銀座英國屋が「働きがい」を大切にする理由は?社員が長く働ける会社を目指して

働きがいを大切にする理由は?

人材難に苦戦する企業があふれている今、社員が長く働ける会社を目指し、「働きがい」に注目した制度改革を行う企業も増えてきています。

銀座英國屋でも、社員一人ひとりが末永く働いていただけるように、また個人のパフォーマンスをさらに高めるために、さまざまな施策を模索してまいりました。ここには、お客様はもちろんですが、「働く社員も幸せにしたい」という弊社の想いが込められています。

 

施策の積み重ねにより、弊社では社員が長期的に活躍できる環境が実現し、以下のような成果につながりました。

  • ・入社3年未満離職率ゼロ
  • ・企業全体の平均勤続年数は12.7年(国税庁発表)に対し、銀座英國屋は23年超
  • ・一般的な定年後再雇用が約80%に対し、銀座英國屋は100%を実現

 

では、「働きがい」とは、そもそも何でしょうか。言語化することは難しい概念ですが、銀座英國屋の考えをご紹介します。

やる気は企業の付加価値

一般的に、アパレル企業では生産数値や商品機能での差別化が難しく、「接客の質・おもてなし」による差別化が最も大事になるとされています。そこで、銀座英國屋では社員のやる気を高め、接客の質やおもてなしにつなげたいと考えてきました。

やる気は、接客の質に大きな影響を与えます。例えば、笑顔が出ない社員がお客様を笑顔にすることはできません。おもてなしをする側に熱意がなければエグゼクティブのお客様はすぐに見抜きますし、数千~数万という社員を率いる立場だからこそ、モチベーションはその企業の付加価値として重要視されています。

 

また、意欲を感じられない社員に商品を勧められるよりも、熱意に溢れた社員から勧められた方が嬉しいものです。結果として、社員のやる気はお客様の購買意欲にもつながると考えられます。

「働きがい」が社員と企業の躍進につながる

働きがいスタッフ銀座英國屋では、やる気を高めるためには、会社や仕事における「働きがい」が重要かつ必要だと考えています。

実は、小林社長が前社長から事業を引き継いだ当時、銀座英國屋は倒産寸前でした。

取引先へ支払いを待ってもらったり、涙を飲みながら社員へ退職勧奨を実施したりと、今では想像できないほど厳しい状況に置かれていました。

そうした大きな苦難の中で、小林社長が心がけていたことがあります。それは、「『人を大事にする』経営を心掛ける」ということ。さらに、「みんなで利益を稼いで、年収水準を回復させよう!」と残る社員に対して宣言をしました。

小林社長は具体的な目標を掲げ、社員の「働きがい」を実現することで、会社の黒字化に成功します。

現在では、コロナ禍でも利益を過去最高に伸ばし、安定した業績を確保(第三者評価機関 帝国データバンクが安定性において上位7%以内と評価)。さらに、社員それぞれへの利益の分配(年収の底上げ)も実現し、新たな人材採用と既存社員のエンゲージメント向上、業界屈指の勤続年数の長さを誇る企業へ成長を遂げました。

銀座英國屋では長期的な視点で経営できる

上場企業は、常に株主の意向を伺い、短期的な増収増益を狙う必要があり、新機械やシステムの導入に時間や資金を投入しなければいけません。

一方、弊社は未上場企業であり社長が100%オーナーのため、長期的な視野に立ち、お客様や社員のこと「だけ」を考えた意思決定が可能です。

短期的な業績だけを考えれば、成果評価が適切でしょう。もし成果が出なければ、報酬を下げる(コストカット)という「社員にリスクを背負わせる形」での収益の調整が可能だからです。

一方で、銀座英國屋では、成果ではなく試行錯誤を重視した評価制度に移行中です。短期的には経営陣がリスクを背負うことになりますが、長期的な視点で「働きがい」を重視しているためです。

例えば、弊社の採用担当者には、採用人数ノルマが課されていません。短期的に見れば採用人数が少ない年もありますが、長期的に見ると採用担当者がより真摯に応募者と向き合えるため、銀座英國屋にマッチする人材と出会えたり、担当者の「働きがい」につながったりしています。

銀座英國屋は、今後もこの「働きがい」を軸としながら、社員が長く活躍できる環境づくりに取り組んでいきます。

まとめ

小林社長は、「社員が活躍してこそ、会社が成長するんだ」と日ごろから社員へ伝え続けています。

一般的には、会社が窮地に陥ると売上のことばかりを上から伝えられたり、会社が社員へ不安を与えたりすることがあります。銀座英國屋では、たとえ困難な局面でも、社長自身が社員と一緒に「みんなで利益を稼いでいこう!」と前向きに取り組んでまいりました。小林社長のその人柄や、社員を想う気持ち、現場主義という考え方が、社員をさらに惹きつける魅力となっているのでしょう。

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監修者

山崎香織  採用コンサルタント「ヒトカラ」~中小企業採用支援事務所~ 代表
2006年より人材派遣事業、就職支援アウトソーシング事業、人材紹介事業でのコンサルタント経験を経て、現在は全国の中小企業に対し、新卒採用からキャリア採用、正社員からアルバイト採用まで、幅広く人材確保の支援を行っている。
幅広い採用手法の提案をし、コストを抑えた人材確保を実現。