います。

また、アイロンの動かし方も重要です。アイロンを滑らせると生地がズレたり伸びたりする原因になり、スタンプを押すように「置いては持ち上げる」動作を繰り返すことがポイントです。こうすることで、生地に負担をかけず、美しい折り目をつけることができます。

手順を守って丁寧に作業すれば、自宅でもスラックスのクリースをきれいに復活させることが可能です。

アイロン以外の復活方法

日常的にスラックスを着用する方であれば、自宅や出張先でクリースを整える方法を知っておくと、いざという時にも安心です。ここでは、アイロンを使わずに折り目を復活させる方法を2つご紹介します。

ズボンプレッサーを使う

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アイロン以外の方法で代表的なのが、ズボンプレッサーを使うことです。

スラックスを挟んで一定時間置くだけで折り目が復活し、アイロン操作に不慣れな方にも扱いやすく、手軽にケアができます。また、ビジネスホテルに備え付けられていることが多く、出張中に「スーツの折り目が消えてしまった」というときに重宝します。

ただし、セットする際に挟む位置がずれてしまうと、折り目が二重になってしまうおそれがあります。正しい位置に丁寧に合わせてから使用することが大切です。また、設定温度が高すぎると生地を傷めてしまう可能性があり、素材に適した温度を選ぶようにしましょう。

クリーニングに出す

クリースの復活と同時に、汚れやニオイも取り除きたい場合はクリーニングを推奨します。スラックスだけをクリーニングに出すと色合いに差が出る可能性もあるので、ジャケットやベストも一緒に出しましょう。

ただし、クリーニングは頻繁に利用すると生地への負担が大きくなります。折り目だけを整えたいときには、家庭でのアイロンやズボンプレッサーのほうが生地へのダメージを抑えることができ、結果的に長く愛用することにつながります。

スーツ全体のお手入れや定期的なメンテナンスとして、必要に応じながらクリーニングを上手に取り入れるのが理想的です。

まとめ

スラックスのクリースとは?長持ちのポイントと復活させる方法を解説、まとめ

本記事では、スーツスタイルに欠かせないクリースについて、その役割やケアの方法を解説いたしました。

クリースは、見た目の美しさだけでなく、清潔感や信頼感といった第一印象にも大きく影響します。きちんと折り目が整ったスラックスは、装い全体に品格を与え、周囲に「細部まで配慮の行き届いた人」という印象を与えることにもつながります。

スーツ姿に自信を持ちたい方は、日常のメンテナンスを少し意識するだけでも大きな違いが生まれます。銀座英國屋では、スーツ選びだけでなく、着用後のケアや管理方法についても丁寧にアドバイスを行っております。気になる点がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

上質な装いは、細部の積み重ねから生まれます。皆さまのスーツスタイルがさらに輝くお手伝いができれば幸いです。

監修者

オーダースーツ銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅

小林英毅(銀座英國屋 代表取締役社長)

1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。 オーダースーツ銀座英國屋の3代目社長。 青山学院大学ファッションビジネス戦略論・一橋大学MBA・明治大学MBA・ネクストプレナー大学にてゲスト講師。 銀座英國屋は、創業80年。東京銀座・オークラ東京・大坂梅田・大阪あべのハルカス・京都に店舗展開。

ビジネスウェアを選ぶ際の「どなたから、信頼を得たいか?」という視点を軸に、オーダースーツについて、お役に立つ情報をお届けいたします。

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