未経験から責任者へ

未経験者から責任者へ(遠藤-裁断部室長)

ファッション業界に
興味を持ち出したキッカケ

スーツに興味を持ち始めたのは、学生の頃に聞いていた音楽がイギリスの音楽だったことからです。
オーダースーツのショップを見て、カッコ良いなぁと思ったりもしていました。

その思いがあったため、スーツアパレルショップに販売のアルバイトで入りました。
アルバイト開始から半年で、副店長へ昇格しました。
本来、店長・副店長は、正社員が担うもので、自分の昇格は異例だったかと思います。
そして、レイアウト・ディスプレイを一任されるようにもなりました。

仕事自体には、やりがいがありました。
だから続けたかったです。
ただ、アルバイトでは将来も見えなかったので、正社員登用を上司に何度も掛け合ったモノの取り合ってもらえず、挫折感を味わったことを覚えています。
会社はウソつきだなぁとも思いました。

今は採用にも関わっていますが、弊社に入社する方には、そういった挫折感を味わってほしくないと思っています。
だからこそ、採用選考過程で、弊社の課題点もシッカリと伝え、それを覚悟してもらった上で、入社していただいています。

エイワ縫製へ入社

その状況を打開できないまま26歳になり、さすがに将来を考え、転職活動を探している中で、フルオーダースーツのエイワ縫製の求人情報を見つけることが出来ました。
自分としては、スーツに関われる、しかも、フルオーダースーツに関われるという仕事だったので、応募しました。

縫製・デザインの経験もなかったため、最初はアルバイト採用でした。
ただ、その中で、ベテランの方々から気持ちよく教えてもらえるようにも努力し、6か月経過時点で工房長にも認められ、9か月後、晴れて正社員登用となりました。

未経験から責任者へ

未経験者でイチからのスタートで、当時はマニュアルもなかったため、OJTで教わりました。
約4年で、上司からアドバイスを受けなくても、自分で裁断業務をこなせるようになって、自信が出てきて楽しくなってきました。
未経験者だからこそ、中途半端に知識・経験が無く、少しでもできるようになることが楽しかったのかも知れません。

今は、基礎的なマニュアルを備え、それを育成に活用しています。
ただ、それだけでは技術者の育成は難しいので、OJTも組み込んでいます。

6年経過時点で、幹部登用の可能性を示唆され、その上で、生産管理の役割を持ち、工房全体を俯瞰できる調整課に異動しました。
現場(裁断室)から調整課にいくのは異例とのことでした。
その経験の後、裁断室に戻ってきましたが、やはり工房全体を俯瞰できた体験は、工房全体の改革を進めるうえで、役に立っています。

会社が幹部候補と考えて下さったのは、私の力というよりも、当時は中間の世代(30代・40代)が全くおらず、幹部候補が私しかいなかったからだと思います。
とても運が良かったと思います。

これからについて

工房ではお客様と直に接することはないですが、『あの店でスーツを作れば間違いはない』とお客様に言っていただけるよう、製品で勝負し、それでお客様にさらにリピートしていただける工房にしたいです。
受け身としての工場ではなく、製品で絶大なアピールが出来る、攻めの工場が理想です。
また、『キミは英國屋の服を作っているのか!』『キミはエイワ縫製で働いているのか!』と、社員が皆、自分たちの周りの人に憧れられる工場・職場にしていきたいです。
それらを通して、社員が皆、さらに『やりがい』を感じる会社にしていきたいです。

それらを実現するために、先ずは、社員がより一層働きやすい環境作りを進めたいです。
もちろんお客様にご満足いただける製品を提供することが根本にありますが、お客様満足には、社員満足が重要です。
特に新しく入社される方々にも、気持ちよく仕事をしていただける環境作りを進めたいです。

具体的なことで言えば、教育システムの再構築です。
作業マニュアルを基にした、ベテラン・先輩から新人への教育システムをさらに整え、技術を次世代へと引き継ぎ、そして皆にどんどんステップアップをしていってもらいたいです。
そのために未経験で入社した自分の経験を生かしたマニュアルの改訂に取り組みたいと思います。

  • 縫製職人から工房長へ(水沼工房長)
    縫製職人から工房長へ
    水沼工房長
  • 未経験者から責任者へ(遠藤-裁断部室長)
    未経験者から責任者へ
    遠藤-裁断部室長
  • 一生できる仕事(伊藤陽子)
    一生できる仕事
    伊藤陽子

皆様のご応募をお待ちしております。
エイワ縫製